おはようございます。
前評判通り、ECBが利下げを決定しました。正直な話、きちんと分析をしないうちに利下げはないと記してしまったことを深く反省をしています。
考えてみればドラギ総裁は金融政策を秋に変更すると明言しており、それに従わない私がアホだと思っています。すいませんでした。
ユーロドルが乱高下をした理由
ユーロドルの計算式はいつものように、記せば、「ユーロ÷ドル」になります。
ここの今回、ユーロの政策金利が下げられた訳ですから、
(ユーロ×99.75)÷(ドル×100)
という計算式によって、正しいレートが得られることになります。
ユーロとドルの実効為替レート
上記は9/2までのユーロ、ドルの実効為替レートになります。
上記のグラフからもおわかりになるように、アメリカはずっと続伸気配、つまりきのうも続伸したと仮定し、ユーロは続落気配になります。
こういう状態の場合は、ユーロ÷ドルは
ユーロ
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ドル
になる訳ですから、分母であるドルはきのうも続伸、ユーロは利下げをした訳ですから、続落になる訳です。
ドルの続伸については失業保険申請者数がハリケーンの影響で大きくなる可能性もありましたが結果はほとんど変わらずという形になりますので、創造力を働かせれば、下押しするような材料はない、と判断することができます。
このようなエビデンスのない話が嫌いな方はドルインデックスなど、ドルを表現するマーケット商品で確認をすればいいと思います。
たとえば金などはドルの上下動を表現した商品になりますが、ただし、現在の金は金利に忠実な動きになりますので参考になりません。ドルの実態レートを表現した金融商品はさまざまあり、それを考えるのもあなたの仕事のうちの一つになります。
ユーロは、基本的に実行為替レートが100以下の数字を掛け合わせる訳ですから、間違いなく下がります。
つまり分母のドルは増大し、分子のユーロは減少をしているのですからその解は、以前よりも大きくなる、ということです。
つまりマーケットは利下げ発表当初、ユーロドルは下がるという奇想天外な展開を取り、下がってしまったのですから、これはフェイクということですぐさま、上昇をしたのです。
つまり本来、上がらなくてはいけないものが下がってしまったのですから、ファンドやデイトレーダーにとっては非常に美味しい相場になったのです。買いが一気に集中して、大きな利益を出すことができるのです。
それだけの話です。
金利差の話を信じている人は、ユーロを打って、クソ味噌にやられていることでしょう。つまり金利差が開くと通貨が下がる、と自分勝手な解釈によって、大きな間違いを起こすのです。
なぜユーロドルの解説をいまするのか⁈
非常に明快な話で、来週のFOMCでアメリカが金利が下げる見込みです。
専門家やアナリストが円高のリスクがあると騒いでいるのはこのことを念頭においておるのは間違いなく、この方々は金利差によって盲目的に為替レートが決定すると信じている方々です。
では、実際にアメリカの実効為替レートは、利下げをして下がると思いますか? ということなのです。日本の上伸も収まらないでしょう。おそらく、円高になると思って、前日や今週あたりから、円高方向に玉を仕込む方が非常に多くなるでしょう。
利下げによってトレンドが変化をするか、よく考えてほしいと思います。
米中貿易摩擦
私は、米中貿易摩擦が、解決しないであろう、と以前から書いていますが、いま、取沙汰されているのはあくまでも暫定合意です。つまり、本格的な解決などあおるはずもなく、この解決の兆しが表れるたびに、円安になり、株高になっています。
これは、これで、喜ばしいことでもありますが、結局、暫定は暫定であって、米中が根本的に仲良くなることはないでしょう。
つまり、根本的な解決にはまだまだ時間がかかる、ということです。
もっといえば、今年の12月以降はアメリカの景気は劇的によくなるので、ショーマンのトランプとしてはその前に暫定合意を締結し、私のおかげで中国との問題は解決した、とアピールすることになるのでしょう。
つまり、12月にかなり景気が回復することは、ここの読者のみなさまはロジカルに理解をしていると思いますので、トランプのやっていることが茶番であることはよくおわかりだと思います。
そもそも米中の貿易などに関税の報復合戦など全く影響がなく、むしろ両国のデータをみれば貿易は増えているのです。その影響をモロに受けているのは韓国、ドイツなんだ、ということは今まで何度も記したことです。
ここで一歩考えてほしいのは、12月には円安にも、株高にもなることはもうわかっていることなのです。でも、今、9月なのです。少し、早やすぎると個人的には思っているのです。まだまだ、いろいろなことがあるのでしょう(笑)。
トランプは11月までに暫定合意を作りたいのでしょうね。ついでにユーロも、ドイツ悲観論が渦巻いていますよね。こういう悲観論が台頭するときこそが私はチャンスだと思っています。まだまだ、順調には上がらないと思っていますけどね。
何度も何度も出てくるので、書き間違いではないのでしょうが、「分母が増大し、分子が減少するから、その解は大きくなる」のところで引っかかりっぱなしで理解がとまります。
「相対値だから、絶対値だから…」というような説明をされていましたが、難しい事はさておき、上の文言はどうしてもおかしい。
また小学生の分数からやり直してこいとか言われそうですが、きっとブログ主さんは、物事を数字で理解できる数学者タイプなのでしょう。惜しむらくは、それを日本語に変換するのが少々苦手そうです。
上の部分、何か普通の脳みそで理解できるような別の言い回しは無いもんですかねえ?