おはようございます。
台風19号で被災された方にお見舞いを申し上げます。自然の厳しい環境に居住していた経験から申し上げると被害はこれからが山場になると思います。
水の被害は被災後2-3日が正念場であり地盤が緩んでいるところが多数あります。特に川の下流部分が危険であり、周辺地域のみなさんは充分に配慮することをお勧めします。
また、台風通過後、全国的に冷え込んでいるように感じます。急激な降雨は大きな被害を生みましたが、急激な冷え込みは健康面で被害のない地域の方にもあると思います。
つまり仕事面でも投資面においても、気づかないうちに注意散漫になると思います。被災者の方々は、精神面でも健康面でも非常につらい場面になると思いますが、がんばってください。
さて、先週に円安波動かな、と記しました。説明が中途半端になったのでその続きです。
テクニカルでの解説
先週、解説をしたドル円日足、単純移動平均10.30になります。
焦点の白い線がダウントレンドから横ばいからアップトレンドになり完全なゴールデンクロスです。
近年にない、きれいなゴールデンクロスです。ゴールデンクロスやデッドクロスでも、さまざまなパターンがあり、これは25年の経験では相当にきれいなゴールデンクロスです。
このテクニカルが、大幅に円安になるのではないか、という根拠の1つになります。じゃ、どこまで行くのか、と言われるとなんともいえん、というのが本音です。
つまりテクニカル面でも不具合を探すといっぱいあり、なんともいえないのです。このまま急激な円安になる、というには言えるのですが、まだまだ、不安いっぱい、という状況です。
この不具合を丹念につぶしていくほかないということです。ファンダメンタルズも同様です。
アメリカの米中通商戦争
10/15の関税引き上げは回避されたようです。しかし、この合意は口頭のものであり予断を許しません。また年末の関税引き上げに関しては一切、まとまっていないようです。
詳細は、かんたんに記しておきますが、注目のファーウェイ制裁に関するものは一部には解除のうわさがありますが、確認できません。結局のところ、米政府関連、とくに年金基金などに中国関連株への投資禁止令などに後退は観察ができません。
結局のところ、これらの制裁に対して、ある程度の中国の譲歩が感じられます。トランプ政権の中国の資本自由化を推進させることを要求することが最終目的のように感じますが、これは、まだまだ先のように感じます。
歯切れの悪いコメントになりますが、詳細がまったく公表されていませんが、なんとも言えません。ただ、最終的には11月には妥結したフリするのであろうという見通しは変わっていません。
ただ、マーケットはこの一部合意を受けて、かなり楽観モードが支配をしています。
全く関係のない話ですが、トルコに関して、ムニューシンが強力な制裁を検討している、という公式発表の中身がどうなるか、ということに個人的には注目が行っています。ブラフだと思いますが、2017年に米国制裁によってトルコが壊滅的に売られたことを考えると油断ができません。
日本の場合
日本の場合は、今迄も言う通り、消費税増税の影響が焦点だ、と言いました。
経産省からキャッシュバック制度の利用状況が先週発表されています。ざっくりとした計算になりますが、その数字を考えると売り上げは全く落ちていないと判断ができると思います。
たとえばGDP総額は約540兆円になりますが、そのうち6割を個人消費がしめています。すなわち約300兆円が個人消費です。
それを1年間の日数、365日で割ると、1日あたり1兆円弱、というよりも8000億円の消費があると推測されます。
それに、キャッシュレスの需要が全体のやく2割と考えると消費増税後にある程度の買いだめ効果によって売り上げの減少は観察されますが、全体的には売り上げは落ちていないと個人的には判断しています。
つまり消費増税の影響はない、と思います。
参考 日米実行為替レート
まとめ
ドル円レートはドル÷円によって決まるのですから、円安になる場合は
① 円が減少し、ドルが上昇というのが一番、円安になりやすいものです。
しかし、今回の場合は日本とアメリカが増大するケースが予測し得るのです。
つまり、円の大幅増加がないと、大幅に円安にならないのです。アメリカの上昇を凌駕しなければいけないのです。
こう考えると大幅な円安と言われると全く、自信がなくなるということです。世間ではアメリカの景気が悪いと騒いでいますが、私は全くこれに賛成しておらず、むしろ米国は絶好調だ、と常に言っています。
つまり絶好調のアメリカを、抜く日本の成長というと、材料として何があるのか、と思ってしまうのです。ラグビーの結晶ラウンド進出? ふざけるな、という声が聞こえてきそうです(笑)。半信半疑で買うほかないよね、と思うのです。