おはようございます。
金利の低下の足が鈍く、なんとなく下げ足も上げ足も鈍いような気がします。頭をとっている足は下げ足が鈍いクロス円ですが、そのうち下げてくるだろうと思います。ドル円は相も変わらず重たいです。
本日はさまざまなグラフなどから考察をしていきたいと思います。
NYダウとFFレート
トランプ大統領が重視しているものの1つは株価になります。アマゾンの利益が減ったということで売られているようです。ただ、トランプ自身はアマゾンの批判をしていることからわかるように好印象はありません。その根拠は日本と同様、消費税などの税金を払っていないからです。
まだ脱線をしますが、アマゾンは消費税を払っていないのですから実質的に日本の増税などアマゾン本体で売っているものは関係ないのに、なんだか、便乗値上げをしているように感じるのは気の所為ですしょうか?
本などは楽天などと揉めましたので増税は仕方がないのですが、10パーセントも丸々、自分の懐に入ってくるので笑いが止まらないでしょう。
故に、アマゾンは国税に申告漏れがあると何の文句も言わずに税金を払う訳です。日本の安全面などを考案するとアマゾンは無料でインフラを利用していると考えるのが妥当でしょう。徳井の脱税とは意味が違うよね、とは思います(笑)。
上記は、NYダウ(黒)とFFレート(公定歩合、青)になります。
トランプが去年の夏から金利を下げろ、下げろと圧力をかけている意味がお分かりになると思います。
金利を上げると、株価が急落を去年の12月にしましたが、トランプの言われた通りにFRBが利下げをすると、株価は上昇していきます。
では、トランプはこの株価に満足しているか、といえば、おそらくしていません。ただ、来年の10-11月に最終的に暴騰してほしいのでしょう。
ゆえに、FRBは小出しに利下げをするということになるでしょう。
現在、FFレートの誘導目標、1.75-2.0パーセントに対して、52週(1年)物市場金利が1.6を割れた段階です。その乖離が0.25-0.4パーセントの乖離があります。
つまり、通常において、一回の政策の金利の見直しをする場合、0.25ポイントが通常なのですから市場は次回、FOMCでの利下げを見込んでいるということです。
だから、あまり金利が動かない側面があると推測されます。
消費者物価など
金利の上下動に関しては、物価が一番の影響を受けます。そのほかアメリカの財政、政策金利などが影響を受けます。週末に財政絡みの指標がありますので、それに注目をしたほうがいいと思います。コンセンサスではこの財政赤字は減る予測です。
つまり財政赤字が減少をすれば、金利はどうなるか? を考えれば、金利は下がるのが通常です。FFレートからの乖離はないですが、金利を押し下げる材料はまだあると思います。
そのほか、物価になります。
上記は消費者物価指数、前年比になります。
金利が1年物で1.7パーセントです。物価も1.7パーセントの上昇です。しかし、メディアを筆頭とする世間は景気が悪いと大騒ぎです。
トランプ大統領も中国との貿易摩擦によってある程度の物価上昇は仕方ないと考えるのが普通ですが、実際は貿易摩擦が始まってからむしろ、物価は下がってしまっています。
ただ、景気を刺激するためには、物価=金利になっていては、景気を刺激しません。つまり均衡状態のものを物価>金利、ないしは物価<金利にすればバランスを欠くようにして景気を刺激するのが通常です。
バランスが崩れれば、そのバランスを正常化しようとする動きが出るのですから当然のことです。マーケットでいえば、現在の状態は保合いですが、政策でトレンドを出すようにするのです。
この場合、刺激をするのは物価上昇が1.7でお給料は3.4程度上がっているのですから消費者を刺激すれば、景気は上昇をします。企業は設備投資に慎重ですが、消費者は余裕があるのでお金を使ってくれます。
この場合は、金利を下げれば、現金でお金をもっていても仕方がないので買い物をするという構図になります。
以上の観点から月末の利下げはほぼ確定的だ、ということです。すなわち、どこかで金利は下がるので、円安、クロス円高になるのではないかと予測しています。
ポンドの解説
ポンドが上昇をしていますが、これはイギリス経済に依拠したものではありません。下記のグラフをみれば明らかです。
イギリスが上昇しているのは、ブレグジットが当面行われないという思惑からと思われます。だからポンドが上昇をしたという理屈ではありません。
ポンドの場合はポンド÷ドルになりますので、ドルも見なければいけません。
較べれば明らかなことなのですが、アメリカが下降、そしイギリスが上昇しているときにポンドが上昇をしています。
すなわち、分母であるポンドが上昇して、アメリカが下落をしたときにポンドが急上昇をしているのです。
いろいろ異論はあると思いますが、このポンドの動きは、アメリカ次第で動いているのです。ここでポンドが反転下落など、意味がわからない、と思う人が多数ですが、当たり前の話です。原因はポンドにあるのではなくアメリカにあるのですからイギリスで材料探しをしても無駄です。
要するに10月からアメリカの金利が上昇をし、結果としてドル安になった結果のポンド高なのですから、イギリスには原因がないのです。
きのうも説明したように、ここ最近のクロス円の上昇はドル安なのですから、ほかのユーロやオセアニアも同じような動きになるでしょう。
■トルコ
きのう金利を引き下げました。上記は政策金利ではなく、市場金利です。
金利を下げれば経済はどうなるのですが? マーケットはいつものように真逆の反応をしています。
政策金利