おはようございます。
ニュースをみるときに大事なことは出典をみることが非常に大事です。今朝はこれを解説してから、実行為替レートの推移を解説していきたいと思います。
米中交渉延期の真相
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-11-06/Q0K78IT0AFB401?srnd=cojp-v2
ブルームバーグ
米中交渉の記事になりますが、この証言をしているのは「事情詳しい関係者」となっています。しかも匿名とあります。
これ、誰のことだと思いますか?
これだけ詳細な情報をリークできるのはトランプ本人としか考えられません。報道官の発表もほぼこれに沿ったものです
つまり、この情報というのは確実なものであろう、と推測されます。そもそもこのリークをしたのがトランプ本人だという仮定条件を忘れてはいけません。
以前の記事で、私は去年11/8-9から去年株価が急落をしている、と記しました。この意味は、経済というのは相対的なもので、去年の数字が発射台となって、それを前年比で発表するのです。
つまり11/8以降から発射台が異常に低くなっていき、それが年末まで続くことになります。去年は11/8-23まで急落したので、この間の数字はおそらく10月の数字と比べれば異様によくなるのは当然のことです。
ISMなどが良化をしたのは、結局、去年と比べればよくなっているのですから当たり前のことなのです。ところが、雇用統計の新規雇用や失業保険申請者数というのは、絶対値になります。絶対値というのは比較した数字ではなく、比較をしていない数字のことになります。
この辺の数字の感覚を磨くことは本当に大事なことです。
ともかく、春から夏にかけて秋以降にアメリカの景気はよくなる、というよりも数字はよくなるというのは当然のことだったのですが、いまさらのように騒いでいる連中はなんなんだろう、と思います。
問題はトランプの考えになり、前回の記事では、トランプは11/8から去年、株価が急落をしていますので、その交渉が妥結したことによって、株価の急落を防ごうとしているのだろうと推測をしたのです。
しかしトランプは、それを延期し、12月にすることを表明した、ということは何を意味するのであろう、ということなのです。ともかく、この良い材料が出ないと株価がこのまま続伸というようなことはなくなる、と考えるのが通常の考え方になると思います。
実行為替レート
比較してみればおわかりになると思いますが、日本とアメリカの実効為替レートはなんとなく同じような動きをしています。
これがドル円にボラタリティーがない理由です。
たとえば、アメリカが上昇で、日本は下降なんてことになると、ドル円は鬼ように動くようになります。
たとえば、直近でみれば、日本は大きく下がり、アメリカはわずかに下がっているのです。だから結果的に直近は円安になったのです。
私の予測では日本が変わらずで、アメリカは大きく下落で円安になるとの予想でしたが実際は逆の動きになっています。
この理由は、これから分析をしてまいりますが、よくわからない、というのが現状です。
ただ、金利を見た場合
レンジの上限まで行って、反転するということは金利が下がる、株価は上昇になる訳です。
この場合、アメリカの成長率のほうが高いのでアメリカの株価>日本の株価になる訳です。実行為替レートもアメリカ>日本になりますので、円安という結論も出てきます。
となると円安に方針転換になりますが、どうなんだろう、と思います。ともかく、日本の実効為替レートが下がっている原因を探らないと、ドル円の基本方針の変更もなんともいえないことになります。
こういう迷った場合などは当初の方針通りのケースが正しいケースがほとんどなのですからじっくり考えてみたいと思います。