おはようございます。
ふたたび、香港情勢が緊迫をしています。ただ、私からみれば、状況は見えているのですが、中国で過去に何があったかをしっていればなんとなく将来はこんなものになるな、というのがわかるのです。
中国の展望
香港デモはもともとは逃亡犯条例反対から始まっていますが、今は、歴然と民主化運動です。要するに逃亡犯条例はきっかけにすぎず、民主化運動がメインだったとわかります。
そこで中国国内で起こっている民主化運動の経緯を知っていれば展開はだいたい読めてしまうのです。最終的には何も起こらない、ということです。
ただし、中国はこれが波及しないように工夫をしていましたが、元祖、民主化運動というマレーシアにも飛び火をする可能性があるのです。これがどう影響するかをみておけばいいだけの話です。
途中、途中で起こることもたいてい想像つきますが、行政府長官がこの選挙結果を尊重するという発言をしたことが、辞任、更迭報道につながっているのだと思います。
地方自治体のトップが尊重するなんて発言をすれば、共産党は態度を強硬にせざるを得ません。今までの地方選挙は尊重などしていなかったからです。
このことからわかること
要するに、香港デモに関して、中国の歴史や香港のことを何も知らない方が予測しても無駄なことです。背景が何もないのですから、わからなくて当然のことです。
少なくても過去数十年に何があったのかを知らなければ予測不能です。
しかし、マーケットでは、それを可能にしているツールがあるのです。
過去に何があったのか知らなければ、未来は予測できない、という基本中のキホンになるのですが、マーケットのテクニカル分析は、例えば、相対力指数が75パーセントなら買いだ、と判断をしてくれます。
でも75パーセントになっても80パーセントになっても、ずっと担がれる訳です。75とか80という数字は現在の数字であって、過去の数字ではないということが注目ポイントなのです。
人間の頭は過去がわからないと未来がわからないようになっているのにも関わらず、テクニカル分析は現状だけで未来を読もうとするのです。その確率が30パーセント程度であって当然の結果でしょう。当たり前すぎるのですから。
今の世の中でもそうですが、香港デモに関してもいろいろな人がいろいろなことを言っていると思います。その中には現状しかしらなくて過去を何も知らずに語っている人が8割、9割だと私は思っています。
過去がわからなくても、それを言ってもよいという許す雰囲気が社会にあるのです。芸能人のスキャンダルによってSNSが炎上するのも同じことです。
有名人が不祥事を起こし、みな言いたい放題なのですが、じゃ、その人の過去がこういうものがあって、こういう結果になったのにはどういう経緯があったかを知れば、その人を批判などできないものだと私は思います。
マーケットも同じで過去の値段推移があれば、未来がわかるのに、その判断を下すテクニカルは現状判断だけのものです。
おそらくテクニカルの正解率が高い人というのは、過去のデータをよく重視をしているはずだと思います。現状の数字からの分析だけではなく過去の値段形成の仕方から判断する人はテクニカルでは生き残れるはずです。
現代社会でその典型はAIです。過去のデータから読むとAIは言っていますが、実際に判断をするのは数式な訳であって、過去の事象をすべて計算式にできるのか、ということなのです。
人間ですから認知能力には限界があるはずなのです。つまりその計算式を組み立てる人間に見落としがあった場合、未来の予測は悉く間違える結果になるのです。
現状のマーケットはAIの力が増しており、どこかでひどい間違いを犯すのだろうな、と私は思っています。
現状の数字だけで判断をしているテクニカルやAIがマーケットの世界を席巻することはまちがいなくない、と私は考えています。
その理由
非常にかんたんなことで、未来というものは過去が形成しているのであって、過去のない人間も有機物、無機物は地球上に存在しないのです。
その過去というものを、若い人は黒歴史という風に、直視できないような風潮が広まっているように、現実的に直視ができない人が増えていると思います。
あなたの過去は、あなたの未来を暗示するものなのに、黒歴史と言い、その現実を直視しないような人たちに未来が読めることがありません。
そしてわかりもしないことにコメントをする、当然の権利のようにみなさんやっていますが、何の因果律もわからずにコメントをしても赤っ恥をかくのが関の山だと思います。
こういう風潮になるのは、たとえば、テレビの画像はなんで映るの? という疑問に対して答えられる人などは半数以下だと思います。みなさんが当たり前に享受していることが、その説明ができなくても生活できるのでわからないことを放置する傾向にあるのです。
これがなぜ、こうなるのか、という疑問をもっていればチャートを眺めながら、なぜ、このような値運びになるのかを考える人もほとんどいない、と考えることが普通になります。こんなこともやっていないでなぜ、マーケットの未来がわかると思うのだろう、と私は不思議に思います。
そしてドル円の決定メカニズムもドル÷円ということも理解しなくて、なぜ、未来の見通しを語るのかよくわかりません。
偉そうなことを申し上げましたが、1つ1つの疑問を解決していく、過去から現状に、どうしてこうなったかを考えると必然的に読めることがあるのです。
いちばんかんたんなのは10万円いりの財布の1万円を使うと残りは9万円になる、という予測です。小学生でもわかる未来予測です。これは過去にあった金額を知っているから残金が予測できるのです。
ドル円がドル÷円ならば、この考え方はおかしいのですが、円安になるための条件を考えれば、こうなれば円安になるということです。円安で株買いになるためには日本>アメリカになればいいのです。
反対に株安、円安は日本<アメリカになるというのがなんとなくおわかりになるでしょう。
要するに円安にも二種類あり、日本が拡大しての円安、縮小しての円安の二種類があるとわかります。同じ円安でも二種類の円安があるんだ、と思えば、チャートの見方も必ず変わるはずなのです。
個人的な見通しとしては、これからの円安は日本の拡大の円安だから大きな円安を夢見てもよいと考えています。
本日も円安傾向になると思います。