おはようございます。
米中交渉が妥結したと大騒ぎをして日経は最高値を更新、アメリカも更新です。しかし、予測通り、アメリカは腰折れです。28200超えはやりすぎです。
米中交渉何が決まった?
妥結はしたといっていますが、内容はまだまだ不透明なままです。この制裁関税が合意内容の通り織り込まれるのは来年2月以降の話です。
つまり、今まで貿易量が減った、減ったと騒いでいるのにも関わらず、実際は微増なのに、それをはやし立てて株価が低迷しているという説明が多数です。
実際に貿易量は増えているという「事実」を無視して買った、咎めが今週は出てくるでしょう。
つまりリーマンショック前に、米国の景気はまだまだ続くと騒いでいたのと同じことです。あのときは不動産価格が低下し、そしてサブプライム層の延滞率が急上昇していた訳です。それにも関わらず、アメリカの景気拡大は続くといっていたのです。
今回は逆バージョンです。米中交渉が妥結しなければ景気が回復しないと騒ぎ、そして、合意すれば株価は新値です。つまり、制裁はまだ続くのに、株価だけは先行して上昇をしてしまったのです。
この株価は明らかにフェイクな訳であって、調整を余儀なくされることでしょう。要するにシカゴ学派は材料をすべてマーケットが織り込んでいるといいますが、その材料の解釈がすべてデタラメなのですから、投資家は賢いという言質は間違いなのです。
投資家は必ず間違えるが正解なのです。それを冷徹に分析することができる人は勝ち残る人なのだと思います。
この合意はおそらく履行されるでしょうが、おそらく、目先の調整に振り回されないように注意をしたいものです。
トランプは非常にうまくやっており、10-12月のGDPが発表されるのは1月末です。そして米中の貿易での今回の合意内容が履行されるのは2月です。このときに向けて戦略を練る必要があります。
つまり目先は大幅な調整が入るということです。週末には110円を目指す動きと記しましたが、そこまでいかずの展開でした。まだ、予測値段に関しては精度をあげる必要があります。
本日は為替が円高になり、結果として日経平均が下がるという形になります。これも理屈を突き詰めていくと為替が円安になって日経平均が上昇することはあるが、日経平均が上昇したからと言って為替が円安になることは理屈上ありません。
コマかいことになりますが、これはかなり重要なポイントになります。ほぼ、マーケットの値段がどのような理屈で決定されているかの大枠がわかってきたような気がします。
どうせ、また、論考の余地は出てくるのだと考えていますが、大枠はほぼこの通りに動くのだなということはわかってきました。
本日は、0.2パーセント程度の円高になります。ただし、日経が下がり切ったところで多少、反転する可能性があります。ただし、アメリカ株が理論値を買い切ったので、上値を追うような展開があるのか? ということが焦点です。
日本株に関して、弱気をする人を多々見かけますが、日本株はまだ買う余地があります。アメリカは好調ですが、買っていい限界、つまり臨界点を超えてしまっているので下がるまで待つほかない、ということを散々、今まで記しています。
そのほか
いろいろ論じなければいけないことがあります。
マーケットに関することでは米中の陰に隠れていますがUSMCAの批准も近くなっていますが、一方で、南米がおかしくなっています。アルゼンチンはもとより、そのほかひどく悪化している国があります。ただ、ブラジルやペルーはそれほど悪くはない、ということです。
トルコではAKPの分裂がありますが、果たして、分裂した連中が主導を握れるかは甚だ疑問になります。まだ調べていませんのでなんとも言えませんが、私の持っている知識や情報では大した問題ではないように思います。
イギリスの問題も一緒で、実際にまだ離脱していないのでしょ(笑)。それがほぼ決定すると思いますが、紆余曲折はまだまだあると思っています。とりあえず1月の離脱は上手くいくという見通しです。