おはようございます。

イラン問題は一息ついて、楽観を取り戻した外電でした。ただ、テクニカルにおいて戻り売り傾向は変わっておらず、再び、近々にリスク回避の動きが出ると思われます。

金利の動向

年末は、資金需要の関係で金利が上昇をする、ということを散々に解説しました。年が明けてから、アメリカではクリスマスが明けてから予想通り金利が低下をしてきています。

アメリカ10年債

日本10年債

上記のように金利が再び、予測通り金利が下がってきています。これが年末年始のアノマリーというやつです。つまり年末年始の動きがわからない、というのは金利の動きをみていないからわからないのであり、これさえわかれば、年末年始の動きはある程度読むことができるのです。

それに加えて、ドル÷円をきちんと理解し、そして実際にその計算ができるようになればほぼ、その通りの動きになります。

次回は日本のゴールデンウィークになる訳です。日本のゴールデンウィークは新年度の始まりの月末にある訳ですから、資金需要が大きくなり日本の金利が急騰する訳です。この場合、分母が急騰をするのですから、アメリカがそれについていけない場合には円高になるのです。

そして、連休明けに金利が下がると、元来た道に戻る、ということなのです。こういうロジカルな話が理解できれば連休も怖くない、ということなのです。

 

注意点

では、国力で相場が動くのではなく、現状はふたたび、金利に回帰をする訳です。この金利の下げがどこまで、と言われるとわからないのが本音になります。

しかし、これを見通せる技、テクニックも今まで散々にお教えしてきたわけです。すなわち、物価というのは企業物価(アメリカでは卸売物価)は為替レートの3か月遅れ、そして消費者物価は6か月遅れということです。

つまり物価は金利の変動を大きく反映しますので、物価の上下動によって金利は動く、ということを思い出せばいいだけの話です。

もう、この時点で何を言っているのかさっぱりわからない人が多数だと思いますが、結局、私の書いていることは1回読んだだけでは理解できませんよ、といつも言っている通りです。

つまり、世の中、インターネットの普及によって1回読めば、すべてわかったような気になっている人ばかりで、本質を理解する人がほとんどいない、という流れになっていることを理解しないといけません。

会社員であれば他人と差をつけるのであれば、要領よくやって、上司にアピールするのが常道ですが、本当に評価される人間は、安定的に利益を出せる人間なのである、と気づいた人は、きちんと理解をして安定的に利益を出せる人が評価されることを知っている人は多いでしょう。

目先、儲けても仕方がないのです。目先、利益を出してもたいていの場合、吐き出すものです。

話を元に戻しましょう。

アメリカの金利が本格的に下がり始めたのは5月からです。

その3-6か月後は8-11月になります。グラフをみれば、9月に底を金利は打っています。3か月後の8月に卸売物価が発表されるのが9月、そして半年後の11月は消費者物価も下がった結果、陰の極にきたから、反転急騰をしたと考えればよい訳です。実際に11月以降に急騰をしていると思います。

こう考えれば、金利の陰の極と言うのは今から4か月後だろうね、というのがわかります。この間、おそらく為替はそれほど動かない、ゴルディロックス状態でしょうから、金のほうが上昇すると考えるほうが賢明だと思いますよ。

5月までの間、金利が下がるのであれば株も一度、リスク回避で売られるでしょうが、再び、金利安を背景に買われるということです。

おそらく5月までの間は円高なんでしょうね、とも考えています。

ところが、本日の相場は、ファンダメンタルズでは2パーセントの円安になっています。日経平均がいくら上昇するかにかかっているのですが、日経が株高になればなるほど、円安が削られてくるのでしょう。

現状では2パーセントの円安ですが、それは日経の上がり方次第な訳です。