おはようございます。
景気は悪いのに株式市場は続伸する、この光景はデジャブです。
マーケットは常に正しいという言葉をシカゴ学派辺りが懸命に流布をしていますが、本当でしょうか?
このデジャブはコロナ前の株式市場です。要するに高すぎる、と私はずっと言い続けたのですが、そんなアホはお前ひとりだけ、と言われているような感じでした。さらに言えば、リーマン前も同じです。
ISM製造業指数
上記はきのう発表された、ISM製造業指数になります。
4月は感染拡大のピークであり、5月は経済活動再開の月になりますので、この状況を考えると経営者、原材料仕入れ担当役員へのアンケート調査は妥当なものと言えるでしょう。
問題は株価との対比です。
ISM製造業指数5年間と、ダウ工業株の対比になりますが、コロナ前がいかに株価が高すぎたか、おわかりになると思います。
2019年までは株価とISM製造業指数はほぼ順応をしていましたが、それ以降は、実態経済を無視した株価の動きだったことがおわかりになると思います。
さらに2019年秋からトランプの命令によってFRBが金利を引き下げました。それによってISMも上に飛んでいますが、株価も一段高です。
このバブルを崩壊させた犯人は誰か、トランプに間違いがありません。このことを誰も指摘しないことを不思議に思います。
当のトランプ本人は、その自覚があるのはおわかりですよね。
執拗な中国に対しての攻撃というのは、要するに一般的にコロナ初動の対応の遅れと指摘するのが声になりますが、たぶん、トランプ本人は、自分がめちゃくちゃな経済政策を行ったことから株価が崩壊したことを自覚しているのだ、とこのグラフの相関関係でみれば、誰でもそう思うと思います。
だから、高すぎる株は売られるのみの話であって、基準とする値段から株価が20パーセント程度買われた当たりから私は高すぎる、高すぎると騒いでいただけの話なのです。
コロナ被害を私は当てたとは思っていませんが、このコロナによって株価が崩落するのはわかっていただけの話です。
今回も同じです。基準とする株価から20パーセント以上、日米、ともに上昇していますので、ま、問題はいつ来るかの問題だと思うのです。
この下がり始めというのは、非常に難しい、たとえば世界的投資家バッフェットでもバブル相場の見極めは過去の相場でもできませんし、リーマン直後に流行った言葉、悲観の中で相場は生まれ、楽観によって終わる、を作り出した方も上昇相場の終わりというのは間違えてばかりだ、と明言しています。
これらの投資家に私は較べるほどの投資家ではありませんが、私もそう思います。下がると思って、何か月も苦労をしなければいけないのはコロナでもリーマンでも立証済みです。
ではどうすればいいのか?
まず、ウォートン卿の言葉「相場は悲観の中で生まれ、楽観にて終わる」とありますが、私の中では今回のコロナ相場、悲観なのか? と思います。
全世界で自粛は続いているけど、リーマンや東日本震災のように明日からどうしよう、と思っている人の割合が当時よりも低いように感じます。
つまり、マーケットが総悲観という感じがあまりしないのです。悲観と言うのはマーケット用語でいえば「投げ売り」、「ぶん投げ」相場になるのですが、みんな投げたのか? ということなのです。
私の心象では、日常生活が送れる分、投げていないのではないかな、と思っています。
こういう状況では、相場が本当に立ち上がるかな、というのが本当の本音になります。
つまり、前回、30パーセント以上割安か株価、為替になりましたが、果たして、本当にあれが底であろうか、と思うのです。その疑問はこうやって、相場が立ちあがってきても常にあるのです。
ダウの18000とか日経の16000なんて二度とないだろうね、と直後は思いましたが、本当かな、と思います。
もちろん、実態経済でこんな経済はあり得ませんが、マーケットには必ず売り過ぎ、買いすぎの側面があります。要するにマーケットは常に間違えるのです。
その可能性があるよね、と思います。
要するに、この上昇局面は対処する方法はずっと考えてきましたがないのです。
頭の中でいつか下がるはず、と思いながら、無心に買っていくなんて芸当は私にはできません。
参考までに買い屋の買い方は陰線をみれば買っていけばいいのですが、私のようなおバカさんはいつか下がるはずと思っていますので、無心では買えません。
少し上昇すると利食いしてひっくり返してしまうのです。だから成績は低迷するからやらないほうがましなのです(笑)。
ただ、今回の場合は、はっきりと下がる経済統計がありますので、たぶんその辺だろうな、と思っているのです。
それはいつも言う、4-6月のGDPです。つまりアメリカの場合は7月末、日本は8/15近辺になります。これは間違いなく下がるでしょ。下がるのはその辺です。
参考までにコロナ崩落は日本の10-12月期発表後に下がっているのですよ(笑)。
GDPが重要じゃないと言っている人で今回の下げが取れたとすればそれは立派な「まぐれ」です。もっとも今回のコロナで下がると言っていた人など聞いたことはありませんが(笑)。
要するに対処のしようがないからチンケな商いで、小銭をしょぼしょぼと稼ぐほかないとは思っています。小さい商いというのはテクニカルの独壇場になると思います。
本日の相場
本日の相場は下がるはずなんですけど、きのうも下がると言って戻り新値です。為替も、円安にならないといけないのですが、なりません。
要するにひん曲がりのバカ野郎は私、ということです。
ただ、こういう状況は過去に何度も経験をしており、今回はすでに諦めている。下がるタイミングを見るほかないよね、と思っています。
たとえば買い方にとっては、きょうの下げ、陰線になれば買うのがセオリーなのですが、きょうの陰線は買わないほうがいいよね、と思います。買うつもりがさっぱりないからこういうことが言えるとは本人的にはおもっています。
月の上旬は経済統計の嵐で、雇用統計まで予想よい統計が出ると思いますが、そもそもマーケットがロジカルに動いていない?のでなんとも言えない状態だよね、ということです。