おはようございます。全く動意が感じられないマーケットになります。
連休中は、連休の動きについて解説をしていきたいと思います。
情報とは?
たとえば、今、テクニカルを見ている人は誰もが、二番天井の可能性がある、とみていると思います。
その可能性はその1次情報しかみていない人は、その可能性を50パーセントとみることでしょう。
しかし、少し、チャートの知識があればそんなものは誰でもわかります。知識さえあれば小学生でもその可能性を見出すことができるものです。
何が言いたいか、といえば、非常に簡単です。
たとえばコロナが、日本に限らず、アメリカでも感染拡大しています。誰でも感じると思いますが、これでまた外出規制が始まるのではないのか、と考えると思います。こんなものは情報でもなんでもないのです。
大事なのは感染拡大→外出規制という誰でもわかるような話ではなく、その分析が大事だと言っているのです。
メディアを筆頭に、その不安をあおりまくり、一番、勉強してなくてはいけない政治家や専門家もその不安をあおります。
私からみれば、こいつらはなんて無責任なんだ、ということです。
今、政府が観光振興政策キャンペーンを強行していますが、それに対してほとんどの方は無責任だ、と政府を責めます。
この人たちの共通の特徴は自分たちが絶対に間違っていないという意識です。
ふざけんな、と言いたい。あんたらはこの感染症やコロナについて勉強をしたのか、そしてまともな知識を持ち合わせてもいないのに、不勉強な幼稚園児が感じる不安を政府にぶつけているだけじゃないか、と思うのです。やっていることは幼稚園児並みと言いたいのです。
政府はなぜ、誰もが感じる不安があるのになぜ、強硬しようとするのか、と考えないのか、ということです。
知識がない連中の直感なんてほぼ間違いです。いろいろな知識を身に着けて発する人の言葉はたいていの場合、当たります。それをよく勉強しているモノとしていないモノの言葉をごっちゃにして不安を感じるのは愚の骨頂です。
参考までにコロナの専門家は、起こったことがないのでリスクを警鐘するのは当たり前です。政府は、日本経済とコロナ感染のリスクをてんびんにかけて判断をしているのです。
では、なぜ、日本経済を優先するのか、を考えればいいだけの話なのです。そこまで考えれば、あ、今の、感染拡大は過剰にリスクを取るべき時期ではないのだな、というのがなんとなく理解できると思います。
もちろん、感染症に関してのある程度知識があれば、今の時期の感染拡大は仕方がないことであり、2次拡大の方がよほど怖いというのはわかると思います。
二弁天井にしても、同じです。直感では50パーセントの可能性でしょうが、分析すればその可能性は変わってくるのです。
中にはおそらく直感だけで二番天井と決め打ちする人もいるでしょう。そういう人は一生、本能や感覚でマーケットをやっていればよいと思います。
才能とは、本能や直感だけでやれる能力のことであると思いますが、そんなものでは一流にはなれない、と私は思います。
その直感や本能を理論的にして、すべての行動を科学的に説明できる人のことを天才というと思います。もちろん、天才の99パーセントはその不断の努力によって得られるものであり、何の努力もしない人のことを言うものではありません。
才能はみなさんにある。トレーダーとしても、マーケッターとしても。
しかし、その才能を磨かずに一流を夢見ても仕方ない、知識をつけ、実践して誰でもこういう風になればこうなると説明できる人だけが一流なのです。
言っておきますが、私はそこを目指していますが、まだまだ三流といつも感じます。目指すだけは誰にでもできますので(笑)。
現在の動き
上記はアメリカ10年債利回り推移になります。
よく考えてください、金利が動く条件としては①アメリカ政府債務②物価動向③FRBの政策になります。
このうち①の債務は増え、②の物価は上昇気味、③のFRBだけが金利低下を支持しているのです。
これらをみて、低下の条件は③しかありませんから、FRBが何かをやっているから金利が低下をしているのだろう、と思うのが通常です。①②は金利が上昇しなければいけない事象なのですから。
では、FRBは何をやっているのか、といえば、緩和を増やしているのでしょう。つまり市中にある国債を買い入れ、市中に現金をばらまいていると予想されます。
現在のマーケットは、金融緩和の量が増えれば、株価や景気がよくなるというのが今まで解説したようにメインの動きですから、株価はすっとぶはず、と考えるのが通常です。
今のメインの動きになるナスダックの推移になりますが、新高値を更新中です。
問題はきのうの動きですが、きのうは最近の中で一番、金利が低下をしているのです。
今、金利が下がるような自然現象はありませんので、きのうの金利低下は人為的現象、つまりFRBがまた国債買い入れのオペを行っている、つまりヘリコプターマネーを行っていると予測することができます。
通常、これだけ金利が下がるということは金融緩和を行っていますので、株価はすっとぶはずです。しかし、きのうナスダックは0.31しか上がっていない、ということです。もちろん、もっと観察が必要ですけど。
つまり、緩和を増やす=株価、金が上昇するというのは一定の定理になりますが、きのう急騰したのは金だけで、株価はさえない動きです。
重要なことは、テクニカルでは二番天井の可能性があるのに対して、ファンダメンタルズの今のマーケットを動かしている金融緩和は増えている状態です。
この相反する事実を打破する何が必要なのか、ということになります。
その打破するものは、経済の後退やコロナの新たな問題、一方、上にいくためには、経済の完全復活しかない訳です。
しかし、7/30には売り材料が出てくる、というと二番天井に幾分、分がある訳です。
言いたいのは現時点で、上にいくか、下にいくかは材料不足です。ただ、短期的にみれば、金融緩和の量によってマーケットは動きますので、結果として、上に行く意識を8-9割をもたざるを得なくなるということなのです。
もちろん、材料によってこの意識はすぐに変わります。まだ二番天井を意識する状態ではない、ということになります。
明日に続きます。