おはようございます。
菅総裁が誕生したきのうは、一日、リスクオフの状況でした。
菅総裁誕生
きのうの日経平均は理論値では23580円が理論値に対して高値23600円程度というような動きでした。
この理論値に対して、20円程度しか超えなかった、ないしは理論値を達成としたというのは感覚でしか判断をしますが、通常、ご祝儀相場ではこの高値を楽々超えてくることになるでしょう。
参考までに本日の理論値は、23620円程度になります。個人的にはこれを超えることができないと見ますが、どうでしょうか?
これを受けて、欧米市場では、とくに米国市場ではドルに転じたお金が株式市場に向かうために一気にドルが売られる形になりました。
このお金が株式市場に向かった訳ですが、株価はダウが1%だか、ナスダックで2パーセント高とおよそご祝儀には及ばないような上げ幅になります。
このアメリカ市場の動きは、おそらくアメリカ人の貯蓄率をみると、株価が買われる直前には大きくドルが売られるということになるのでしょう。
ゆえに株高で円安ということは直前にはその傾向は相殺され、逆に円高になる、そしてユーロ高にもなるということになるのでしょう。
ドル円に関しては、日本とアメリカのGDPの差は、日本>アメリカとなっており根本的には円安の流れになりますが、この日米比差が日本が上昇すれば、アメリカも日本並みによくなり、そしてアメリカが悪くなれば日本も同程度悪くなるので動かないというような状況になっています。
ここでドル円が動く状況というのは、ファンダメンタルズはほぼ一緒の動きになりますので、金利の状況が大きくドル円を動かすことになります。
つまり今のドル円を見抜くためには、まず上記のような株価の動きによって現金がどのように動くかを見極め、さらに金利の状況を読み切るということが大事です。
参考までにきのうはドル、現金の流出が続いているのに金利は上昇をしています。金利の動きイコール、ドルの動きと考えると反相関になる訳がないのに実際は、金利とドルの動きがきのうは反相関の動きということに着目をすると金利の強さが際立つということになります。
結局は、きのうはドルの動きに着目をされましたが、これは短期的な動きであり、大きな流れは金利にあるということだと思います。
本日は、FOMCになりますが、新基軸があるようなトピックになっています。ただ、物価が上昇するという自然の大法則の前に、FRBが有効な新基軸を打ち出せると個人的には思っていません。
パウエルさんは新理論と胸を張っていますが、根本の流れはゼロ金利と財政赤字での低金利など並び立つはずもなく、物価は上昇で、何ができるのか、と思います。
できっこないことをどうウソで塗り固めるのか、ということだと思っています。マーケットはそのデタラメを見抜けるかどうかの問題です。
根本的にはトランプが2018-19年から金利を下げた、本来は上げなければいけないときに、ことによって現在のアメリカの好景気が続いているのです。この根本の間違いをどうやってウソで塗り固めるのか、という問題だということです。
物価が上昇し、赤字が拡大して低金利が続くなど無理難題な訳であり、そこで発表する新基軸など嘘っぱち、と私は思っています。
菅内閣予想について
菅さんが発する言葉は、すべて安倍政権で言っていたことを踏襲しているだけです。
メディアは、新味のように報道をしていますが安倍さんが言っていたことを菅さんが言っているだけで何の新鮮味もない、というのが実態です。
ここに消費税の問題が出てきました。菅さんは将来、上げざるを得ないと言っていますがこれは、安倍政権も言っていたことです。
菅さんからすれば、安倍政権で言ったことをそのまま踏襲しただけなのでしょうが、反発は大きいように感じます。
私からみれば、安倍政権の踏襲を訴えることによって当選した菅さんがこのようなことを言うのは当たり前の話であり、菅さん本人もそう思っているでしょう。ところが予想外の反発。
デタラメなのは国民感情のほうだよね、と思うのです。その間隙をついて枝野のアホなどは消費税ゼロとか言い出している訳です。民主党は消費税を失くすといって政権を取り、結果、大裏切りで増税を決定した政党です。この人たちは全く凝りていない連中だということがわかります。いつまで耳障りのよいことばで私たちを騙すのでしょうか?
組閣に関してもやはり、安倍内閣は麻生副総理と、二階幹事長でもっていた内閣ですので、それが踏襲されるような報道になります。何も新鮮味がないのでしょうね。
ようするに物真似内閣であり、過去のイチロー二世やゴジラ二世とか呼ばれた連中が本当に活躍したか否かを考えればいいのです。
まったく、無名のうちに引退させられている訳です。自分が好きなようにやれない政権に何を期待するのかさっぱり理解できません。
安倍さんがあれだけ強力なリーダーシップを取れたのは政権を奪い取った気概からです。ほとんど総裁選をやる前から勝負が決していた今回はほとんど禅譲のようなものでしょう。
禅譲された麻生さんや福田さんがどのような結末になったのか、忘れる訳がありませにょね。
マーケットもそれに準じると考えています。