おはようございます。細かいことは書かないとは思いますが、ようやくマーケットが動き出す気配が続いてきているのでツイッターを少しずつ再開していきたいと思います。
おそらく、テクニカル的には二番天井の形成、ファンダメンタルズ的には証拠は全くない状態なのですが、形成する可能性があります。
テクニカルでその可能性を探し、ファンダメンタルズで証拠捜しをしていく、という形になろうかと思います。
そして、詳細は今後、書いていくと思いますが、新興国が先のBRICSブームのようになっていく可能性があります。その辺が本日のテーマになります。
世界のリスク
借金まみれに世界がなっているのは、誰もが認識していることだと思いますが、今回のコロナで一番、懸念されるのは、おカネが有史以来、過去最高の発行量になっていることが最大の問題です。
ゆえにおカネの裏返し、そしてドルの裏返しである金、ゴールドが新高値を取ったのです。
これは何を意味するかといえば、きのう日本の路線価格が発表されましたが、価格が下がっている、つまりバブルになるような気配がないのですが、今後なるでしょう。株価も同様でなるでしょう。
これに対して、FX、為替レートというのは、結局、株や不動産と違い、相対的な数字になりますのでバブルになろうが関係ありません。
二番天井とバブルというのは中身的には全く異なるものじゃないか、という方もいらっしゃると思いますが、内容は非常にかんたんです。
これを2つのケースに分けて考えていく考え方になります。
1番目のケースは、物価の上昇は避けられない状態です。理由はお金が史上最高の流通量になっているのですから相対的にお金の価値は下がります。
だから物価は上昇する、その実物資産の代表格である不動産や株価は上昇をする、ということになります。
この状態をバブルというのですが、これに対して各国の中央銀行は金利を上げるということでバブルの発生を抑えるのです。
ところが、どこの中央銀行も当面は、金利を押さえると明言しているので金利は上げられない、ゆえに自動的にバブルが発生をする、ということになります。
2番目のケースは、物価の上昇に対して、実態経済がもたないケースが考えられるわけです。要するに、賃金の上昇が物価上昇について行かない状態になります。
この状態を経済学的にはスタグフレーション、ないしはインフレーションと言います。
実際に物価は上昇しはじめていますが、金利は見合った上昇をしていません。これに対処する方法を練るどころか、各国政府は補正予算の組み立てに熱心になっています。あべこべな政策を行っているのです。
特に、日本は、首相交代があったおかげで第三次補正予算を組むと二階幹事長が言っています。
これで起こることはドル円やクロス円の、円の部分の分母が小さくなるということです。分母が小さくなるとどうなるのですか? 円安です。
そしてこれが施行されると、分母が小さくなるということです。このときは、また、状況によって円安、円高になるのですが現状ではアメリカやそのほかの国がどうなるのかわからない状態ですので、なんとも言えません。
話が逸れましたが、私は現状1番目のケースと2番目のケース、のどちらになるかを想定しているかといえば、2番目のケースを想定しているのです。
このままバブルに突っ走ることはない、と思っています。物価が上昇しているのに、金利を上げずに済むということはあり得ないとは思っています。
世界のリスクは、おカネの価値が想像以上に下がっている、ということが最大のリスクなのです。
今までの世の中は、おカネさえあればなんとか解決できる問題が多数だったので人々はお金を大事にしています。この認識が変わってくるということです。
株や不動産、商品、などが上昇をしてくる可能性が高い、ようするに中世のような国家に忠誠を尽くさない、いつつぶれるかもわからないような国家に忠誠を尽くすのか、という社会になっていくとは思います。日本の中世は江戸時代ですが江戸幕府に討幕の可能性があったのか、という問題です。
話が壮大になりましたので卑近な話でいきます。
ドルがファイナンス懸念問題が浮上している話をきのうしました。これは何を意味するかといえば、ファイナンスとはお金の貸す人を探す問題のことですから、ドルは長期的には安くなるということです。
そのドルで借金をもっている新興国は、ドルが安くなれば借金の返済は楽になります。そして、その上に、金利はゼロ(笑)。パラダイスのような世界になる訳です。
現在、トルコが新安値を更新していますが、個人的には心配ないと思っています。また上がるよ、と思っています。そのほかの新興国もよほどのインフレ率や財政懸念がない限り大丈夫だよ、ということです。
ただ、資源の値段がBRICSブームのように、安くはありません。あのときの金などは1000ドル前後、原油で10ドル前後ですから、資源を背景に経済発展をすることはないでしょうね、ということでBRICSブームほどにはならないでしょう。
今回、トルコでダメ出しとくらって、もう新興国なんて、と思っている方は多いでしょうが、みながダメ、と思ったときからだと思います。
今すぐという話ではなくこれから準備をはじめてもちっとも遅くないという話です。
二番天井の構成の話
二番天井の構成に関してはいままで記した、10と30の単純移動平均をみてほしいと思います。
どこの国の株価をみても30の戻りまで戻り、ここから過剰に戻るか、いっぱいになるかの問題になります。たぶん、まだごちゃごちゃするでしょうが、二番天井を形成しながらの展開になっていくでしょう。
問題は日本の補正予算であり、上記では円安と記しましたが、予算規模や時期によって違ってくる可能性もあります。
ただ、二階幹事長が言うということは議会で多数を握る幹事長が発言をするということでほぼ決まりでしょう。
二番天井が来るか来ないか、まだわからない、というか自信がない、でも、口に出すということはそれなりの今までの経験値では来る可能性は高いと思います。
またひん曲げて、ご迷惑をかけないようにしたいと思います。
言っておきますが、もう一度、すぐには来ないと思います。ただ、準備にしておかなくてはいけないフェーズに入ったということです。あくまでも可能性の話です。