おはようございます。月曜日の寄りは想定通りの寄り、そしてBOJが買っているのも想定通り。終われば、調整して下げる? というのは現在、経過段階です。

ともかく踏んでは売り、踏んでは売りの作業がひと段落をした段階なのですが、今後、どうなるのでしょうか?

今回の原因を探る

まず、今回、株価が新値を取り、そしてドル円は円高になった原因は、ドル安であるということです。

そのほかゲームストップ株の急騰と急落、これは個人的には材料だと思っていないのですが、先週までの急騰と急落はこれが材料とされています。

ゲームストップは終了したのですがロビンフッド問題はこれからでしょう。相変わらず、ロビンフッドの経緯は全くわかっていないのですが、おそらく問題は起こるとは思っています。

何度も言うように原因を探らなければ、結果はわからない、ということです。

今回の去年から続く株高や円高という問題は結局、ドル安に派生する問題で、そのドル安に先週末にいきなりのクラックが入りました。

ドルインデックス 過去3か月

このドルインデックスを説明していきます。

1/22にイエレン財務長官の承認議会が開かれ、その際にイエレンが「弱いドルを望まない」と発言をしていたことからすでに底は入っていたのですが、さらにドルの上伸が鮮明になりました。

このドルが急上昇をしたのは、どういう意味があるのか? という問題があります。まず一番に売り方の買い戻しがあるのですが、ドルが上昇し、ついでに金利も上昇をしたので、この理屈であれば株価は急落をするはずです。

しかし、ならない、状態となりました。ドル円が円安に行くのは理屈通りです。

では、ドルが上昇したのに、株価は高値を目指す動きになったのか? ということです。

青い棒グラフは海外直接投資、黒い点線がドルインデックスになります。

たぶん、ご説明をしたと思いますが、海外直接投資が激増するののはドルの上昇が鮮明なときで、そして激減をするのはドルが下落しているときです。

そしてドルインデックスはここ最近90が底であり100がアッパーになっています。

今回の場合、コロナショックの巨額に上る金融緩和の所為でドルが下落し、下落していれば直接投資は行われないということになります。

そして1/22のイエレン議会証言にてドル安は望まない発言によってドルが横ばいになると予測されたものの、反対に上昇してしまったのです。

つまりこのドル高は直接投資によってドル需要が高まり、金利も伴ったのはドル需要が強いことによっての金利上昇と思われるのです。

そして週末に1/22から起こっていたドル上昇が急激に調整を始めた、というのが今のマーケットの流れです。

では、このドルの調整はなぜ始まったのか? これを解明しないと、今後の展開は読めません。

ただ言えることは、ダウントレンドであったドルがイエレン発言によってドルのアップトレンドが確認をされ、そのドルは主に、初期は株や債券などに投資をされますので株価が上昇したとみていいでしょう。

おそらくこのドルの下落はバイデンが経済対策を実施するのを早めたいと発言をしたことから起こったことでしょう。

ドル安であれば株価は上昇した、というのが妥当な見方になると思います。

整理してみよう

書いている本人も頭がこんがらがっているので整理をしてみましょう。

去年から1月末まで

ドル安によるリスク資産の上昇

1/22から

イエレン財務長官によるドル安修正発言

2/5

バイデンによる経済対策の早期実現によりドルの調整

という流れになっていると思います。

まず。1/22から2/5までは、海外投資家によって、ドルの底値がイエレン発言によって確認されましたので、海外投資家は積極的にドルを買います。ゆえにドルが上伸をしたということになります。

ここで、バイデンが経済対策を早期実現といったことによって金融緩和期待が高まることによってドルが調整をしているということが現実になっています。

つまり今回のドル安は3/14に雇用手当の給付が終わるのでそれまでに政権としては、この経済対策を実現させることが目標でしたが、2/5にそれを早めるといったのです。早ければ2月の中旬には決定するでしょう。

つまり今回のドル安、調整安が終了するのは経済対策とセットだ、ということになります。

つまりドル円の調整は、2月の中旬を目標に円高だ、ということになります。

株価は以下に記していきます。

株価について

まず、株価はドルの上下によって動いています。

本日の東京市場の基準値は確か28400円程度だったと思いますが、29200円程度まで買われた根拠は、やはり経済対策の早期実現と考えれば納得ができます。

しかも背景であるドル安、円安(絶対値ベース)が存在しますので、株高は納得なのです。

ここまでは、タテ軸に関して記述をしたと思ってください。

しかし、投資家目線から考えるとドルが安くて買うのは理解できる、でもこの史上最高値に近い値段を買えるか、どうかの問題が存在します。

あなた、この株価を買えますか? 日経平均でいえば、上がっているのは指数連動銘柄だけであり、業績の悪い企業などをみるととても、株価通りに景気が回復しているようにみえないわけです。

これは金融緩和の効果であり、株価が高いのは通貨の価値が毀損しているから高いだけなのです。つまり実態はそれほどよくないのに上昇をしているので、株価があがるとわかっていても、まとも投資家は買えないと思います。

つまりタテ軸に関して、つまりファンダメンタルズからみれば、株は買いなのですが、実態をみると、株価は売り、その実態は通貨の価値を下げることによって現実になったのです。

では、本来の株価は、通貨価値が一定だとしたら、本来はもっと下がらなくてはいけなくなります。

でも通貨の価値って何で決まっているの? ということになります。

それは経済実勢と、今は需給によって決まるのでしょう。

では経済実勢というのは経済統計になりますが、その基準は何? と考えるとそれは前年比や前月、前期比になります。

たおえばこの2月の統計が発表されるのは、実数は早くて3月になりますが、その数字は去年と比較したら、どうなりますか? という問題です。驚くほどよくなるのはだれでもわかりますよね。でも、その数字は株価はすでに織り込んでいますよね。

ましてや早期に経済対策が実施されたら、ドル安は即座に訂正され、ドル高になると株を買う根拠がなくなります。

マーケットも経済統計で動いているとすれば、去年の天井は何度も言うように2/7で、今年は日曜日になりますので2/5か2/8に頭を迎えるということになります。

2/8を境に株価も驚くほど、今の水準を維持したら高くなるのです。それを無視して日銀はETF買いをきょうもめいっぱい行ったのでしょう。そもそも原油価格も100ドル以上が当面続くとやって、20ドルまで沈み理解できないとかほざいていた総裁ですので、何もわかっていないと思います。

何度も言うように金融緩和を行っているときは経済実態よりも去年の通りにマーケットは動くのです。この影響は2022年まで残ります。

去年は2/7から3月の末まで株価は売られたのです。現在の株価が現在の株価を維持したら3月末までには去年比200パーセント高なんてアホな数字が出てくるのでしょうね。それをどうやってロジカルに説明するのか? という問題です。

説明できなく、それは「バブル」と認定され、中銀はヘリマネでばらまいたお金を回収し、金利を上げざるを得なくなります。しかも急激にですよ(笑)

パウエルは現代の経済学はどんなことでも解決できる、なんて言っていますが、やれるものならやってみろよ、というのが私の売り屋としての意見です。

私が敗北するのかな~なんて思いますけど、戦略はすでに開始しているのですから、いまさら撤退はできない、ということです。負けが鮮明になれば撤退をしますが(笑)。