おはようございます。
きのうはなんだか久しぶりの祝日だったような気がするのは私だけでしょうか? 何か変な感じがしますね。
本日は、短期的な利益、と長期のそれ、そして原因と結果についての観点から解説をしていきたいと思います
株価が上昇した原因は?
株価が上昇をした原因が、企業業績が良かったから、という全く意味不明な解説をしている方が数多くの人がいます。
実際に日米ともの企業決算は良好な会社が多く、それが株価上昇につながったというのはよく因果関係を表現しているように感じます。
しかし、本当にそうでしょうか?
だったら、去年3-12月にかけて業績が悪くても株価が上昇したことが説明がつきません。つまり、一見、業績が良いことを背景に株価が上昇をしたことに説明がつきません。
一見、業績が良かったから株価が上昇したということに納得できますが、去年、起こったことに原因を探るとすれば決して、業績が良かったら株価は上がる、ということに本質的な原因は求めることができません。
結局、ドルが安くなったら株価が上昇をした、という説明すると、ほとんどの経済事象を説明することができます。
たとえばドルは現在、年間で7パーセント下がっているのに対してダウは6.5パーセント上昇をしています。ダウが上昇したのはドル安なんだね、ということがわかります。
ところが、このロジックをS&P、ナスダック、日経平均には当てはまりませんので完璧ということでもありません。理由は私も考えている最中です。
つまり世の中には、とんでもない論拠でそれを信じ込ませようとしている人たちが多数であり、その真贋を見抜くことを常に行っていなければ、未来の値段などわからない、ということです。
たとえば、森会長の女性蔑視発言、これを擁護すると今は袋叩きにあうような勢いがあります。でも、私はこれに異を公然と唱えたいと思います。
それは短期的には女性の地位向上に役立つことでしょう。どこの組織でも女性の立場は保障されるのでしょう。
しかし、長期的にみれば、男女同権という権利を手に入れた人たちは努力するでしょうか? 人間というのは安穏な状況に置かれるとすぐに堕落するものです。
男女雇用均等法は1980年代に成立になると思いますが、そこから30-40年経過をしても森さんのような発言をする輩がいるのは男性側だけの問題ではないような気がします。
組織のトップをみなさんよりも何十年も多く経験した森さんが、そんな軽々なことをかんたんに言うとは思いません。よほど、どうでもいいことをベラベラと話した方がいたのでしょうね、と思います。
そこで今回の事件が起こり、おそらく今後、さらに女性の発言は「優遇」されると思います。好き勝手に言っていればいいじゃん、とは思いますが、その発言できる地位というのはまともな発言をしていることが前提条件であり、それに対して池の中の鯉のように口をパクパク動かしていれば機会が与えられるということではありません。
まともなことを言えなかったらお払い箱になる、ということです。
つまり、女性のみなさんや、不遇な状態になっている人たちはこういうチャンスをきちんと生かしてほしいと思います。今だったら、みなさんの意見は平時のときよりも通りやすくなり、そしてその意見レベルもだれもが聞いて納得できるようなレベルを維持しなければいけません。
今だけ、好き放題は言えると思いますが、どうしようもないようなこと、を言っているようであればすぐにその発言や活躍するチャンスを失うだけです。
森さんはああいう人だから、今後も軽々な発言をしても、年齢を考えると長くはないです。しかし、みなさんは長いわけですから、このチャンスをきちんとモノにしてほしいと思います。
この機会で、やはり聞かなければよかった、という状態になることを私は危惧しているのですが、現在の状態をみているとそうなるでしょうね。
森さんが辞めないと突っ張れば、スポンサーに苦情を言い、退任させる、暇な人たちだね、と思います。そんなことをやっている暇があれば機会があればこういうことを訴えたいと考える方がよほどの有益だと思います。
マーケットも同じです。
原因と結果の関係を、決算とみているのであれば、短期的に儲かっても、あとはしりすぼみになるでしょう。
ドル安とみていれば、いつまでもドル安などにできないのはわかりきっていることです。ドル安ということはドルの価値がゼロに近づくという意味であり、ドル価格がゼロになるということは、お金の価値がなくなるということです。
ゆえに株価はこのままずっと上昇するわけがなく、むしろ今の価値を維持したいのがイエレンやFRBの思惑だというのが自然とわかります。
バイデンがアメリカを取り戻すというのは結局、トランプのアメリカファーストと一緒のことであり、最終的には強いアメリカを目指すはずです。ゆえにドルはいつまでもだらだらと下げていかない、という結論が出るわけです。
FRBはその戦略をイールドカーブコントロールに今後、求めるようです。すなわち短期金利を安く誘導し、長期金利を高く誘導することによってドルの価値を守ろうとしています。ドル安などいつまでも維持できるような代物ではなく、どこかで転換させなければいけないものです。
かなり長期的な展望についてお話をしましたが、ドル安からドル高への転換というのが現在の株価を含めたマーケットの転換だと考えています。
わかりやすく言うと
みなさんは上記の説明、特にイールドカーブコントロールのことはほとんどの方は理解できないと思います。
でも以下のチャートをご覧ください。
みなさんは為替でも、株でも、みなローソク足でみていると思います。
そこに、連日、ダウ、ナスダック、S&Pが新値更新と報道されれば、まだまだ高いんだ、という心境になると思います。
でも実際にチャートは完全に右肩上がりが終わり、横ばいに入っているのです。これも去年の2月と一緒の傾向です。この形になってくれば私は、ほぼ頭を打つよね、と思っています。
ドル円もまだ円高にいくよ、と言っているのは、ドル円の安値は切り上げっていますが、逆に上値を取り切れないという流れになっているということに着目してほしいと思います。
流れは円高方向で、テクニカル的にはよく知りませんが、この形のことを三角保合いというのでしょう。
だったら、このフラグの均衡点になれば円高方向に抜けるのは当然ではないですか? 三角保合いなど勉強したことがないのでよくわかりません。
折れ線でみれば、ここで多少、ぶれたとしても、株安、円高にいくでしょ、ということです。
株価が大きく下がれば、FRBはまた緩和をしてきますのでドル安になるよね、ということです。
ただし、落ちてくるナイフを素手でとるようなアホな真似を去年2月にFRBはやったのですが、今回も同じことをやる可能性もあります。しかし、急落している相場にいくら手を打っても止められません。
ですから、大きく下がった場合には緩和政策によって、その後の急騰もひどいことになるよ、と言いたいのです。
こういう目線でいけば、長期的には株は買いになる、でも短期的には売りになるということです。
みなさんは短期と長期の区別をしないで人の意見を聞くからおかしな解釈になるのです。これだけマネーがあふれているのに、株が下がり続けるわけがありません。ドル円は円安になると思いますが、この一面だけでは判断できないものです。
一番、申し上げたいことは、株価はこの形を形成すれば下がるよ、ということ、ドル円の円高も終わっていないということ。そして、今、あまりにもみなさんが短期的な視野に立ちすぎ、長期的視座が欠けている風潮になっているね、ということです。
どうみても人間の歴史を振り返ればパンデミックから立ち直ることは確かでしょうし、女性の地位、マイノリティーの地位も確実に向上するのに、だれかの欠点をあげつらい批判をするのか、よく意味がわからない、ということです。そんな時間があるのであれば自分の能力を磨いた方がよほど生産的ですよ、と言いたいです。