おはようございます。

中国は対アメリカへの自動車輸出に50パーセントの関税をかけると発表をしました。そのほかのことを考えていきたいと思います。

減らないアメリカの貿易赤字

上記はアメリカの貿易赤字の推移になります。

そもそもトランプ大統領は中国の貿易赤字を縮小をさせたいから、この貿易戦争を勃発させた訳です。

しかし、実際、1年以上、この交渉をやっている訳ですが減るどころかむしろ増えている訳です。

もう少し、長い目でみなければいけないのですが、では、この1年間、マーケット関係者、政府関係者、貿易関係者からすればいったい何をやっているのだ、ということになるのが必然になると思います。

しかも、上記のグラフは今年の6月までのものであり、貿易赤字は年後半にむけて拡大をしていく傾向にありますので、2018年何末の過去5年間において最高の赤字額すら更新する可能性さえあると思います。

この2019/12月の貿易収支が発表されるのは、2020/2月ごろになると思います。そのころのトランプのツイッターがどうなっているのか言うまでもないでしょう(笑)。

つまり次期大統領選挙に勝利をするために、トランプは初回の選挙公約に掲げたことを懸命にやろうとしているのですが、その中でもっとも上手くいっていないのが、この貿易、通商をめぐる問題になるのです。

だから、結果も出していないので、必死に私は有権者にアピールするだけの話、というのが私は真相だと思っています。

つまり、アメリカの経済が好調なのですから、貿易が拡大し、いくら交渉をやってもこの貿易赤字が縮小する見込みなど現時点ではないに等しいことを、マーケットは注目点として材料にしているだけなのです。

どちらにしろ、アメリカの経済成長は年率で2パーセント、きょう下方修正されましたが、中国は6パーセントなのですから、貿易赤字は拡大するのが必然の訳です。

しかし、1年間交渉をして全く成果が出ていないのです。つまり、今、報復関税を行うと、やり返すという政治ショーは単なる茶番なのです。双方ともに何も結果が出ない、とわかっていることを政治ショーとしてメディアが取り上げているだけの話なのです。

つまり、連日報道される、貿易問題は、1年間交渉をしても何も結果が出ないということはまず根本原因を間違えた解決策を図ろうとしているから解決しないのであり、また、トランプがこの問題を解決しようとしているのか、それとも解決する努力をするアピールをしようとしているのか、それはトランプ本人が自覚しているかはトランプ本人にしかわからないことなのでしょう。

つまり、なんも関係ない外野が、解決するとはやし立てているだけの話です。それにマーケットも追随しているだけの話なのです。

では、この騒動がおわれば、マーケットは上昇する、と私は言っているのですが、言えることは現在の方法でいくら交渉をしても何も解決をしないでしょう。でも、トランプはこの交渉していますよアピールをしないといけませんから、ずっと続ける腹積もりでしょう。

トランプの目的はこの交渉結果を選挙戦でアピールすることですから、結果が全く出ない交渉が終わり、数字をみたら、貿易赤字が全く減っていない、ということが一番、困る訳です。

ですから、自然に考えて、この通商戦争が終わるということは当面ないと考えるのが普通です。

ですから、このインチキにマーケットが気づくか、というだけの問題だけなのです。

それは10-11月の株式に音がコツンと音がして立ち上がるはずだ、と私の従前の予測は変わりがありません。前回は10月、その前は9月と言っていましたが、どうやら11月まで後ろに行きそうな気配があります。

本日のドル円は30が下向きのままのクロスです。それだけです。