おはようございます。

即位の礼にて正式な令和が始まると思うと、身が引き締まります。ただ、平成が30年だったことは大きな意味があります。

一般的に社会は35年単位で動く、学説はコンドラチェフか何かわかりませんが、30年単位ですが、これだけ寿命が延びた社会ではおそらく35年が妥当になります。

ということは、今後も寿命が延びていくと考えられるので、タイムスパンは40年に近づいていくと考えることも有効でしょう。

なにを申し上げたいのかといえば、平成が30年つづき、35年スパンと考えると、これからも激動の時代になるということです。つまり時代の変化が押し寄せるということです。

ですから今後10年間程度はマーケットが動く、ないしは、なんらかの変化があると考えたほうが良いという意味になります。現状、動いていませんが、資本主義経済の新たな形態が出てくるのであろうな、とは、ぼんやり思っています。

 

ドル円が動かない理由

ドル円の動かない理由は、かんたんにみなさん、金融政策決定会合の前だからという説明になりますが、厳密には違います。

これは、金融政策決定会合を前にして、金利が動かないから、ドル円も動かないということになります。

従前から皆さんにご説明しているように、特に2018年以降、マーケットは金利を中心に動いている、ということなのです。

故に、金利が動かなかったら、マーケットも動かないということとイコールの関係になります。

よく専門家と称するアホが、金利差によってマーケットは動くとほざいていますが、実際に金利差でマーケットが動くと思いますが、金利差が拡大するとドル高、縮小するとドル安などと言っていますが、では、実際にその通りに動かないときは金利差は存在をしないのか、ということなのです。

そもそも考え方がまちがっているから機能をしないのに、それが全く機能しない現実をみても考えを改めようとしない人間は私からすれば時代遅れの人間なのです。

時代が変化するように、自分の考えも変化に合わせてアップデートしていくのが通常です。そもそも何の相関性もない時期があるということは、その考え方がそもそも間違っているのです。

理由は非常に明瞭で、これだけAIや自動売買が流行っている昨今、それが真実なら、AIや自動売買は、基準が変わってしまったら、大損をするはずです。でも、しませんよね。それは、金利差なんて規準に彼らはプログラムを設定していない、ということの証左にもなります。

ゆえに間違っている、ということが世の中の状況から証明されます。

私が言うのは、各国の規準値×金利によって、その国の価値が決定をするわけです。この後方の掛け算の要素によって、現在、マーケットが変化をしているだけの話です。

その各国の基準値が大きく動かない、金利も動かない、故にドル÷円のレートもなかなか動かない、という循環なのです。

そもそも近年においては、各国の基準値が大きく動いていません。たとえばドルの実効レートは年初から3パーセントも動いていないのです。日本の実効レートは最近はよく動いていますが、そもそも94年から大した変化がなく、その半化率のレンジの中で動いているだけです。

それに対して、金利は年初から50パーセント近くも動いている訳です。アメリカ10年債利回りは、年初2.7程度だったものが、現在は1.8です。40パーセント程度しか動いていませんが、最低金利が1.5、しかもついこの間なのですから、短期間で20パーセントも動いているのです。

その金利が動かなくなっているのですから、マーケットが動かなくて必然なのです。

ここで一番、申し上げたいのは、正解のロジック、理論というのは普遍的なのですが、間違いなものは、一部しか機能しないものなのです。一時期、稼いでいたテクニカル指標が時間の経過とともに稼げなくなるのは、そもそもその考え方がまちがっているからなのです。

一時的に機能したからよいというものではなく普遍的に機能をしなければ意味がない、ということなのです。

私が言っているドル÷円、そして金利の概念というのは、おそらく10年経っても、200年経っても変わらないでしょう。この通りにしか動かないと思います。

 

実際のエビデンス

上記は2018/11からのアメリカ10年物金利(青)、ドル円(黒)になります。

アメリカの金利が動かなければ、日本の金利も動きません。もちろん、今回のような台風被害があれば、日本の独自材料として金利単独で動く要素はありますが、基軸はドルなので、金利もドル金利に連動して動きます。

ほぼ、一致してドル金利とドル円は動いていると思います。

2018年末から19年年初にかけては、アメリカ株の急落とされていますが、ドル÷円をよく理解していると、年初は円高になりやすいのです。これはGWやお盆休みも同じことです。これを皆さんはいつも円高というからおかしなことになるのです。いつも円高と決まっている訳ではなく、きちんとドル÷円を計算しないから、結果に自信が持てないのです。

次回はクリスマス休暇前ですけど、おそらく休み前には方向性は決まってしまいます。

話が逸れていますが、要するに、この時期は、ドルと円の実効為替レートが大きく動き、金利以上に、その結果、金利の動きと乖離した動きになっているのです。

基本的には、金利の動きに忠実ではない場合は、実行為替レートが動いているのです。年初は明らかにドル円が間違えているので修正の動きに出たのです。

上記は上のグラフを1972年からに拡大したものです。

必ずしも、金利の動きと、ドル円が一緒という訳ではないということはおわかりになりましたでしょうか?