おはようございます。
先日、米中交渉は延期になる可能性に触れましたが、その可能性はなくなり現段階ではトランプの署名を待つだけになっています。
一転、妥結した原因
こちらは推測の域を出ませんが、おそらく、中国が大幅に譲歩をした可能性が高いとしかいいようがありません。
さまざまな面で解説しなければいけませんが、今回の延期されると推測したのは、基本的にはウイグル、香港への議会が制裁を行ったことから派生をしています。
香港のデモも収まる可能性もありません。これは、何度も書きましたが、かといって軍事的な制圧をすることもありません。
つまり延々とダラダラと続くのみです。今は、世界の注目が集まっていますからセンセーショナルな報道ばかりですが、中国側にとって制圧をしても、結局より強大な民主化要求団体が出てくるだけの話です。
ですから、過激化をしないように「市民に迷惑をかけたら」武力行使を続けるだけの話です。
ウイグルの問題も、同様です。まず、アメリカはウイグル支援をオバマ大統領時から年間600万ドルの支援を行っています。これは、アメリカの「1つの中国」を認める認めない問題もあり、トランプは共和党になりますので親中国ではありません。
台湾でもめるのは、トランプが「1つの中国」の方針を方向転換をしようとしているからです。
中国は何度も言うように面子の国ですから。一度、言ったことを撤回はしません。しかし、現実に即した対応をするということです。このことは北朝鮮も同じです。要するに、開国の祖が言ったことは遵守しなければいけない、ということを頑なに守っているだけです。
つまり毛沢東が「1つの中国」と言い、金日成親子が「核開発」をした功績を否定することは両国ともにできないから苦悩をしているのです。北朝鮮で人民会議が招集されたのはその先代の功績を否定するか否かを問うためです。
いくら親やご先祖さまが言ったとしても、この言質や功績は時代に即したものではなく、どこかで方向転換をするほかがないのです。根本的には、先代の言ったこと、功績を否定することは国内統治が持たなくなると可能性が大きくなるので、その方針を堅持しているのです。
こういった対応の中、中国では地方金融機関やシャドーバンクのデフォルトが頻発をしており、背に腹は代えられないという判断が働いたことが大幅な譲歩となったものと推測されます。
ただ、トランプはブルームバーグにペラペラとしゃべりすぎであり、今後、選挙戦を戦う相手になんだかサービスをし過ぎのようにも感じます。そもそも、お前は俺の相手じゃない、とタカをくくっている部分もあります。
こういうすっぱ抜きは必ず、ブルームバーグですが、ブルームバーグは関係者としか報道をしていません。日本のメディアはトランプが言ったとなっていますが、あくまでも関係者が言ったのみです。
今後の展開
マーケットはそれを受けて急騰をしています。日本の株価の上げ余地はありますが、アメリカはほとんどない、ということには注意です。
そもそも貿易量はそれほど大きく沈んでおらず、経済に与える影響は軽微です。つまり上がる根拠がないのに、上昇をしているのです。
何度も言うように今の時点でのダウの上値は28200ドル程度です。これ以上、上昇をしてしまえば、実態のない上昇ということになり、バブルになってしまうということです。
また、株価上昇の大事なポイントである金利は逆にこのリークによって急騰していることを考えれば、それほど追いかけるものでもないであろう、とは考えています。
ただ、言えることは大統領選挙に向けてトランプは今年の成長率を、押さえることに成功をした、ということです。
これは何を意味するかといえば、フェイクニュースによって来年のさらなる成長を確実なものにした、ということです。私がバブルになる可能性が高い、と言った意味はなんとなくおわかりになったと思います。
ここでも触れましたが、アメリカはいっぱいいっぱいのところまで上伸をしているいるが、日本はまだ割安状態あるということです。
実行為替レートは日本は拡大の余地があり、そして、アメリカは拡大の余地はあまりない、ということです。正確には実効為替レートの拡大余地はアメリカにはあるけど、マーケットをそれを先取りしてしまっているのです。
ただ、日本はさらなる成長のために26兆円の補正予算を組んでいるということです。現時点でトランプはアメリカの成長を支える政策を発表していないとすれば、日本政府がこれから円安にしますよ、と宣言したに等しいことなのだ、ということなのです。
誰しもが円安と思っているときに円安というのは非常に面白くはないのですが、仕方がないと思っています。
きのうは0.01パーセントの円安と触れましたが、このリークによってそれ以上、上昇しました。本日は0.9パーセントの円安と出ています。すなわち110円を窺う展開だといっています。
イギリス、ECBについては明日、お話しをしていきます。
日本の補正予算で円安というところが、どうにも理解できません。
GDPが成長する、という点では、ドル/円の分母が大きくなるので、円高ドル安になるというのが、ここ独自の考えだったと思うのですが、、、
補正予算を組むために、金融緩和、という意味では円安ですが、上記の効果との差し引きでどちらの影響が大きくなるのかの計算があるのでしょうか?