おはようございます。イラン情勢は注意ですよ、と年末から指摘している通りの展開になっています。
これは、なぜ、わかるのかといえば、今まで解説してきた通りです。それでは、わからないという方も多いと思います。今回は、そのことを中心に解説していきたいと思います。
年末はリスク選好相場
年末は米中貿易交渉が妥結する見込みということで一気に株が買われました。これによってNYダウは買われてはいけない水準まで買われてしまったことはずっと言い続けています。
その値は28200ドルなのですが、現在の値位置はそれ以上の水準になります。通常、この状態はバブル状態と言いますが、たいていの世間の声はもっと上昇すると、私から意味不明なことを叫んでいます。
だから、私は年末から株価の急落に注意と言っているのです。
これが、第一の要因です。
この28200ドルというのは去年の10-12月からの高値に対して、アメリカの成長率を掛け合わせたものから算出をしています。つまり、株価というのは成長率以上に上昇をしないものなのです。
ゆえに、FOMCの議事録が公開をされましたが全員一致で金利水準は現状が望ましいということになったのです。
理由は、現状の株価は、水準を超えているが、大きな乖離ではないと判断していることが上げられます。また、金利水準も1年物国債金利と誘導目標金利が均衡状態にあることから据え置きなのです。
もし、通常のFOMCであれば将来の利上げの可能性に含みを残すような声明になりますが、金利を低く抑えるオペレーションが上手くいっている状態でそのニュアンスをにじませるとまた株価が急落をしてしまいますので、それさえも匂わせなかっただけの話です。
金利を上昇させれば、昨今の相場においては株価が急落するのが必然のパターンだからです。
FRBはそういった努力をしていますが、米中交渉にて、みなが浮かれている中、私は、株価が落ちるよと言った背景は、高すぎる、からです。
以前にもこういった状況がありましたが、時間をかければ必ず、急落をするのです(笑)。これはデータでも経験でも実証されています。ただ、過去に上手くいかなかったのは、そのタイムスパンが忘れたころにいきなりと言う状態でしたので、うまくいかなかったのです。
ですから、今回はしつこく言っているのです。
では米中交渉で高値を抜いて、これ以上あがるはずがない、と考えている私にとっては、何を考えるでしょう。
間違いなく、これを凌駕する悪い材料が出ると考えるのが当然の話なのです。
ブレグジットも、離脱決定までは順調にいくであろうと思いますし、北朝鮮なんか何も妥結することを期待できなかったわけです。
理由は、米朝双方の意見に大きな乖離があり、その乖離を埋めるような妥協案は絶対に見つかる訳がないのです。それを解決する、という報道はなんとものんきなものだな、と私は考えています。
残るはイラン、イスラエル、サウジなどの中東情勢であり、原油の需要ピークは12月です。12月は商売に熱心になっていますが、12月のクリスマス近辺からは中東がきな臭くなったのは当然のことです。
なぜなら、主な需要先はクリスマス休暇になりますので実質、原油の商売は12月中旬で終わりです。
この12月の需給に関しては双方がウインーウインですので、問題など起こりようがないのですが、下旬以降は、こうなるのは見えていたのです。
だから、中東で問題が起こるよ、と言っただけのことです。
だから、ほぼ中東で問題が起こるよね、ということはわかっていたことなのです。
結局は?
この株価の買ってはいけない値段もそうなのですが、去年のマーケットの通りにマーケットは動いているのです。
理由は今までも散々説明をしましたが、経済指標は主に、前年同月比か前月比の数字で発表されます。
去年の同じ時期に何が起こったかを考え、そしてどういう値動きになったのかをロジカルにわかっていさえすれば、今年はどういう動きになるのか、というのかある程度わかってくるものなのです。
去年のこの時期は、全マーケットが急落をしていたのですから下がるはずなのです。ただし、ドル円に関しては、円が急落をしてドルが上昇をしていたから円高だったのですが、まだ、今年のデータがありませんので推測でしかありません。
おそらく今年のドル円は円が上昇してドルが急落をしているから、円高になっているのです。つまり同じ円高でも、質が違う円高ということがわかっていないバカな評論家ばかりなのです。
日本の景気がよくて株価が上昇をしているのですから、円高でも株価は下がらないよね、というのは簡単にわかることなのです。
はっきりいえば、ここまでロジカルに解説をしているサイトも専門家もプロもいない、と自負しています。月曜からのマーケットは月曜日に記します。アメリカの金利が大急落をしているのも予想通りです。去年の通りです(笑)。