おはようございます。FOMCを控え、マーケットは小動きです。

わずかに、輸出入価格が低下しましたがこれは5月の数字ですので想定の範囲内です。

いままで、ファンダメンタルズの面から利下げ観測のまやかしを解説しましたが、今回はテクニカルでの説明をします。

アメリカ10年債週間足

上記はアメリカの10年債価格週足のチャートです。

いつものように「水色が10」「黄色が30」になります。

2011年夏に頭を迎え、第一の下落です。2016年の夏に頭を迎え、第二の下落です。

現在、2017年7月の高値に面を併せ、今後の展開を伺うかたちになっています。

 

アメリカ10年債日足

こちらは日足になります。

2018年9月くらいに底を打ち、2018年12月で第一波動の終了です。2波動、3波動も確認してください。いつも言っているように波動は3つで終わりになります。

 

アメリカ10年債4時間足

4時間足は4波動あります。ここがいつもと違う点であり、3つめで私は反転すると思っていましたが、さにあらずで4回目がありました。

4時間足ではたまに3回ではなく4回目があり、この4回目の波動があった場合たいがいの場合は転換になります。

週足がまだ下落波動の2波動しか達成されず、日足はアップトレンドが3つで終わり。4時間足は4つめで転換のサインになります。

となると、金利の低下のピークに世間は利下げの可能性と騒いでいる可能性が高いと判断することができます。

 

アメリカ10年債1時間足

これも、3波動をやって、現在、FOMCを前に高値持ち合いです。

1時間で4回やることは非常に珍しいことで、たぶん、4回目の高値はないと考えています。

 

まとめ

ファンダメンタルズでは、6月から物価が上昇するはず、と何度も書いている通りです。その6月の物価上昇が確認できるのは各連銀の景況感指数の価格インデックスで確認できるはずです。

輸出入物価や消費者、卸売物価指数は何れも低下ですので、6月に反転したら大きなサプライズになるでしょう。

15日前後にフィラデルフィアやメトロポリタンの数字が出てきます。詳細な数字の価格インデックスをよく確認するべきです。またPCEも出てきますが、これは5月のものですので観察の対象外になります。

つまりコンセンサスは利下げのピークになっていますが、当方の予測は利下げなどありっこないです。こういうときは、大きな利益につながりやすいということです。

金利は11年に低下のピークで、大きな金利上昇局面はFRBがインフレを警戒したこともあり、週足での第三回目の波動は大きくなる可能性のほうが高いです。

金利安、金利安と騒いで、その不安をあおるメディアに対して、違う意見をもつことは勇気がいることです。しかし、それは決して蛮勇であってはいけません。必ず、その証拠を見つけ出し、ロジカルに理論を組み立てることが大事です。

上記の話、テクニカルですから、みなさん理解できると思いますが、詳細に考えていくと、まだまだ論理の破綻があります。そういった細かい点をきちんと検証をしてより自分に自信をもっていくことが大事なことなのです。

ソロスは、シナリオを組み立てたあと、そのシナリオが破綻する可能性をも検証する、と一般的には言われています。その結果が大英帝国との通貨戦争の勝利や東南アジア通貨危機での勝利です。

現在、話題の香港では大敗北を喫していますが、致命傷にならないのは間違えるリスクをきちんと計算しているからです。

つまり、この金利の状態、世間はまだ下がると思っている、ことと、私はこれから上昇するということに乖離が存在をし、どちらの意見に分があり、どちらがより論理的で、現実社会に整合しているかを判断するのはあなた自身です。

 

金利が思惑と違い上昇をしたら

まず、株価は、金利安を背景に上昇しています。つまり、勘違いが証明されるのです。金も同様です。金利安で上昇をしているのです。

各国の金利はアメリカの金利が上昇すれば、日本をはじめとする各国の金利も上昇します。通貨ドルが基準通貨であれば、そのデリバティブである金利もドル金利が世界標準になります。

日本やユーロも低金利の恩恵を受けた経済ですので、その前提条件がなくなるということはどういうことなのかを考えてください。

週足での、第三波動の突入というのは2011年から金利が上昇をしていることは、当面の間は金利が今後、下がらない可能性が高いということになります。

不動産価格の上昇によってアメリカでは住宅購入意欲が減退をしています。その上に金利が上昇したらどうなるのか、ということです。株価も低下傾向になれば、ということです。アメリカでは住宅が今までみてきて超先行指数と言ってもよいでしょう。

たぶん、急落になるんじゃないかな、とは思っています。その中で一番、下がるものを売ればいいだけの話なのです。