おはようございます。イランについてどこまで書いたかの記憶はありませんが、解説をしていきたいと思います。

イラン問題のそもそもの問題

イランとアメリカの紛争のそもそもの問題は、どこにあるのか、ということがわかっていない方が非常に多いと思います。そこでその辺の解説をしたいと思います。

イランという国は1970年代のホメイニ革命によって王政が打倒されて以来、2重権力構造になっています。これはハメニイという宗教指導者とイラン政府というロウハニ大統領という2つの権力構造があるのです。

わかりやすく図説すれば以下のようになります。

というようになっています。つまり、今回、問題となっている革命防衛隊というのは、ハメニイ師が管轄をしているのです。

アメリカはこの革命防衛隊が、イスラエルの打倒を目指して組織された軍隊であり、その革命防衛隊がヒズボラを支援し、タンカー攻撃に加わった可能性が高い、ということが不満なのです。無人偵察機の撃墜も革命防衛隊です。

ところが、アメリカのボルトン大統領補佐官やポンペオ国務長官は表の下段、イラン政府と交渉をしているのです。つまり交渉すべき当事者がそもそも間違っているのです。ハメニイ師はアメリカとのあらゆる交渉を拒否しているので、双方の柔軟化によって交戦は回避される可能性は現時点で可能性はほとんどない、ということになります。

現状、アメリカは国連安保理に提訴、イラン制裁の強化を行っています。安保理はおそらく拒否権が発動され、制裁はまだ発表されていません。

ただ、安保理への提訴というのは交戦の準備ととらえることもでき、一触即発の状況です。

しかし、疑問点は仮にアメリカが攻撃を加えるとしても、どこに、どのくらいの量で、という疑問が残ります。そもそも、どこを責めようとしているのか現時点では理解できません。

イラン側はトランプが攻撃できないと踏んでいますので挑発の手を緩めないでしょう。

株価が現状バブルの理由

利下げが取沙汰されていますが、何を根拠に言っているのか私にはさっぱり理解できません。

まず、景況観指数をみていきましょう。

ISM Econodayより

製造業PMI

エンパイアステート工業指数

フィラデルフィア指数

リッチモンド連銀

上記の景況観指数でよくなっているのは一番、重要視をされないリッチモンド連銀指数になります。

ほかは先月よりも、そして前年比よりも悪くなっているのに株価は、

S&Pなどは最高値を更新という状態です。上記はダウになります。

つまり、景況観指数は軒並み悪化をしているのに、株価は高値近辺であり、完全にバブル状態です。

バブルの定義は経済のファンダメンタルズ状態に即して、マーケットが順反応をしていない状態をバブルと言います。つまり株価は現在、プチバブルということはできると思います。どこかで修正をするでしょう。

物価上昇で利下げ?(笑)

では、物価をみていきましょう。

消費者物価指数

PCE物価

卸売物価指数

物価は去年より上昇しているのに金利は以下の通りです。

通常、物価が上昇していれば、金利は上昇をします。しかし、実際は、金利は低下をしています。

このうえに万が一、イランと交戦となれば、アメリカの財政は大赤字になります。つまり金利は急騰をすることになります。今の、低金利、異常です(笑)。

株価も金利も、現在、異常状態ですので、その修正の動きは近々に入るでしょう。それが7月だ、と去年から言っています(笑)。参考までに金の高値も7月だと、去年から言っています。

それを受けてドル円は一瞬円高になるでしょうが、そこから円安のポジションを多く持つ予定しています。今週の動きは早くも二番底を取る可能性があります。