おはようございます。

FRBの利下げは私にとってはサプライズでしたが、世間の反応は予想通りの結果です。

ただし、マーケットは思惑通りの動きになります。今回は、ドル円や株などどこで買えばよいのか、を考えていきます。

韓国問題を数字で分析する

連日、韓国との問題が世間を騒がしていますが、これを数字で分析をしていきます。

まず、日本のGDPは4971億ドルになります。そのうちGDPに占める輸出は6584百万ドル、韓国への輸出は8.1パーセント、輸入は5995百万ドル、韓国からの輸入は、4.4パーセントです。

韓国への輸出は、533百万ドル、輸入は、264百万ドル、合計で796百万ドルになります。GDPに対する韓国への貿易依存度は、0.16パーセント程度になります。つまり、今、世間を大騒ぎさせている韓国問題は、数字的には全く問題のない範囲です。

さらにいえば、ほぼ確定しているのは、韓国への輸出、このうち仮に50パーセントが輸出停止や輸出障壁があるとしてもその韓国との貿易が問題になるようなレベルではありません。

ところが韓国は、GDP1619億ドル、輸出43316百万ドル、輸入43695百万ドル、貿易依存度は50パーセント超、日本の貿易に対する輸出割合は、4.8、輸入が12パーセントです。

どうみても、困るのは韓国であって、日本は韓国がやりたいようにやらせればよいという態度で問題がありません。ところが、メディアは大変な問題だと騒ぎ立て、利害関係者である方々にインタビューをして騒ぎたてます。関係のない人にとっては何の問題でもありません。

ただし、心情的には大騒ぎしたい気持ちもわかりますが、数字、経済に対する影響は軽微なのです。

参考までに今の政権は、韓国の大財閥をつぶせ、と言って政権を取った政権です。ですから、日本の輸出規制を提起すれば、すぐさま、韓国財閥のおぼっちゃまが日本をすぐに訪問する訳です。韓国の財閥は存亡の危機といっても過言ではないでしょう。

しかし、セフティーネットの確立もできないような状態で、財閥をつぶせ、といってもね、と思います。なんだか日本の昔の民主党のような主張をしています。

つまり世間が大問題といっても、数字を分析すれば大した問題ではないのです。

ただし、日本の為替実効為替レートは数字の現象の材料にはなります。分母が小さくなるので、円高にいくということです。

トランプは不動産屋

上記は住宅着工許可件数と10年物国債利回りになります。

2018年10月以降、住宅着工件数が低下したのは金利が上昇したためとわかります。よく、不動産価格が上昇したためともいわれますが、それも一つの要因でしょう。しかし、住宅を建設する資金の金利が上がったのも要因の一つになります。

では、今、金利が近年においては最低金利になった現在、住宅の着工件数はどうなるでしょうか? 非常にかんたんな問題で増えていくでしょう。

以前にも解説をしましたが、アメリカの超景気先行指数は住宅関連指標になります。これが増えてくれば、今までのパターンからいえば、増えてきます。

つまりトランプは不動産市況が低迷をしているために、金利を下げろ、と言っているのもあるのでしょう。おまけにQTを即日に実施したのですから債券の売り手がいなくなり、債券価格が上昇し、金利が低下します。

こうなると不動産市場の再活性化は自然なことであり、結果としてアメリカ景気は、現在、好景気循環の下のほうにありますが、再び、上昇することでしょう。

となると、アメリカ株は低迷をしていますが、企業の業績も伸びてくるでしょう。ISMなどは低迷していますが、きのうの向上受注は前月比0.6伸びていますので、最悪期は脱しているように思います。

間違えてほしくはないのですが、アメリカは不景気なんかではないということです。最悪という言葉に過剰反応はしてほしくないと思います。

つまり株価もどこかで反転をする、ということです。

現在は、ファンドが株を売却し、売っていた債券を買い戻し、つまりアンワイドの動きが広まっていますので株価やドル安が進行をしていますが、どこかで必ず止まるということです。

では、どこで止まるのか?

今年、前半のアメリカは3パーセントの成長です。ところが、7月末に4-6月期の成長が2.1になりました。

私が、アメリカ株の高値を27500ドルくらいでしょ、と言っていたのは、去年の高値26960ドルに1.031を掛けた数字、27768ドルと出ていたので、27500ドルくらいでしょう、といっただけの話です。

では、それが2.1パーセントになったのですから「26960×1.021=27520」となります。しかし、現在、先物で26480ドルですのでもう、すでに売られ過ぎの状態です。

つまり売られ過ぎの状態なのでいつ反転をしてもおかしくないのです。しかし、ファンドの玉整理が終わっていない状況なのは債券の動きをみれば明らかです。踏み上げの足が出ていますので、債券の踏み上げが終了をした時点で買えばいいだけの話です。

私の個人的感想としては、まだしばらく続くね、と思っています。

またドル円は、円が小幅下落、ドルは大幅に下落になっています。大事なことは日本とアメリカの差は4倍あるということです。

この計算をきちんとしないとドル円の測定はできない、ということです。

きちんと絶対値を算出し、出せば、ドル円はその通りにしか動いていません。きのうはアメリカ工場受注が仮に1伸びたとしたら、日本は4伸びないとレートは同一にならないのです。だから円高になったのです。

これが円安になるためには日本の材料で0.25伸びれば、価格が止まり、それ以上になれば円安になるということです。