おはようございます。

きちんと書きませんでしたが、今の市場の注目はドイツ金利になります。

そのドイツ金利が中央銀行の月報にて政策を取るのではないか、ということから上昇をしました。

 

ドイツ金利

ドイツ債券

上記はドイツ10年債のいつもの黄色が30、水色が10の単純移動平均になります。

30を割り込むのは本当に久しぶりのことです。

 

ドイツ中央銀行の政策

さて、ようやく、ドイツ中央銀行が対策を打つかもしれない、ということで、マーケットに変化がもたらされたのですが、では、具体的に取り得る対策を考えた場合、何もないのです。

具体的に通常の中央銀行ができることは、①金利の調整②マネーサプライの上昇になる訳ですが、これはECBが行うことであり、ドイツ中央銀行が取り得る対策ではないのです。

じゃ、一体、何をやるの? を考えた場合、何もできない訳です。もちろん、探せばあるのでしょうが、誰の目にも明らかな対策は発動できないのです。

要するにリセッションに陥るだけの懸念を表明しただけであって、具体的には何もできない、というのが現時点での見立てになります。

 

金のチャート

7月に頭を打つ、と宣言をした金になりますが、8月に入っても続伸です。

その金がいつものように、10と30がクロスしています。

ドイツ国債と違うところは、30(黄色)がダウントレンドになっていることです。通常ですと、この形であればいったん。黄色までロウソクが戻り、そこまで戻ったら本格的な売りになるのですが、今回の問題の根幹がドイツ金利、国債ですので、それを見ながらの展開です。

しかし、このドイツ国債の上昇は4月から4か月も続いており、期間からみれば、そろそろということになります。

まるでドイツ中央銀行には期待ができまでんが、テクニカル的な日柄を考えると、この間、国際社会やドイツ政府が無策ということはあまり考えられず、具体的に何を出してくるのかに注目が集まります。

参考までに、それほど大きく期待できないのはメルケルが退陣を表明していること、そしてライバルであるフランスがアメリカと電子課税の方針をめぐり、対立をしており、期待できないよね、と、考えるのが通常の考え方のように思います。

この対立が背景として、G7deは共同宣言が出ないことがNHKのスクープで現在、発表されています。この中にフランスとアメリカの対立も含まれているのでしょう。

どちらにしろ、金の価格やドイツ債券、金利がどのように動くかが注目です。

 

ほかの通貨、株の動き

株は以前、アメリカ株が10パーセント以上下がらないと終わらないよ、と書いています。これは、一旦、上昇はするでしょうが、再び、9月末までに安値はとるでしょう、という意味になります。

つまり、何度も言うように世界景気はアメリカが引っ張っているという構図は変わっておらず、そのアメリカは去年の7-9月に法人税減税を背景に、大きく成長をしたのですから、今年は、それほど上昇する訳がない、ということになります。

つまり9月末まで、レンジ相場で、それ以降は大きく上昇をしますよ、と言っているのです。

ドル円は、日本の去年が7-9月に自然災害、地震で大きく低迷をしましたので、実効為替レートが上昇することでしょう。株価は9月の決算が出るのが10月の中旬になる訳ですから、そこまでは、4-6月の低迷を受けて、大きくは上昇しないと思っています。

ドル円はアメリカ実行為替レート横ばいから下落、日本は上昇となれば上昇するでしょう。10月以上はアメリカ上昇、日本上昇になりますので、どちらの成長のほうが大きいかの問題です。

つまり、年内は円安、になるだろうと思っています。去年の12月にアメリカは再び大きく急落をしていますのでアメリカ減、日本アップですので円安が加速するかな、と思っています。

そのほか、低金利を背景に上伸した新興国通貨は、低金利の根幹であるドイツ金利がきのう上昇をしているのですから、金利上昇を背景にきのうは売られた、ということになります。

アマゾン株が多少、買われたのはファーウェイの制裁が90日間延長したからでしょう。

ともかく休み明けで、市場参加者全員がまだ戻っていない状況ですので、値段が飛びやすい状況が続くと思います。