おはようございます。

タイトルから言えばまた、暴論を言う、と思う方もいるかもしれません。すぐに、というお話しではなくおそらく数年以内にはその可能性が出てきたという話です。

韓国との関係はこれ以上、悪化しない、という漠然としたイメージではなくきちんとエビデンスをもって考えるべきで、これ以上、韓国を追い詰めるとその可能性は高まるという話です。

 

自由貿易理論

自由主義の貿易理論の中には、1958-67年の貿易統計をもとに一般的に経済学で言われている理論があります。

これは両国の貿易が10年間で倍になった場合、両国の経済成長は10年間で20パーセント、上記の期間では増えました。たとえば、日韓の関係においては、韓国が急速に成長をした90年代などがそのよい例です。ただし、日本は20パーセントの成長は成しえていません。

これを背景にGATTやWTOが誕生し、自由貿易を推進していったのです。

逆バージョンは世界貿易が停滞をすれば、世界の成長が止まると言われていることです。ただし、この貿易戦争などによって経済成長が止まると言われているのは単なる上記の理論の反語の意味で論じられていることであって、経済学者の中でコンセンサスが得られていません。

つまり、そういった理論はあるにはあるが、それを証明する優秀な論文はない、ということです。

ですから貿易戦争で世界経済が停滞すると一般的に言われているのは、最初に書いた理論の反語の意味合いでしかなく、普遍的な理論とはいいがたいというのが本当です。

しかし、貿易が発展すれば両国の経済が成長する、というのは事実であり、ここだけは信用のある事実なのです。

 

戦争が始まる兆候

これと同様に、貿易に依存をし過ぎると、戦争のリスクが高まるという理論もあります。

これは、韓国を例にとると、韓国は世界でナンバー1のFTA立国を目指す、と公言しているように、貿易依存が非常に高い国家になります。

具体的には通商ではGDPに対して55パーセントの依存、資本取引などを含めると実に80パーセント以上の依存になります。

コンセンサスとしては過去5年の貿易が縮小をしている場合には、その後も貿易の拡大を見込めないときに戦争のトリガーを引く可能性が格段に強まる、というのはコンセンサスとして存在をします。

これは、韓国のことを指している理論としてしか私には思えません。つまり、韓国の貿易は主力輸出国である中国に対してはミサイル防衛システムの反発を喰らい、近年、低下気味になります。

また、鉄鋼業は、騒音、排気の問題で裁判所から操業停止命令を受けています。

もちろん、アメリカの鉄鋼、アルミ制裁、そして日本でも懸案になっていますが、自動車の問題も存在します。頼みの綱であるIT、エレクトロニクスは日本の部品輸入がなければ成り立たない産業であり、ホワイト国除外に予想以上に反発する理由はここにあります。

また、FTA立国を宣言している以上、友好が大事な要件になりますが、その友好ができないことを自ら示してしまった、プライドを傷つけたこともあります。

つまり日本以外の特に東南アジアなどの国々は日本がホワイト国を除外したことに対して韓国を警戒しているということもあるでしょう。

その上に、韓国は安全保障と通商問題をごっちゃにし、WTOに提訴すると言っていますが、これは日本政府の思惑通り、ほぼWTOでの敗訴は決定しています。

今回の騒動は日本政府の思惑通りに事が運んでいるというのが事実でしょう。

つまりWTO違反が認められれば、日本政府は韓国への制裁を一段と課すことになりますので、かなり韓国としては形成が悪いことになります。

そして、最大の問題は、韓国は、この問題をどのように解決しようとしているのか、さっぱり見えてこないのです。日本は振り上げたこぶしを、従軍慰安婦問題や徴用工問題をきちんと解決すれば、解決しますよ、と表明していますが、韓国はホワイト国除外を外せ、の一点張りです。

つまり、この問題をどうやって解決しようとしているのかさっぱり、傍から見るとわからない状態です。これでは、トランプとやっていることは一緒で、思い付きの作戦がたまたまうまくいっているだけです。きちんと、最終的な出口が全く設定できていませんのでおそらく敗北するでしょう。

つまり韓国の貿易は、日本との交渉が進展しない限り、ほかの国とも友好関係を維持しない限り衰退するのが、現時点での事実になります。

実際に、韓国政府の言い分を聞いていると、日本はホワイト国除外の要件をはっきりと言っているのに対して、訳のわからない返答ばかりに終始し、冷静さを欠いているとしか思えません。つまり日本の要求を受け入れる以外、解決の見通しがないのに、そのトピックを意識的に外しているのです。

こういった状態では貿易は衰退するのは、目に見えていますし、また、現状の対応をみていると完全に冷静さを失い、常軌を逸していると論評されるのも仕方がない、とは思います。

つまり、韓国という爆弾を日本は抱えている、つまり扱いを間違えると戦争になる可能性を秘めているということを可能性の1つに考えておくべきです。日本政府もあまり韓国を追い込んではいけない、ということです。

 

かんたんにテクニカル

ここの読者のみなさんは4時間足の10.30をみる習慣をつけたほうが、判断の一助にはなると思います。

現在のドル円4時間はゴールデンクロスをしそうですが、30がダウントレンドになりますので、だましになる可能性が70パーセント以上で、どこで売るかの問題になると私は思っています。

また、今週の頭に円高と言いましたが、予想以上に動かないのは直近の円高ピークを取っているので日柄的に難しいという判断がつく人はそれなりの経験がある人でしょう。このような感覚は、経験を積まないとわからないことで、きちんとしたチャートにはパターンがあり、これは認識をしなくても自然と得られる感覚だと私は思います。

つまり円安の可能性は4時間がデッドしている段階では、可能性としてかなり低い、そして円高にいくとしても、日柄が短いということであれば、大きく動かないだろう、という結論が得られるのです。

そこで今後の方向性として円安に行く条件はゴールデンクロスないしはその可能性で、その可能性と、円高の日柄解決の二択になるのです。

この場合、どちらが可能性が高いかの問題であり、その判断はみなさんで行ってください。