おはようございます。

ボーイングの不正が明らかになり、だいぶ前になりますが、ボーイングの見通しは違っていたことになります。この影響をうけて、アメリカ短期債が急騰し、ボーイングの資金調達コストが上昇するのでダウが下げただけの話です。

この影響

景気の好不況を表現する雇用への悪化が必至な状況です。理由は非常にかんたんな話になります。飛行機の製造代金と自動車の製造代金、どちらが大きいかの問題です。

ボーイングの業績見通しが悪化した場合、まっさきに期間工がレイオフされることは明らかです。要するに、雇用統計の悪化や失業保険申請者数などが上伸をするという結果が見えてくると思います。この幅は自動車のそれと比較するまでもなく大きいということです。

ただし、この問題は、ボーイングの業績が悪化するか否かが前提条件です。そして今の米国は、失業をしたとしても、失業保険を申請する間もなく、次の仕事が決定する循環になるのです。

つまり失業保険申請者が増加せずに雇用統計の新規就労の方が高くなってしまうという構図になると思います。

私の考えでは、おそらく、何の影響もない、というのが通常ですが、通常の好景気の場合は雇用統計や失業保険申請者数に大きく影響を与えると思います。それほどアメリカの景気はよいのですが、世間は、景気が悪いと騒いでいるのですけどね。

 

世界の不安定

世界の不安定はスペインのカタルーニャ地方にも波及をしています。これはカタルーニャ地方で独立運動をしていた政治家が逮捕されたことが発端になります。

そもそも、カタルーニャ地方はスペインで最も裕福な土地ですので、スペイン政府がその独立を絶対認める訳がありません。つまり運動が拡大すればするほど、弾圧は厳しくなります。結果は、歴史をみると内戦になるのですが、これをスペイン政府がどう御していくのかは見ものです。

内戦というのは言い過ぎですが、新興国でこのようなことが起これば、スーダンのようにナ内戦になるのが必至です。

そして、香港では定例議会が開催され、民主派議員が行政長官演説中に騒動を起こしています。中国は部分的に民主化された結果なのですが。

また行政府長官は、住宅補助を打ち出しています。つまり低所得層に対して、高すぎる不動産に対しての援助を行うのです。

香港では、不動産価格が高騰しているのですが、この高騰ぶりは異常です。おそらく中国本土とおなじように、地方の共産党幹部と不動産業者が結託し、投機をあおっていると思われます。

今回の香港デモが全く、終息をしないのは、もともとは不動産価格の高騰が原因になると思います。つまり、不動産の高騰で喰えない人達が増殖しているので、デモが長期化をしていると思われます。こんなことを言っているのは少なくても日本国内にはいません。

ただ、デモ対策として住宅補助を打ち出すのがなんとも不思議、偶然の一致ととらえるべきでしょうか? 香港の狭い土地になぜ、みな住みたがるのか、不思議に思いませんでしょうか? おそらく、共産党幹部が買い占めを行っているだけの話だけだと思っています。

そして、この香港の状況にアメリカ議会は制裁を決定しています。そしてトランプが署名するか否かが焦点になりますが、現在のところなんとも言っていませんので、見通しは不明です。

トランプが拒否権を発動するのも考えにくいですし、かと言って署名するのも疑問です。見通しは明らかではありませんが、中国政府は猛反発をしています。

そしてトルコ、ブレグジットと続きます。

なんで、こんなに短期間にいさかいが起こるのか、と不思議に思います。景気が良いときにはこんなことは起こりませんので、景気が本当に悪いのかな、と考えさせられます。

 

ポンド円テクニカル

上記はいつもの4時間ではなくポンド円日足、単純移動平均10.30です。

3月にデッドクロスをして、3回、30にタッチしたら反転はいつものことです。

今回はブレグジット解決期待から9月にゴールデンクロスです。今、1回目のタッチが終了し、2回目を形成中です。

通常に考えれば、3回のタッチがありますので、ここで押し目を形成し、3回目があると考えるのが通常です。

この結果からみると、ブレグジットは完成をするということになります。つまりテクニカルは、イギリスはEUから10月末に離脱をすると言っているのです。

しかし、それは、これで押し目を形成して3回タッチしたあとは、反転ですから、3年に亘って混乱したイギリス経済の見通しがよくなるのですから、このテクニカルはハードブレグジットと言っているのでしょうね、と思います。

なんだか、自分勝手な解釈になっていますが、要はテクニカルは、EU離脱でハードブレグジットだと言っているのです。

ただ、議会が今回の合意案を拒否しても、ハードブレグジットに至るまではタイムラグが生じますのでそのときに解説します。そういえば、きょう本会議ですね。どうなるでしょうか。

その見方が正しいかをみるために週足もみておきましょう。

まだまだゴールデンには程遠いですが、10.30、特に30(黄色)はダウントレンドから横向き、若干のアップトレンドに変化しているように見えます。

となると、今後のゴールデンにも期待できるでしょう。

しかし本日の本会議は大荒れするのは、間違いないでしょうから、売られる可能性が高いです。つまり来週は急落する可能性もあり、きちんとみなければいけないということです。

ただ、7:3でポンド買いかな、なんて思ったりもします。

ただ、ファンダメンタルズではちっとも買えないという状況です。どちらを取るかはあなたの調査次第です。

個人的にもマクロンまでもがブレグジットに前向きな発言をしています。ユンケル、トゥスクに続き。これをみると、なにか、ウルトラCがあるのかな、なんて思います。

もちろん議会の承認など得られないのは確かだと思いますので、ハードでブレグジットするジョンソンの決意を聞かされている可能性があります。