おはようございます。
NYの株価が新値を更新しました。今回は、これに関しての解説をしていきたいと思います。
株価新値更新の理由
https://jp.reuters.com/article/usa-fed-repo-idJPKBN1XE2BS ロイター
この記事だけでは意味がわからない方が多いと思いますので、解説をしていきたいと思います。
記事では9月からFRBは資金ひっ迫を受けてマーケットに資金を供給していると記しています。これは以前に解説をしています。
上記はアメリカ1年物金利になります。
10月末の金利の引き下げを決定してから、直後は金利が下がりましたが、すぐに急騰をしています。
FRBは金利を引き下げたのに、金利が急騰すれば、FFレートの誘導目標が外れることに当たります。そこでFRBは、市場に大量に資金を供給して金利を引き下げる介入を10月から行っているのです。ここでは9月となっていますが、いつから始まったのかは不明です。言えることは、FRBの意向を受けてNY連銀が市場に介入をしているのは1年じゅうのことです。
しかし10月末の金利の急騰はわざわざ記者会見やインタビューをうけてわざわざ金利を上げるつもりはないと声明を出しているのです。
FRBが決定をしたFFレートという誘導目標に近づけるのはNY連銀の仕事ということです。つまりFRBは金利を引き上げる気が全くない、と言っているのです。
そのNY連銀が年末の資金需要に対して、金利が上昇するので、国債を売却して資金供給を行うということなのです。
きのうこのニュースがブルームバーグを中心に流れましたが、この情報を知っている人は自動的に株を買い、ドルを売ればいいだけの話です。
なぜなら、これは金融緩和です。みなさんにおなじみの金融緩和というのはアベノミクスだと思います。アベノミクスによって円安、株高が加速をしました。その小さいサイズだと思えばいいのです。
つまりきのうの時点で株がきょうも高いということはわかっていました。そして、今後の動向としては金利が上昇気配になればFRBが金利を下げるためにマーケットに国債を売却して金融緩和をしてくれるのがわかっていることなのです。
ドルを売りたいのであれば、ドル円よりもユーロドルを買うべきです。なぜなら、日本の実効為替レートの上昇が大きく、ドル÷円の計算式ではドル安にならずにドル高になるからです。ユーロドルのほうがドル安になりやすいのです。
参考までにブルームバーグの話が出ましたので大統領選挙の話も・・・。民主党選挙ではブルームバーグが大統領候補になる可能性は現時点では極めて低いです。つまり膠着状態の民主党の選挙には全く影響がない、ということです。
今後の展開
まず、FRBの意向を汲んだ、NY連銀の介入をマーケットはすぐさま消化をしてしまうということです。日本円ではきのう2.5兆円程度の資金供給をNY連銀は行いましたが、それをすぐに消化するような地合いだということです。
このマーケットに流れたお金はセオリーだと銀行に流れ、そして企業の施設備投資に流れるのです。つまり、今までのアメリカは設備投資が脆弱だったので先行き不安を謳っていたのですが、これが解消される可能性が大きいのです。
つまり私が従前から言っているように年末にアメリカの景況が劇的に改善をする、という予測通りの証拠が出てきているということです。
懸念
私の言っているテクニカルをよく理解している方は、NYダウの週足、日足をみてください何れも3回目の波動に今回、突入しているのです。この波動が終わると調整になる可能性をテクニカルは謳っているのです。
くわえて、GDPから算出した、NYダウの高値の限度は28200ドル前後であり、この水準を超えておそらく高値追いはしません。
この28200ドルは理論通りの数値であり、28000ドルの壁が厚いのはこういう理由です。日経なんてGDPから計算をするとすでに高すぎます。つまり日本経済は好調なのです。
この28200ドルを超えるとバブル入りなのですが、現在の情勢からバブル入りするとは到底思えません。ただ、もうすでにバブルの入り口に入っているのです。
つまりファンダメンタルズ好調に対して、テクニカルは調整入りを示している、という難しい局面なのです。経験上は、ファンダメンタルズが優先するでしょうね、と予測しています。
本日のGDPは要注意
1.8-1.9の予測が出ていますが、これはあくまでも7-9月の数字であり、この悪い数字をどうやって消化するかによって結果は変わると思います。
本日も円安傾向です。NY株価が新値ですけど、バブル入りなら買うほかないのですが、そんな根性のある人、なかなかいないでしょうね。
>そのNY連銀が年末の資金需要に対して、金利が上昇するので、国債を売却して資金供給を行うということなのです。
>国債を売却
国債を購入して、現金を供給する、ではないでしょうか。
たまに、トルコについて触れていただくとありがたいです。