おはようございます。

きのうは日米欧で協調して金融緩和を行っているという話をしました。どう考えても、1兆円程度の被害で10兆円の補正予算は規模が多すぎる、政権の意図は何だろう? と考えると、欧米も緩和を行っている状況が確認できています。

では、弱い材料は何なのか、ということを比較して結論を出していく、ということになります。

 

弱い材料

弱い材料の代表格として米中交渉がありますが、このコラムではこのことを取り上げることを考えていません。理由は、9月から中国の輸出量が減っていますが、大きな影響を与える量とは思えないということが第一の理由です。

そのほか、この週末に米中交渉が電撃的にまとまる可能性は個人的には高いと思っており、これは米中双方で演出をしているのであろう、と思います。

実際に香港情勢について議会で決めた制裁案についてトランプが署名したのも予定通り、そしてその制裁を受けての中国政府の反発も予定通りです。

おそらく喧嘩をしているフリをして、机の下では手を握っているのだろうというのが私の見立てです。

これは、トランプや安倍が、去年に何が起こったかを注意深くみており、去年のこの時期は最後の株価の崩落が12/1からきていることに由縁していると個人的には考えています。

つまり、ここにぶつける強い材料は米中交渉の第一段階のまとめ、であろうと考えています。

つまり、米中交渉は、強い材料にすぐさま転換する可能性が高い、と個人的には思っているので弱い材料としては認定できない、という個人的な判断です。

では、ほかに弱い材料は何があるか、ということです。

① テクニカル的には今回の上昇波動は終わっている
② ファンダメンタルズから判断されるダウの高値が28200ドル近辺。実際にここで止まっている、ということ。つまりこの値段で反落をする可能性が高い

という弱い材料が存在します。そもそも②の株の高値については、根拠に乏しいと判断し、①のテクニカルに関しては、私は判断の根拠とはしません。

それほど弱いとは思えない材料が多いということになります。

 

強い材料

弱い材料と比較をしている訳ですから強い材料も列挙をしていきます。

① ファンダメンタルズが強い、代表例は先日の米国GDP改定値 ただ日本の鉱工業生産は非常に弱いが、、、
② 金利が低下傾向
③ 日米欧での金融緩和 規模は小さい

そのほかにもいろいろありますが、金利が安いというのは現在のマーケットでは最強の材料であることは今年1年間をみていると判断できると思います。

要するに、アメリカ経済が典型的ですがトランプのいうように金利を下げたら、経済指標は良いままだったが、マインドは劇的に改善していると思います。景況感指数ではなく株価などの上昇の足取りが非常に軽くなったような気がします。

感覚的な話で非常に相すいませんが、株価の上昇の仕方は本当にステップが軽くなったと心からそう思います。世間的には評価の悪いトランプを私が評価する傾向にあるのはこの辺です。つまり、トランプが実際にそんなことができるとは思いませんが、トランプが株価や金利、為替を操作していると思えるほどトランプの言う通りになっていると思います。

特に③は規模は小さいのですが来る12/1から去年急落したことを全世界で防ごうという取り組みは、仮に下落をしても小幅に収まるということの証左ではないか、と思います。

この急落が突発的にきたら、大きく下げると思いますが、その対策ができれば大したことにならないはずです。

 

総合的に考えると

強い材料のほうが凌駕していると思います。

しかし、これを短期、長期で考えていくと長期的に強いというのは間違いがない、と思います。

しかし短期的なテクニカルで考えていくとおおきく下落すると考えられます。

個人的にはこの折衷案を採用していますが、どうなるかの自信はありません。月曜日、ドル円は0.5パーセントほど下落と推測しているということもこの根拠になります。

しかし、これが電撃的に米中交渉がまとまれば、この数字予測が変わってくるリスクもあるということにも注意です。現時点では円高方向に月曜日に振れると思っていますので、こういう判断になっただけです。