おはようございます。
FOMCの決定は1年物金利との乖離がないので予測通り据え置きになりました。今回はその解説を行いたいと思います。
今後の見通し
今後の見通しとしては、各理事の中央値を取ると来年は1回の利上げというものが中央値になったようです。
ドットチャートというものに意味を見出せないのでこの辺はあまり意味をなさないのですが、意味があるように解説する人が多すぎると思います。
そもそもドットチャートというのは各理事の予想の中央値を集計したものだけの話です。つまり、それが政策に反映されるかどうかはその場になってみなければわからないものですので、何とも言いようがないのです。
たまたま、大きく当たったことがあったので世界中で注目をされているだけの話です。あくまでも「たまたま」と思ったほうがいいと思います。
声明文からうかがえることは、1年物国債金利をコントロールすることは可能と信じているような節があるということです。
たとえばFRBは物価指標にPCEを採用しています。
上記はPCEの相対値ではなく絶対値になります。
物価は上昇しており、金利は当面の間、据え置く見通しになっています。つまり1年物国債金利を力づくで抑え込むといっているようなものです。
FRBの理事もそんなことが可能とは思っていないので来年は1回の利上げの可能性と言っているのです。
上記は消費者物価指数の相対値になります。
金利は1.5-75に誘導するといっているのですが、11月はすでに2.1と、1年物国債を上回る物価上昇になっています。つまり、本来なら、FRBは今回、利上げをしてもちっともおかしくない、という局面だったのです。
ですから文言にはインフレ抑制という言葉が頻繁に出てくるのです。
つまり、FRBの政策も日銀と同様、矛盾をしているのです。アラムコが10パーセント高なんてやっていますが(笑)、ま、あんな不透明性の高い会社によく投資をするね、と思うのが普通です。要するに論旨が通っていない政策はいつか破綻するよ、ということです。
その上にトランプの「金利を下げろ」恫喝は株が下がる度に起こるでしょう(笑)。無茶苦茶です。
状況を俯瞰すると
欧米日では補正予算や国債市場への介入によって、緩和状態にあります。
相対的にドルユーロ円の三極通貨安
「新興国通貨高」ということになります。
これをクロス円で考えていくと、
「円安」+「新興国通貨高」になるのです。
やるべき通貨ペアは資源国通貨や新興国通貨になることは自明になってくるのです。
ドル円よりもクロス円のほうが動く状態になっていくということです。現在でも状況はそうだと思います。
そして、米金利安は、新興国に資金の流入を意味します。
しかし、アラムコなど、どうみても透明性に課題のある会社などが世界から資金を集め、ソフトバンクのようなどうしようもない会社にGSが出資など、どうみても政治的思惑が動いたような状況を作り出していることは相当な懸念です。
ソフトバンク案件は間違いなく政治案件だと私は考えています。
来年はバブルになるのではないか、と私はにらんでいますが、早くもその兆候が出てきています。バブル発生時には極端なモラルハザードが起こるのはいつものことです。
本日は0.01パーセントの円安と出ています。