おはようございます。

きのうのPPI、企業物価を受けて日本の金利が上昇をしました。この金利に関しての解説とコロナウィルスに関して解説してまいります。

 

日本の金利上昇の影響

 

上記は日本国債10年物利回り推移になります。

日本銀行は10年物国債の利回りを0水準の誘導目標を定めています。ここ最近は、金利の低下に伴い、結果として株価が上昇をしていたということは説明がつきます。

そしてきのうの企業物価、PPIが予想以上の上昇によって、金利が上昇をするのは当然の帰結です。ゆえに、きのうは円安予想でしたが、株価が下がることによって分母である日本の国力が大きくなったので円高になった、という構図になります。

きのうは最後の文に円安と記しましたが、予測した方向と違う方向に行ったのはこういう理由からです。

しかし、株価が高い理由はそのほかにもあります。

 

アメリカの1年物金利

上記はアメリカ国債1年物利回りになります。

現在のFRBの誘導金利目標は1.75近辺に対して、実際の金利は1.5を割れて1.49台になります。去年、FRBが金利を引き下げたのはこの実態金利と誘導目標金利の乖離によってその利下げを行ってきたと解説をしました。

実際に実勢金利と誘導目標金利の乖離が解消をしたときに、政策金利の引き下げを止めています。

しかし、現在は誘導目標が1.75、実勢金利は1.5割れとなっていますので乖離が発生をしています。つまり次回のFOMCにて誘導目標金利の引き下げが確実になったとみるマーケット関係者が増えていると想像するのに難くはありません。

この結果、金利の下げは、株価に追い風となりアメリカの株価はナスダックやS&Pは新値追いになっているのです。

だから、現在の株価の上昇は合理的であり、フェイクではない、と断じることはできるのですが、みなさんが楽観しているコロナウィルス、本当に大丈夫なの? と私はおもっています。

 

衝撃の数字

上記はシンガポールの実効為替レートになります。

年初から下落をしていましたが、コロナウィルスの感染拡大とともに、大きく下落をしています。

シンガポールは、貿易や金融というイメージがみなさんにもあると思いますが、多数の日本人がシンガポールに観光旅行に行く例からもおわかりのように、観光立国でもあるのです。

要するに中国人観光客の激減に伴い、GDPの下方修正や不規則発言にシンガポールは悩まされている訳です。

要するに感染源である中国よりもひどい状況になっているのです。これでみなさんコロナウィルスなんて関係ない、と言い切れるのか、という問題です。

しかし、私に都合のよい話ばかりしても仕方がありません。

上記は香港になりますが、中国と国境を隣同士にして全く影響がない(笑)。ましてや、新値近辺にいるということです。

日本人もよく香港に観光をいくように観光立国でもある訳です。

去年の民主化を求めるデモはいったい、どこに行ったのだ、と言いたくなりますよね。おそらく民主化で停滞した分が現在来ているのでしょうが、このコロナウィルスでいつまでもつのか、と私はかんがえています。

 

肝心な問題

コロナウィルスの感染が日本で止まりません。正直な話をすればこのような感染になるだろうと思ってはいました。

ただ、心配はそれほどないと思っています。WHOの発表では毒性はインフルよりも低いということですので罹患をしても大したことがないとは考えています。

いつもいうように高齢者や妊婦、乳幼児などのように免疫がない人が厳しいということです。既往症によって免疫が弱っている人が重態化するだけの話です。

予防は良く寝て、食べて、休むほかないのです。コロナウィルス発症のころから私はそう言い続けていますが、やっと世間が追い付いてきただけです。

ただし、ウィルスには突然変異の可能性があるから怖いのです。新発のウィルスで世界が怖がるのはこれが理由です。

もっと、考えてみれば中国には医者も医療施設がないのです。武漢近辺にしか患者がいない、とか言っていますが、そもそも中国には医者も治療施設の絶対数が少ないのだからそんな正確な数字などわかる訳がないのです。

つまり中国国内では、日本での想像以上の感染拡大の可能性があるのに、中国の国内工場が2月中旬以降にまともに動くと信じている方がどういう考え方をしているか、さっぱりわかりません。何の影響もない訳がありません。

1か月の操業停止は通常運転に戻るのにはたぶん3か月かかる、というのが普通の感覚だと思います。これが2か月に及べば、今年の中国経済に期待するのは無理、ということになるのに、株を一生けん命買う理由は皆無に等しくなります。

アップルの生産工場は鴻海、台湾の会社ですが中国にあるのです。世界のスマホのほとんどは中国製で、どうなるのでしょうか?

ITを買いなさいという投資顧問も多いのですが、どういう神経をしてそういうことを言うのかよくわかりません。そもそも私は5Gも全く信用していません。技術は認めますがその波及効果に対してです。

さらに日本のGDP、コンセンサスをみて卒倒しそうになります。