おはようございます。

きのうは、株価と為替の連動の話をしました。その通りの動きであることを確認していただいたと思います。

本日の動き

本日は、株価が22500円程度でドルと円が均衡をします。現在は、日経が22000円程度ですので、株価は戻りからスタートをします。

日本株が上昇し、アメリカ株が動かないとすればドル円は上昇、つまり円安になる訳です。22500円まで行ったところでドル円は足ふみを始めるだけの話です。

ただ、金利は日本<アメリカになっていますので、足ふみを始めると株価、ドル円は下方向に行くと予想されます。

きのうの動きも同じで、きのうの均衡点から、金利は上昇を示していたので22750円程度まで戻り、そこから株価は急落になります。

夜間では、日経とダウの比較を行い、現状、日経のほうが下がっていますので、円高になっただけの話なのです。

本日はダウの下げに合わせて、日経は戻りスタートになり、そして、22500円程度までいくと均衡をする、そこからは、みなさんの腕次第ということなのです。

 

今後の予定

みなさんは、もうお忘れかもしれませんが、ここら辺でアメリカ債券先物の納会が行われるはずです。

ファンドのポジがどちらを向いているかわかりませんが、株価が急落し始めたのが2営業日前です。

ファンドは当然、株売り、債券買いのポジになるはずであり、きのうの日本時間の日中は納会をにらんで価格が下落傾向にありましたが、株価の急落に伴い、債券価格は急騰(金利は低下)になりました。

リスク回避の際には債券価格も下がることになるはずなのですが、反対にいまだに債券買いが値段を見ると勝っているような状態です。これは、納会の関係があると思います。

ただ、金などをみていると価格が順調に下がっており、本来、金利が急騰をすれば急落になるのに、反対に金利が低下しても暴落していること、そして株価が下がるということはドルも下がっているのに金は下がっている、というウォッチをすれば、リスク回避が鮮明になっていることがわかります。

つまり納会、新甫前後の債券はあまりアテにはならない、ということになります。

経済指標では10-12月のアメリカGDPや月初のISMが重要になります。これらの数字はGDPはともかくとして、ISMは劇的に良いはずなのです。

この月の後半にはアメリカでも感染が確認されたことから、それがどう影響をするかが問題になります。よければ、戻りの足掛かり、同様にGDPも、悪ければ、やっぱりね、ということで売られるだけの話です。

ただ、問題は債券の動きであり、この債券価格が本格的に下がるようであれば、完全に投資家は現金化に動きますので、かなりの幅で下落をします。この動きが観察できれば問答無用で売られることになります。

現時点で、このリスク回避の傾向が出るか、否かは、予断を許しませんが、おそらくはないであろう、と思っています。あくまでも現時点での話です。

根拠は、ここは重要なことになりますが、経済指標、2月のものが出てくるのは3月であり、その指標が出ているのはこの影響が勘案されないメトロポリタンやフィラデルフィアなどの景況感指数だけなのです。

思い起こしてほしいのは今回の急落がIMFが世界成長見通しを下方修正をしたことからアメリカ株の暴落が始まったのです。

マーケットというのは証拠が挙がってから本格的に下落をするものであり、証拠もなし、つまり暴落前まではフィラデルフィアやメトロポリタン指数しかなかったから急落をしなかっただけです。

これが3月になれば、各国の経済指標が出てきます。中国の統計も出てきます。怖いですね。

要するに明らかに悪い統計、という証拠が出ない限りマーケットは下がらないのです。

そしてドル円は、現状はアメリカ株のほうが下がっていますので、円高に行きやすいですが、最終的には日本株の方が下がりますので、円安になるよ、と言っているのです。

細かい日中の値動きに関しては、ずっと解説をしているのですが、理解できていないのでしょうね(笑)。これをマスターすればFXの動きなどかんたんにわかるのですけどね。