おはようございます。本日、早朝にFRBが再び緊急利下げです。
いろいろ書きたいことがありますが端的な事実だけからマーケットを予測していきたいと思います。
緊急利下げに意味はない
先ず、もしかしたら3/18のFOMCにて利下げを行わないかもしれない、と記したことは外しました。
そうなると予測した背景には、今の誘導目標金利を破壊したのはFRBでありその破壊した状態を続ける可能性もあったからです。
この意味は以下をご覧ください。
■アメリカ国債1年物利回り
きのうまでのFRBのコール無担保(FFレートのこと)誘導目標は1.25でした。
つまり1.25の誘導目標にあるのに実際の金利は0.38なのです。この金利崩壊を行ったのはFRBです。3/3に0.5の利下げを行ったことが自らの誘導目標の崩壊を促進したのです。
今回の緊急利下げは、市場の実勢に合わせたものだけなのですで、意味がありません。このことを認識すると緊急利下げは単に、インパクトをねらっただけのものということです。
注目は?
ドル資金供給です。
リーマンショックや南欧債務危機、東日本大震災のときにも実施されましたが、特にリーマンショックのときは市場の流動性が極端に不足をしていました。
すなわち、投資家が一斉にマーケットから資金を引き揚げ、マーケットの流動性が極端に不足をしたのです。
ドル資金供給というのはそういう意味合いであり、マーケットの流動性(売りたいときにうれないというリスク)が困難になれば、株や債券を売って資金を手当てしようとした人が資金繰り倒産になる可能性があります。
チャイナショックでは転売まで禁止をされ、これが欧米日の不振感につながりました。つまりマーケットがオープンする意味というのはいつでも換金性があるということであり、転売によって現金化ができない市場など何の意味もないのです。
そのためのドル資金供給なのです。
まず、これは、
① 資金繰りが悪化している企業が米国にもある
② ドル安をアメリカは希望をしている
ということがっできます。同時に短期モノ国債に買いオペを行っているので、資金繰りが悪化している特定の企業か複数あるかはわかりませんが、存在するのであろうと想像することができます。
事実から推測されること、というのはこういうことです。
でも、これ以上、推測しても、資金繰り悪化企業なんて予測なんてしようがありません。だんだんと露見することでしょう。
重要なのはドル資金を供給すれば「ドル安」でしょ、ということです。FRBのメッセージはドル安を市場にメッセージを出したのです。
その結果が7時くらいの市場になるのです。
短絡的に考えてはいけない
「ドル安だな、だったら円高だ」
なんてアホがマーケットには9割でしょう。きちんとロジカルに考えることができる人間は同時にFRBが
「この措置は全世界で協力して行うもの」と宣言しているのです。
すなわち、日欧も協力するということです。つまり、現在、アメリカの債券市場、そして日本の債券市場、もちろん、欧州の債券市場もオープンしていません。開いているのはオセアニアのみです。今、確認すると動いていない(笑)
要するに金利の動きがどうなるか、現時点でわからない。
いま、マーケットが動いているのは憶測で動いている連中であり、事実を下に行動をおこしていない情弱な連中なのです。
こんな連中を相手にしても仕方がないのです。
何が言いたいかといえば、各国とも一斉に債券市場がオープンすればドル資金供給を行いますが、それは自国のマーケットに流動性を担保するためです。
つまり売りたい奴が売れるように値段のカウンターリスクを軽減する処置をとるためです。
つまり売れるので株価は安くなる。通貨においては、みな全員がみんなで同じ幅だけ自国通貨を安くしようということであって、この発表によって円高になるという事実はないのに、思惑だけでみな、円高になると勘違いしているだけの話なのです。
面倒くさいので
長く書いても仕方がありませんので、端的に書きます。
皆さん早く知りたい内容ですので、なるべく早くアップしたいので、割愛をします。
金利がこれだけ下がれば、株価はソフトバンクが助かったように、どうなりますか? この動きが一巡したら、暴騰するということです。
ドル円においては、均衡点が、うんちゃらかんちゃらなんて関係ありません。株価の関係がドル>円になればいいだけの話です。
要するにアメリカ株が10パーセントあがっても日経が8パーセントしか上昇しなければ円安。逆に日経が12パーセント上昇したら円高なのです。
これで日銀の罪深き行動の意味が分かった人は正解です。
必要以上に日経平均を上げてしまうから円高になるのです。放置しておけば勝手に円安になったものを、政府目標の円安を阻害していたのは日銀自身なのです。アホか、としか言いようがないのです。
言いたいことは、株安が収まれば、反転円安になるということです。株価をきちんと理解していなければ今回の対処はできないよ、ということです。
ここで書いていることはどんな専門家でも反論はできないはずです。それくらい完璧なロジックなのです。
ところどころに間違いはあるでしょうが、論旨の間違いを指摘できる人は誰もいないはずです。これを理解できれば今後の展開など楽勝で読めるはずです。