おはようございます。

思ったよりNY市場は急騰せず、の結果です。ツイッターには書きましたがこちらでは触れていません。

何が言いたいかといえば、中央銀行と政治が余計なことばかり金融政策においてはやっているから混乱が拡大しているのだ、と言いたいのです。

 

当サイトの実績

みなさん、1月くらいから私が何を書いているか、見てくれ、と言うのは酷な話ですのでかんたんに書いておきます。

私が今回のきっかけ、と考えるのはFRBの政策ミスです。

それは1月のFOMCでテクニカル的な金融緩和をFRBが辞めたことが大問題、と言っているのです。

当時、コロナウィルスが中国で蔓延しており、経済的リスクを楽観して本来、金融緩和を拡大すべきものを止めた、ということを私は批判をしています。

そして、案の定、IMFは金融緩和を行うべきだ、と勧告を出しています。その後、ラガルド総裁は金融政策を変更するかもしれない、とインタビューで述べています。

予測通り、蔓延が拡大していたのですが、この急落のきっかけを作ったのがおそらくウェルズ―ファーゴの問題です。金融機関に詳しい方ならご存知だと思いますが、いまどき、架空口座を維持していたというのは空前絶後の不祥事です。

理由はISなどの資金洗浄などに使われる可能性がり、テロや麻薬などの温床になるからです。

その架空口座を2015年くらいから当局から指摘されており、2020年にもまだ存在していた、という驚愕の事実なのです。

本来ならお取り潰しにあっても全然、おかしくないのですが、CEOの辞任で済んだのです。結局、大きすぎてつぶせない、ということだろうと思います。

経営陣が架空口座を認識しておきながら、その口座を保持するということは現在では考えられない、というのが常識です。

でも、知っておきながら、保持するということはおそらく、その架空口座が無くなれば、危機に陥ったのであろうと推測します。

ゆえに、不良債権の売却を行った、これが今回のきっかけ、と考えています。

要するに、2010/5月にフラッシュクラッシュというものがありましたが、これはフランスの国営銀行が大量のモゲージでの債券を損切りしたことが原因です。

AIが引き起こしたことではありません。みなさんはあの事件が本当に自動売買などのAIが起こしていると思っているのであればおめでたいということです。あれはAIが起こしたものではなくレッキとした「人災」です。

すなわち、ウェルズファーゴのCEOが辞任したと同時にFRBが3/3に緊急利下げを行ったのです。

その時にはすでにウェルズファーゴの損切りは始まっていたのでしょう。

すべて推測ですが、FRBがコロナを主因としてこんなことを行う筈がありません。根拠は役人というのは、事実、つまり経済統計が悪化しているという事実、がないのに政策を変更する訳がないのです。

それでも、行ったということは、たぶん、上記の理由でしょうね、ということです。

2010/5月のフラッシュクラッシュというのはわずか1時間もしないうちに値段が戻りました。損切りをしても戻らないので、金利を下げた、というのが正解でしょう。

このように当サイトでは、今回のコロナ、リーマンのようになるよ、と世間のみなさんが、信じないまえからそうなるよ、と言っていました。

根拠は株が高すぎたからです。この株が客観的にみて高い、という根拠さえもわからない方々が一生懸命、解説をしても当たる訳がないのです。

小さなところでは外しまくっていますが、大きな流れはほぼ合っていると思います。小さい流れで外してしまいご迷惑をおかけしたみなさん申し訳ありませんでした。

要は、原因がわかっていれば、結果はかんたんにわかる、ということです。フラッシュクラッシュのような損切りが原因だとすればすぐに戻るはずです。

でも、なぜ、戻らないのか、個人的には中央銀行と政治家が余計なことばかりやっているからです。

中央銀行の失敗

上記ではFRBは最初から政策を間違えているのです。日銀も同じです。

先ず、今回のコロナ対策では、リーマンのときに何度も話題になったように「落ちてくるナイフを素手で止めようとしても上手くいかない」日本語的で言えば真剣白刃取りみたいなものでリスクが高いのです。

下がっている最中に買い支えなんてやっても上手くいくわけねーじゃん、というのはみなさんわかりますよね。下がっている最中に日銀のETF倍買いなんて発表しても売れる余地があると思って、投資家が余計に売るだけです。

そもそもこれから2月の経済統計が出てくるところで、この各種経済指標が出てから中央銀行や政治家が動けばいいのです。いつもはそうしているのに、今回はすごく出足が各国とも早い。

何度も言いますが、下がっているときに買い支えなんてしたって意味がないのです。

結果としてはきのう、NY市場夜間はサーキットで動かず、余計に被害を拡大した、という笑えない大失態を犯しているのです。NYが売れないならほかの市場を叩くしかないのです。余計に下がった、アホじゃないか? と思うのが普通です。

こうやって、きのうのNYが急騰せずに落ち着いた入電であれば、底値固めに入ったな、とここから政策出動にすれば覿面に効果があるのに出す手が早すぎるのです。

蔓延は、自然災害みたいなもので仕方がないことです。それをアメリカは中国の所為だとやり、中国はアメリカが持ち込んだものだ、と遣り合う。アホの極みです。

今、そのことを指摘する時期ではなく、拡大防止に懸命になるべきなのに、犯人捜しをやっているアメリカ。誰がどうみても犯人は中国なのに否定する中国、アホじゃないか、と思います。

政治家と中銀がアホ過ぎるから、今回の金融被害が拡大しただけの話なのです。下がっている最中にいくら対策を出しても無駄。選挙を控えた日本を含めた各国の政治家はアピールするためにやっても効果がないことをアピールする。

そして、在野の中央銀行研究家みたいなおバカさんたちは中央銀行の政策がまちがっている、いや正しいと議論をしている。そもそも対策を出すのが早すぎるのであって、流動性対策以外はやっても無駄なんだから割り切れよ、ということです。

政治が何もしなければ、この相場、急速に戻ると思っています。まずは急騰を押さえることです。急騰の後に急落あり、の格言通り、急速に戻れば、急落します。

リーマンと違い、金融は壊れていません。お金の出し手はいくらでもいます。人間が健康に戻れば、経済はすぐに戻ります。そもそも株価は安すぎるのです。それだけです。

本日の均衡点は17900円くらい。