おはようございます。
コロナ騒動はまだまだという感じですが、マーケットの動揺は収まってきました。この理由は、4月からアメリカ・中国など経済統計の実数が発表されるからです。
もう、雰囲気で売るのは終わりです。
ですから、私はPMIや短観などの単なるアンケート調査なんかちっとも重要じゃない、と言っているのです。
これを非常に重要な指標というような言い方をするアナリストがいっぱいいるのですが、悪いに決まっているでしょ、これが前年同月比最悪とか過去最低とか言っていますが当たり前でしょ。
新種のウィルスなどほとんどの方が経験したことない、恐怖を感じるから最悪になって当たり前なのです。
どういう収束の仕方をするかしらないので、私を含めて、不安になるのは当たり前です。そのアンケート調査なのですから最悪になるのは必然です。
マーケットに参加をしているみなさんは、どこまで悪くなっているのか、ということを知る必要があるのです。
アンケート調査(PMI、ISM、短観など)の雰囲気の数字なんて4月以降はそんなに必要ではないのです。
ほしいのはここまで売ったら売りすぎ、買いすぎとなる基準値が未知の世界だからマーケットは欲しがっているのです。
だから、PMI、PMIとかシャウトしているアナリストというのは根本的にわかっていないのです。
今までは雰囲気で売っていれば儲かったのですが、今後は違うよ、この値段を売れば助からない、助かるという値位置が見えてくるのです。つまりロジカルさ、論旨のはっきりしている人の儲かる相場になるのです。
根本的なこと
まず、経済指標は主に2つの発表の仕方がある、ということです。要するに、絶対値はほとんどの政府を発表しているのですが、たいていの場合「前月比」「前年同月比」で報道されるのです。
ロジカルな議論をするためには、その前月や前年同月比の数字をきちんと把握しなければ、今月の正確な適正値を予測することができません。
ところが、ほとんどのアナリストは、前年に何があったのか、先月に何があったのかを解説もせずに、今後はこうなります! なんてやっている訳です。
つまり基準がないのに、あんたの予想というか、予想というか単なる意見なんですけど、当たる訳がないのです。意見なんてバカでも言える、と私は言っておきます。
予測というものは、基準値が決まって、今月はここから何パーセント動くというものを予測と言うのであり、それ以外は予測でもなんでもなく、単なるあんたの意見なのです。
たとえば、あなたが買い物をするとき、同じ品質、量であればできるだけ安いのを買いたいのが当然です。でも、その安いと思う、高いと思う、基準がなければあなた自身は判断ができない訳です。
ほとんどのアナリストはその基準なく適当なことを言っているのですから、当たる訳がないのです。
曲がって当然なのに、なんだか、さも、私はすべて知っているような雰囲気でデタラメな予想という意見を偉そうに言う。曲がって当然なんです。万が一、当たっても「まぐれ」なんです。
これを理解できない人がほとんどなのです。こういう考え方を改めないとある程度の未来は読めるわけないじゃん、と私は考えています。
偉そうにこういう風に語っていますが、ものすごく頭のいい人は、このことに私は必ず同意をすると思います。だから独りよがりの意見とは思っていません。
この概念は絶対値と相対値の概念で、世界の9割方の人はこの概念を理解していません。あなたが、これを理解すれば仕事でも、プライベートでも、もちろんマーケットでも、人よりも優秀な成績を収めることができる、と私は信じています。
絶対値と相対値の理解には訓練が必要であり、5分読んで、理解できるようなものではありません。それと小学校程度の算数の理解があれば、誰でも理解できます。
従前にない考え方、つまり義務教育レベルでは学習しないレベルですし、また教師でもわかっていない人がほとんど、というよりもわかっていないと断じますが(笑)、それをみなさんがマスターするのにはやはり時間が必要だと思います。
この文章を読んでわかった気になっている人たちを私は不思議に思います。
では、来月、4月がどうなるのか、の話をします。
去年、つまり2019年の4月はどういう時期だったのかをきちんと思い出せばいいのです。
2019/2月に中国と米国の交渉が90日間、たしか中国は180日間の交渉延期を主張したと思いますが、貿易摩擦問題を棚上げしています。
つまり米中の貿易問題の摩擦は全く、終了せず、どうなるであろう、とマーケットが怯えた時期でもあるのです。
つまり、世界が米中の動向に着目し、どうなるのであろう? と不安視をしていたときですから、景気は絶好調ではない、ということができると思います。
摩擦が激化して、激化する前にできるだけ貿易をやってしまおうという雰囲気があったのでそれほど悪くもなかったのですが、それを加味しても景気はあまりよくなかったのです。
これが基準になるのです。このことを理解しなければ未来は読めないよ、と私は言っているのです。
すなわち、2020/1-3月期の数字は基準となる数字はあまりよくないのです。それをベースにするとゴールドマンサックスのマイナス24パーセントなんて数字、ふざけんなという数字になるという判断が働くのです。
たとえば、中国の自動車販売台数が前年比86パーセントのマイナスとテレビで言っていましたが、これがGDPをいくら押し下げるのかの知識がないと、この数字は単なる86という数字です。
ところが自動車産業はたいていどこの国でもGDPの3-5パーセントを占有しているという知識があれば、9割のマイナスとうことは国家全体のGDPの2.7から4.5、押し下げると想像することができるのです。
そうなると中国のGDP1-3月マイナス10パーセントくらいという予測が出ていますが、この数字は妥当なのか、否かという判断ができるのです。
自動車だけで3パーセント言っているのに、本当に、10パーセントで済むか? と思うのが私では普通です。つまり現時点では、予測値が高すぎる、という結論になるのです。
GDPをみてマーケットは動きますので、予測値が高いから株は売るという選択肢になるのです。
こういう数字を背景にした売買をロジカルというのですが、ほとんどの方はカンや経験、そしてチャートを基準に動いているでしょ。
だからチャートに騙されたなんてふざけた言葉を言う人が多いのですが、私からいわせればあなた自身が間違えただけでしょ、ということになるのです。
それをチャートに責任転嫁しているだけで、チャートに騙されたという人が、ずっと儲かるとは到底思えないのです。責任転嫁する人が豊かな生活ができると思うのであれば、そう思えばいいと思います。私はそうは思いません。
もちろん、もう少し、綿密な分析が必要なのですが、私の結論としてはGDPに逆らうことなく商いをやっていれば大損をすることはないよ、ということです。
これで分析をして曲がれば、あなたの分析の仕方が間違っているのです。それだけの話を金融関係者はすぐに人に転嫁したがる体質があることは間違いないです(笑)。私は元金融関係者ですので間違いありません。
どういうことか?
ファンダメンタルズというとGDPを筆頭にみなさんには手が付けられないような、一見して理解不能な事柄のように思えます。
私が見ず知らずの人に金融関係、の仕事をしているというと一様にみなさん尊敬のまなざしに変わります。普段はバカなことばかりやっているのですが、金融と言った瞬間にすぐに態度が変わるのです。面白いよね、とは思います。
つまり一般の人は理解できないレベルなのかな、とは思います。でもね、難しいから避ける人が多いということはそれが逆にチャンスじゃないか、と私はへそ曲がりなので思う気質があるのです。
みんながやらないなら、私はやる、と言う気質なのです。
そこに規準という概念をもちこみ、ロジカルに売買を行うと大きな曲がりはなくなるのです。つまり根拠、原因をきちんと把握することができるようになるので日々の一般生活も大勢観の行動でも間違えることが極端に減ってくるのです。
みなさんがわからない、未来が見えない、ということは単に「基準」がないのです。この基準がわかるようになるとマーケットの未来なんてある程度、見えるものです。
規準には、推測や憶測なんて全く必要がありません。
現に出ている事実や数字だけが分析の対象なのです。妄想で語るアナリストがいれば、間違いなく間違える、と私は平気で言えます。
あたればまぐれ、そのまぐれの確率は5パーセント程度なので、どうしようもない、と平気でいえるのです。
ともかく妄想や非現実を語る人が多すぎるのです。今の社会は。それに流される自分に気づくことが未来をしるための一歩だと私は思います。