おはようございます。

きのうツイッターで株価は二番底を目指す動きと記したのに対して今朝の外電は急騰をしています。

この動きはなんであったろう? と今でも考え中なのですが、どうも証拠がない状態です。一般的に言われる米経済回復の動き、という理由は証拠がないので私の中では却下しています。

 

なぜ、株価は上昇したのか?

なぜ、2月の中旬ころから株価が下がったのか? を理解しないと今回の動きは理解できません。

理由は明快です。株価が高すぎたからです。

それだけで、コロナは関係ありません。理由は、今回、3月の下旬から1か月の崩落を経て株価はきょうまで上昇をしています。

その間、日本は、春休みまでの学校休校が解け、新学期から学校がスタートしようとしてみなさんその準備をしていました。

これは学校生活ではなく、社会が正常化することを前提に動いていたのですが、日本は株価の動きは正解になります。

ところが、アメリカはこの時期に、まだ感染拡大が本格化をしておらず、欧州では感染がピークに突入しようとしていたときです。そしてご存知のように欧米は感染拡大期を迎えているのです。

すなわち、欧米の株価は経済が尤も低迷するときに株価は逆に反転上昇をしているのです。

これ、経済活動が活発になるのであれば株価が上昇するのは理解できますが、これから経済活動が停滞するときに株価が上昇するのは理解できません。

つまり極めて非論理的で整合性のない現象になります。

つまり、今までは株価とコロナの相関性はないし、もちろん因果関係も成立をしません。

日本はコロナと株価に相関性がありましたが、4月の上旬から感染者数が劇的に増えたときに株価は経済活動が停滞しているのにも関わらず株価は上昇ないし、横ばいの動きとなりました。これも非論理的な動きになります。

ゆえに、株価とコロナ感染拡大には相関性はない、と断じることができるのです。

つまり感染拡大を横にらみに株のトレードをしている連中は私と同様にひん曲がっていることになります(笑)。

つまり、この株の動きは、まったく、コロナ感染拡大と関係がない、そしてこの動きの原因にはほかにあるはずだ、と考えるということが肝要になるのです。

そうなると、冒頭に申し上げた、株価が高すぎるから売られ、反対に3月の上旬から上昇したのは安すぎたから上がっただけの話なのです。

ずっと記すように、日本で18800円が基準値、そしてアメリカで24400ドルという話で考えていくと、日本は、18800円を超えてから上げ足が鈍くなり、アメリカは24400ドルを目指す動きだが、それを達成しないという動きになります。

ドル円はアメリカの方が弱いので日本>アメリカとなり円高になるというロジックは大丈夫でしょうか?

ここ最近は、日米の株価に相関性があるので円安になったり、円高になったりしているだけの話です。つまり方向性がはっきりしていないだけの話なのです。

 

では、今後はどうなるのか?

私は3月のコラムの中で、ずっと書き続けたことがあります。

それは、この株価の下落というのは、単なるあなたがたの妄想であり、実際に経済が悪くなるであろう、という思い込みによって下がっていると断じていました。

その理由は、各国の経済指標は3月の数字、もっといえば、景況感調査(ISM,PMI、日銀短観など)のアンケート調査ではなく、実際に去年や前月から比べてどのくらい悪くなったのかの説明が一切ない、と言い続けました。

つまり今朝の外電が、アメリカの経済活動再開について証拠がない、というのと一緒で、どのくらい悪くなったのかもわからないのに闇雲に売る訳にはいかない、ということなのです。

ですから割安だから買われ、割高だから売られたのにすぎないのです。

こうやって考えるとそもそもコロナ感染拡大というのは一切、今回の崩落とは関係なく、マーケットは悪材料待ちで、そのきっかけがコロナだった、というだけの話です。

つまりコロナと株価崩落や経済停滞を切り分けて考えるべきなのですが、世間は一緒に考えているからほとんどの専門家やアナリストの意見は当たらないのです。

私も間違えてはいますが大勢の流れは間違っていない、と胸を張って言えます。ただ、間違えたことは事実ですのでごめんなさい、です。

ここにきて、二番底がくる、というのは、非常にかんたんな話です。

これからアメリカの経済指標は、3月の実数が出てくるのです。きのうは、3月の小売統計が出ました。

ツイッターでは解説をしましたが、大して悪くない、ということなのです。小売は3月がもちろん大幅に悪化をしていますが、1-2月は、平年並みの売り上げなのです。

そして失業者も2100万人になりました。これは失業率に直せば10.5パーセント程度になるはずで、先月の4.4パーセントから急騰をしています。

これらが凹んだ数字になりますが、失業保険、そして今週から小切手の配布がアメリカで始まりますが、それを凌駕するような保証がアメリカでは行き渡っているのです。

この保証金額で足りるかどうかわかりません。それは4月の数字をみなければわかりません。

そして、きのうは銀行の無茶苦茶な決算がでました。最悪の数字ですが、予想より下がったか、といえば、銀行の会計は特殊で、日米でもおそらく会計基準が細かいところで違います。

たとえば貸し倒れ引き当て金を積むのは、万国共通の国際会計基準になりますが、その会計処理までは詳細に決まっていたかどうかは記憶にありません。

ですから、この決算が一概に悪いとも言えないのです。

理由は、まずアメリカは金利が年初から1.5パーセントも低下をしており、銀行の利益の源泉は金利になるので、その源泉が下がっているので利益が減って当然なのです。

そして、低金利とはいえ、資金需要は高まっているので、安い金利でも数をこなせば、それなりに利益を確保できるはずです。

こういう要因を考えると、いいのか、悪いのかさっぱりわからないのです。数字だけを見ると悪いと感じますが、銀行の決算は数字だけでは判断できないものがあります。

要するに、今後、数字、とくにどのくらい3月に悪くなったのか、という数字が出てきます。

この数字が良い訳がありません。ゆえに二番底の数字を想定しています。一番、注目すべきはアップルの決算であり、この数字如何によってはかなりの相場の上下動があるはずです。

本日の相場は急騰をしましたが、では、これから悪い数字がいっぱい出るとわかていって、強気派が、勢いよく、そんなの関係ねーよ、と買っていけるかといえば、それは不可能です。そういうことができる人は単なる妄想家です。

悪いことを想定して、マーケットに臨まなければいけないのですから、基本は売り姿勢でマーケットに対峙しなければいけないのです。

そして、日本は経済指標の本格化は、5月の中旬以降です。その前に日本企業の決算があります。

ですから、悪いのはアメリカというのはこれから悪い数字が発表されるアメリカなのです。ゆえに日本>アメリカになり、円高傾向になるのです。

 

本日の相場

本日の日経がアメリカ株についていくとは到底思えません。

そして為替は今の状態では、テクニカルを見るほかありません。

きちんと4時間足の10.30で動いていることを確認してください。この足は保合いをしてまた、下の足ですよね。

前回安値で止まるかどうかが、焦点ですが、この流れは下回る可能性が高いと思います。