おはようございます。

きのう、解説をしたように日銀の決定は何の意味も成しませんでした。

 

日銀について

日銀の決定は社債やCPを従前の3倍、買い上げるものであり、これ、どこかで聞いたような対策です。

そうです、前回の日銀政策決定会合で私がボロクソに言った、ETFの2倍買いとあまり内容はかわりがないのです。

無制限の国債買い入れ、はG20ですでに決まっていることを踏襲しただけの内容ですから意味がありません。

そして、CP、社債の買い入れ20兆円は、きのうも解説をしたように、中小、零細には何の意味をもなさない政策です。

CPや社債を発行できる企業というのはほとんどが上場企業であり、それらの企業は根本的には担保があり、返済の目途が立つことになります。

つまり銀行からの直接借り入れをしても銀行側からみても喜んで貸付を行いたくなるような貸付先になります。

ところが中小、零細にとっては、担保も十分にはなく、そして返済の目途が立たない企業のほうが過半になります。

つまり、銀行も貸したがらない企業になります。そういう企業が一斉に国の無利子融資にみな飛びつくのは当然のことでしょう。

その資本の借り入れが遅いので銀行に融資を申し込む、銀行は国の債務保証がついているとはいえ、貸したがるか、といえば貸したがらないでしょう。理由は、国から借りられないリスクを考えるからです。

国が貸してくれなければ、そのお金はたちまちに不良債権になります。要するに意味をなさないのが日銀金融政策決定会合の内容だったのです。

その上に、そもそも融資機能が申し込みの殺到で、融資が実質停止しているようなものです。

つまりいくら潤沢に資金を日銀が出しても貸し出す機能が不全なのですから全く意味がない、ゆえに、正午や総裁会見で為替が売られただけの話なのです。

この結果、つまり3月も同じことをやり、猛烈な批判を浴び、今回も同じことをやっただけの話なのです。

その上に物価2パーセント上昇も実質、放棄をしました。もう、空いた口がふさがらないほどの間抜けっぷりであり、日銀の無能さが際立つ決定だったように思います。

何度もいいますが、歴史上の大恐慌というのはすべて中央銀行の失政によって、起こっているのです。

いつも、中央銀行は失敗をしているのに、あの黒田の聞き取りにくい声のうえに咳払いをアホみたいにしてますます聞きづらい言葉、いい加減にしろよ、と思います。

病気なら辞めるか、誰か代わりにやってくれ、と思っているのは私だけではないと思います。

ともかく、偉そうにしている奴の咳払いほど迷惑なものはなく、のど飴くらいなめてから会見に臨め、その上にマスク、もう、勘弁してほしいと思います。

 

FOMCは?

言うまでもないでしょう。

アメリカ国内でも融資申し込み殺到で、資金が枯渇し、ようやく議会の承認をとりつけた状態です。

アメリカの金融事情には詳しくはないのですが、すぐに融資が実行できるとは到底思えません。同じ、お役所仕事だと思っています。

FRBも、流動性の確保以外、やることがなく、意味もない政策のオンパレードになるのでしょう。要するに前回、緊急利下げを行った結果と同じ結果になることは自明なのです。

すでに下がっている市場金利に政策金利を下げただけで大々的なニュースにし、発表してもマーケットは冷徹だった、さらに売られた、という結果になったことを思い出してほしいと思います。

同日にGDPの発表になりますが、ま、GDPはそっちのけでFOMCの動向を注視するのでしょう。

私からみると、GDPを大ニュースにするのはメディアや専門家にとっては絶対にしたくない、なぜなら彼らはマイナス30なんてことをほざいていたのですから(笑)、話題にしたくなく、FRBを叩く準備を虎視眈々と狙っているはずです。

私から言わせれば、FOMCの結果など、みなくても何の中身もない、と思っていますので、どうでもいい。

それよりもGDPの数字が実際、いくらになるか、の問題です。3-8パーセントのマイナスであれば予想の範囲内であり、実際には、その数字以外にはどの数字をみてもならないと思います。

ただ、知ったら終いになる可能性があり、それを受けて売られるのはFOMCが何を言い出すかわからないリスクがあるので売られるのは夜中かな、なんておもっています。

まだ考えはまとまっていません。

世の中は4-6月が今度はマイナス30になると騒いでいますが、まだ1-3月も確定せず、そしてまだ4月なのに4-6月の予測をするって、お前は神様か⁈とツッコミを入れたくなります(笑)。こういう連中こそ、私にお前、バカ?と言われるのです。

マーケットは事実しかみません。推測で動いているように、思うのはあなたの目が曇っているからです。ちゃんと目を開いたほうがよいでしょう。

5月、6月がどうなるかを正確にわかっているのであれば予測すればいいじゃん、と思います。

でも、誰もわからないことをなんで平気でマイナス30とか言うのですか? それこそ虚言、妄言の類であり、信じる奴もそれを予測する奴もバカなのです。

言葉は悪いですが、こういうオツムの弱い連中を信じすぎなのです、世の中全体が。

 

ドル高円高進行中

株価はダウで24400が上限とずっと言っていますが、その値段に面は合わせるが、そこから上にはなかなかいきません。

この数字以上に行くのは、コロナの感染拡大が停止し、そしてそれが「数字にて実証」されたときに上に行くと思います。そこまでは保合いだと思っています。

ゆえに、手出し無用だと思っています。

為替が円高になるのは日本株の基準値が18800で、現在19000円を超えているのですから日本>アメリカですので円高なだけです。

しかし、同時にきのう原油が急落したようにドル高でもあります。ユーロドルが高いじゃないか、と言っている人もいますが、そういう人は絶対値と相対値の区別がつかないのです。

原油のETFが6月限を全部処分するとほざいたそうですが、そもそも6月を買っている時点で素人同然で、ヘッジもしてないアホなマネージャーがマーケットから相手にされません。

この言っている意味がわかる人は1パーセントもいないと思います。原油取引のこのトレンドで6月を今までもっているなんて、もう素人以下です。

素人でも5.6月限を持つようなことは現在の環境ではないというのは理解できるでしょう。

こんなアホなファンドに投資をした方は、自身の無勉強を恥じるべきであって、他人の責任に転嫁するようなみっともないことをしないようにしてほしいものだと思います。

少なくても原油価格決定のメカニズムもわからずに、そしてマネージャーさえもわかっていないファンドに投資したおのれのバカさ加減をもっと反省をしてほしいと思います。

きのう原油が下がった根本の原因は、ドル高だから下がったのです。マネージャーが6月をぶん投げると言ってもドル安であればさがらなかったでしょう。

ドル高でそのまま株が上がり続けるのですか? 円高で上がり続けるのですか? まだ景気はよくなってもいないのに株は上がるのですか?

いい加減な楽観論を言うのはやめてほしいと思います。