おはようございます。
おそらく、ほとんど説明をしていないのでどうやって円安、円高が変わるのかがわかっていない人が大勢いらっしゃると思います。
今回はその説明と、日銀の緊急政策決定会合についてです。
円高円安のシステム
何度も説明しているように、ドル円の価格決定の計算式は「ドル÷円」で決まります。
そんなわけがない、と思う方もちゃんと計算すればよいだけの話で、その通りの結果にしかなりません。
このドル÷円の項であるドルや円は実効為替レートのことであることは以前から言っています。
しかし、この実効為替レートは毎日、発表されるものではなく、週に1度しか発表をされません。
これは私だけの問題ではなく世界の投資家の問題であり、いろいろ試行錯誤の結果、毎日リアルタイムで出るものとしてはドルインデックスや円インデックスを活用してみましたが、そもそも相対値であるドルインデックスは、数字そのものに問題がある、という結論に至っています。
だったら、毎日、発表されているのは株価と金利、債券価格しかない、訳です。
このうち株価というものは金利を含めて発表されている訳で、株価の値をドル、円と仮定すればうまくいくのではないか、ということを考えていればビンゴだったというだけの話です。
そこでGDPという数字が、国力、すなわちドルや円の項に当てはまるものですからこれを相対値に直したものが、この間、5/18に書いた、GDPからの為替の予測方法になります。
今後のGDPの発表を勘案すると日米の4-6月の発表が出そろうのは8/15前後になるのです。基本路線は5/18に書いた記事の通りになるのです。しかし、改定値や確定値に至るまで1-3月の数字は相当な修正を迫られるので、注意が必要です。つまり5-6月末の米国GDP、6/15前後の日本GDPになります。
5/18の記事では、ここまで書いていないのかもしれませんが、8/15までは基本路線は日本>アメリカになるとかいたのです。
上記の説明を理解していれば、日本の株価の上昇のほうがアメリカ株よりも上回っていれば円安なのです。
きのうはアメリカが1.8程度上昇に対して、日本は0.8程度しか上昇していないのです。ゆえに、アメリカ>日本になり、円高になっただけの話なのです。きちんとそれをみていればきのうは円高dayというのは誰でもわかる話なのです。
ぎゃくに、5/20のようにアメリカ株が下がり、日本株が上昇すれば、大幅な円安になります。これがアメリカが上昇で日本が下落であれば大幅に円高になる、それだけの話なのです。
それを円安だの、円高だの訳のわかんねーことばかり言っている連中ばっかり、でしょ。
これだけみておけば、いいものを、あーだ、こーだと訳のわかんねーことばかりいってんじゃねーよ、と本当に言いたいですけど、お前、実際、言ってんじゃねーか、というツッコミはなしにしましょう。
こういう人たちって私は犯罪者だと思うのです。こんなデタラメなことを言って信用させ、専門家、プロとか名乗っているアホは本当に消えてくれ、と思っています。
言うだけならタダかもしれませんが、こういう連中のおかげで自分の財産を傷つけられている人たちが実際にいる訳です。
間接的な窃盗、つまりドロボーだと思うのですけどね。ニュースは聞かなければいけないのでもう一切の視聴を止める訳もいかず頭の痛いところです。
日銀緊急決定会合について
中央銀行の仕事というのは、
①政策目標誘導金利の決定
②資金供給の有無の2つしか仕事はありません。
現在、日銀は②を無制限に行うと決定しているのですから。①を行う可能性が高いとしか言いようがないのです。
現在の情勢だと、マイナス金利の深堀しか選択肢がありません。それ以外であれば、わざわざ金融政策決定会合を緊急に開く意味がないと思います。
そもそも日銀の幹部クラスは週に1度会議を開いており、そこでの了承事項程度の決定以上のものを決めるから緊急会合を行うのだと思います。それほど日銀のことは詳しくはありません。
5/15に所得税や消費税の銀行振替が実施され、結果として市中の現金残高は大幅に減ったので、それ以上の供給オペを行っているはずですので、そこに何かの問題が生じ、資金供給オペを行う方法が変わるのか、とおもったりもしますが推測の話です。
ただ言えることは、マイナス金利の深堀の可能性も排除してはいけない、ということです。
上記は日本の実効為替レートの推移になります。
2016/1から日本はマイナス金利を採用しています。2014/10月の黒田第二次緩和は大失敗なのは私が何度も指摘してきたことです。
緩和をしても景気がよくならない、ということです。
マイナス金利を採用してから国力は確実に上がっています。
アメリカは過去20年で最高になっているのにトランプはマイナス金利にしろ、とほざいているのです。どうしようもない奴だ、と思います。
スイスはリーマン直後に導入をして、大成功をしています。
失敗しているのはユーロだけです。
こうやってみると、日本が金融機関の破たんという副作用を考慮にいれて、マイナス金利を深堀してくる可能性もあると思います。あくまでも可能性の話であり、推測です。
イギリスの中銀総裁がマイナス金利を視野に入れるとも発言し、トランプ、イギリスとマイナス金利について言及している現状からみて、おそらくアメリカがマイナス金利を採用したとしても周辺国がもっと下げれば、なんて小学生のガキみたいなことを考えているのではなかろうか、とおもったりもします(笑)。