おはようございます。
アメリカのGDP発表がマーケットの転換点になるのではないか?ということで連日、GDPの解説をしてきたのですが、気づかれている人が多数であることを祈ります(笑)
予想の数字はどうでもよく、マーケットの振幅が出るか、否かだけです。
その前に言わなくてはいけないことがありますので、その解説もしていきます。
トランプのビザ発給停止
このニュースは、あまりメディアでとりあげられていないことを不思議に思います。
このビザの種類に関しては私は素人ですのであまりわかりませんが、主にIT関連が影響を受けるみたいです。本当によくわかっていません。
先日、以下のチャートをご紹介しました。
アップルの週間足になります。
私が危機感を感じたのは、コロナ後に急騰をしているのですが、その値幅が短期間に上昇しすぎであり、チャートをきちんとみている人であればだれもがこのチャートに危機感を覚えると思います。
これは、本能的、感覚的なものであり、過去の経験上からいえばヤバいんじゃない? と思うのです。要するに日柄と値幅の関係性からいうと感覚的にまずいよね、と思うのです。
これを科学的に説明せよ、と言われると、誰にもできないはずであり、こういうのがテクニカル分析がいまだにバッフェットをはじめとする世界の有名投資家に信用されない原因だと思います。
つまり根拠、この根拠というものは、誰にでも理解できる説明のことを指します、がないに等しいのにチャートがすべて、という方々は非常に非効率的な人間としか言いようがないのです。なぜなら、誰もが納得できる説明がないからです。
合理的な判断というのは誰もが納得できる材料があって初めて合理的な訳であり、上記のチャートのように私が本能的、感覚的に感じることなどは科学ではない、ということです。
しかし、今回のビザ発給停止によってナスダックを中心とした株価が下落をしており、ここで押し目を形成すると、IT関連関係の株価も大きく値を伸ばす余地があると感覚的、本能的に判断することができるのです。
トランプがやっていることに批判は集まりますが、この株価を見た場合、IT企業は反発するでしょうが、このまま株価が続伸した場合、破滅が待っていましたので良い判断だよね、と思うのです。
しかし、これがほとんどの人に理解されない、つまり、批判を浴びることになるのです。なんにせよ、感覚的で本能的な判断になるのですから。
IT関連の株価は急伸しすぎであり、中国との対抗上、このまま株価が急伸が続くことはかなり、危険な状態だった、と私は判断しています。
どちらにしろ、世間一般で言われるように米中のITをめぐる争いは正念場、とは思います。
1980年代に自動車分野でアメリカメーカーが敗北し、日本メーカーが勝利して現状をみれば現代のITは完全に本物の戦争だと思います。
そのときにIT企業の人材補給基地であるビザを停止するなど正気の沙汰のようには思えませんが、株価という資金調達源を断ち切られないようにする処置を行うのは個人的に間違っているとは思えません。
IMF、世界経済見通し
きのうの株価が下落したのは、上記のビザ発給停止もありますが、以下の発表の材料もあると思います。
IMFより
2020/4月での予測
IMFより
2020/6/24時点での予測
このIMFのWEOは非常に見にくいのですが、頑張ってみるほかありません(笑)
メディアでも伝えられているように、世界成長もアメリカも鈍化をしています。ゆえに株価が落ちても仕方ないと想える内容です。まだ分析をしていません。
注目は欧米などの下方修正が激しく、日本の落ち込みが少ないということです。このグラフからも日本>アメリカということになり、結果としてドル円が円安方向に行っているということが事実としてある、と申し上げておきます。
きのうのおさらい
きのう、GDP発表を境にマーケットの潮目が変わっていることを話をしました。
そこに金を付け加えておきます。
金は、GDPに最も早く反応をする印象があり、現実に下がり始めるときも、あがり始めるときも一番、最初に反応をするよね、というのが実際です。
ドル建て金
発表の当日に動いているケースがほとんどです。
以下の日経やドル円と比べてみてください。
個人的には、下方向にみな流れると思っています。ドル円は日本>アメリカですので、アメリカ年率GDP次第とは思っています。
ただし、本日は全く自信がありませんが大幅に戻るのではないかな、と思っています。