こんにちは。本日は禁を破って二回目の投稿になります。
1回目の投稿はこちら ⇒ 韓国とはそろそろヤバいかも・・
管理人のTOMOZOさんから質問があったのでご回答をお願いします、とのことです。お名前がわからないので、お名前は失礼しますが、再掲をします。
日本>アメリカなんですよね。
前年日本、アメリカをそれぞれ100とする。
今年、7-9に日本は成長、アメリカは停滞もしくは、低下。
日本:100×1.1としましょう。米:100×0.9です。
ドル円は、ドル/円ですよね。100/100と、100×0.9/100×1.1どちらの数値が大きくなりますか?1と、0.81です。
さらに状況が同じ方向に進んで、100×0.8/100×1.2=0.66
100>0.81>0.66です。
どうやったら、あなたのおっしゃるように、「ドル÷円の答えは、解は大きくなりますよね」になるんでしょう?
私もよく読んでいないのですが、本質を突くよい質問だと思います。ただ、当サイトでは字数を1500字で制限をされており、私も丁寧に説明をすると膨大な量になってしまいますので面倒なので解説していなかった、というのが本当のところです。
質問者さんの指摘はその通りのことなのです。私は、この前提条件を全然、説明をしていませんでした。しているのですが、ほとんどの方にとって難しくて理解するのに精いっぱいのことだと思います。
今回は、この質問に対しての答えです。
質問された方の指摘は、まったくその通り!
私が書いたことをきちんと検証をされていただいたことに本当に感謝をいたします。すごくうれしいです。
だいたいいままでの経験上、すごくみなさんにとって有益なことを書いているのですが、実際にやっている人などみたことがありませんので、説明しない、そして、うまく説明できる自信もないですから、説明をしない、ということが続いていたのです。
しかし、いままで書いたことをきちんと理解していると、これも理解できることなのです。
今回は、きちんと説明をします。
そもそもこの計算が間違っているというのは絶対値と相対値を完全に把握していない!?
まず、為替の決定理論というものは、だいたい一般的には購買力平価(PPP)になります。
小難しいことをいっても仕方がないのでビックマック指数だと思ってください。日本のビックマックが100円、アメリカが200ドルの場合、ドル円レートは2円になるということです。
この場合の計算式は
200ドル÷100円=2円
となり、私が従前から言っている、ドル円の公式はドル÷円ということが証明されます。
これは、小学生で学習する分数の約分の概念ということ、話が飛躍しますが、お分かりになると思います。つまりドル円レートというのはアメリカを1とすると、日本は現在のレートで110になるということです。
ここまでは大丈夫でしょうか?
経済学の基本概念の1つに1物1価制度というものがあり、同じ質量のものは、同じ価格に収れんするという法則があります。
現在、アメリカに旅行に行くと、アメリカの物価が非常に高く感じると思います。つまりドル円レートが円安すぎるから、本来は同じ値段のように感じなければいけないのが、高いと感じることは、日本の円が割安すぎるからです。
だから、トランプの言うことが正解で、日本政府の円安すぎないという主張は間違いということはおわかりになると思います。
理論値からいえば、円は絶対的に割安なのです。つまり、トランプとアベが喧嘩したら、円高になる可能性が高い、ということを前提に私は円安と言っていることを忘れないでください。
参考までにトランプには親友などいなく、必ず、最後には喧嘩別れすることも覚えておいてください。つまり安倍―トランプの蜜月なんぞ、トランプの過去をみると永続するものではなく、今がピークなのです(笑)。この前提条件を絶対に忘れちゃいけません。
さて、だいたいの今の為替が間違いのレートであるということは、お分かりになったと思います。
まず、メディアや政府を信用しちゃいけない、ということも前提条件です。
たとえば、韓国と今、揉めていますが、福島の農産物、漁獲物を韓国が拒否していますけど、放射能レベルは下がったと日本政府は主張していますが、だったら日本政府はなぜ、WTOで敗訴したの? ということです。
なにが問題なのか、真相は藪の中ですが、放射線量が本当に正しいのか、という疑念は常について回るものです。
あるいはそのほかの問題があるから敗訴をしたのか、という問題がある、メディアや政府の言っていることなどつねにバイアスがかかっており、全面的に信用しちゃいけない、ということです。
では、今回、計算式を私の指摘通りやっても、その通りにやってもその通りにならないという指摘ですが、そもそも相対値と絶対値の違いがわかっていないのです。
尤も、私もそこを強調していなかったのが悪いので、ご質問者は悪くありません。ただ、本当に説明するのが面倒くさいのです、ごめんなさい。
まず、アメリカの経済規模と日本の経済規模が同じ訳ではありません。
現在の世間の一般認識では物価が均衡するところが、為替レートだということなのですが、それも間違いです。
本当のところは、アメリカの経済規模と日本の経済規模が一致するところが為替レートなのです。
では、アメリカと日本の経済規模を以下に記します。
単位はドルです。
アメリカと日本のGDPはそれぞれ上記のようになっています。
ドル÷円を行います。
20494÷4971=4.122….
約4倍です。
本来は1ドル4.122くらいが本来のドル円レートなのですが、実際は108円です。
これはなぜ、起こるのか、を考えればなぜ110円が適正なのか、私が70-90円が適正と言うのかおわかりになります。この辺も非常に面倒くさい、本が一冊できるくらいの分量になるので割愛します。
また話が逸れましたが、話が逸れるのはどうやって説明しようか、悩むからです。たとえば、日米双方、10パーセント成長したら、この答の解は変わりません。
でもおなじ10パーセント成長でも、実数は違う訳です。
- アメリカの10パーセントは、20494
- 日本の10パーセントは、497
になる訳です。
パーセントという相対値は10で一緒ですが、実数である絶対値はまったく違う数字になるのです。
1ドル4円と仮定すれば
この相対値はともに10パーセント成長をすれば、解はかわりません。1.1ドル4.4円ですから。
しかし、絶対値で考えてください。
上の絶対値を数式にします
20494ドル497ドルです。
この解は上記で示したように4.1222になると思いますが、物価が均衡するようにするためには実際には4.122倍をすればよいということになります。
面倒くさいのでアメリカを1とした場合、日本は4としましょう。
つまり、1ドル4円というのは、日本の物価、GDPを4倍するとアメリカと均衡をするという意味です。
つまり相対値では、1ドル4円になりますが、絶対値では、20494の10パーセント増えたものと1ドル4円の1ドルの10パーセント増えたものは1ドル4円という計算式と均衡するのか、という問題なのです。
わかりにくいでしょう。
私自身もうまく説明できないのでイライラしていますので(笑)
1ドル4円というのは、日本を4倍すれば均衡をするという意味での計算式であって、たとえば上記のGDPは日本に4.122倍すれば均衡をするのです。
相対値では同じ10パーセントで均衡といいますが、本当は1ドル108円の意味には108倍の意味が潜んでいるのです。
相対値では同じ10パーセントの成長をしたら、解は同様になりますが、絶対値では、日本を4.122倍しなければ均衡をしない、という意味になるのです。
つまり絶対値で同じ成長をするとすれば、アメリカの成長が100とすれば日本は412成長しないと均衡しないという意味になります。
同じパーセント成長すれば、解は同じになりますが、私はその解を実行為替レートという実数、つまり絶対値で計算をしています。
為替の計算というのは、絶対値をベースに行わなければいけないのです。だから、相対値と絶対値を理解しないと為替のことは理解できない、と口を酸っぱくして言っているのです。
たとえば、質問した方のように
去年を双方、100とした場合、アメリカ10パーセント下落、日本10パーセント上昇、為替レートで考えると
アメリカ90>日本110になり、円高じゃないか、というのはその通りなのです。あくまでも相対値ベースで。
しかし、絶対値に直すと、
アメリカ360>日本110になるのです。
このことは1日や2日で理解できません。3か月後に私の言っていることがなんとなくわかるようになり、そして本格的に理解できるのは1-3年後でしょう(笑)。
90パーセント以上の方には言っている意味がさっぱりわからんと思っていることは自覚しています。でも、きょうで理解しようと思っても無駄です。私も3年間、この概念と格闘してようやく理解できたのですから。
うまく説明できないのは、ちゃんと理解していないからというのは重々理解しています。でも、この概念をマスターすれば、為替の将来なんてかんたんに読めるのです。
はっきりいえば、この論文をきちんと書いたら100億円でもうれると思っています。
その前に絶対値と相対値の違いを完璧にマスターしないと、私の考えの根底はわかりません。
上記で言えることはアメリカが1パーセント成長だと、日本は4.12パーセント以上成長しないと、均衡をしないということなのです。
為替レートは相対値ですから相対値で考えると質問者さんが正しいということなのです。でも、違うのです。絶対値で為替を考えないとダメなのです。
私も書いていて説明に得心がいきませんが、言っていることはこれで正しいはずです。下手な説明でごめんなさい。
とても分かりやすかったです。
経済規模を計算に考慮せよ。
ありがとうございます。参考にしてみます。
しかし、私なりには、角野さんの普段からの説明を見ながら、以下のように考えたらよいのではないかとも思案しております。
(ドル円予想の考え方1)
「逆数で考える。ドル/円の逆数が示す方向にレートは動く」という考え方です。
理由は、日本を除く多くの国が、債務国だから。日本とおなじ債権国であるドイツといえど、ユーロ圏に紛れてしまうので、使用通貨は、債務国通貨です。
角野さんはいつも、日本の景気が良いときに、円安。悪いと円高とおっしゃっております。日本は、債務は国内で消化されています。景気が良くなると、あまったお金が、海外通貨に変換されてばらまかれるというのが、そのように動く理由ではないかと考えております。
(考え方2)
日本景気良い=円INDEX低下(円の価値下落:INDEX数値は下がる)
日本景気悪い=円INDEX上昇(円の価値上昇:INDEX数値は上がる)で計算する。
どうして、そのようにしなければならないかは、考え方1の説明と同じ理由です。ようするに、日本という国は、お金があまると、外貨を買うということ。逆に、債務国に景気悪化あ予測されると、外貨を円に戻すということではないでしょうか。
初めてコメント致します。
どうしても原理がわからないので、また機会がありましたら投稿をお願いしたいのですが、角野さんがおっしゃった、
日本のビックマックが100円、アメリカが200ドルの場合、ドル円レートは2円になるということです。
この場合の計算式は
200ドル÷100円=2円
の部分で疑問があり、ドル円は1ドルあたり何円かということだと思うので、現状は1ドルは108円なので、108円/ドルなので、円÷ドルがドル円になると思います。
なので、ビックマックからドル円を導くと、100円÷200ドルで1ドル0.5円がドル円レートになるのではないかと思うのです。逆数というか対数のような考え方なのでしょうか?
ご指摘の通りです
この話はPPP(購買力平価)の説明をするためであり
為替レートというのは、日米の物価を均衡するために存在する
という話です。
つまり理論上、日本とアメリカの物価は、為替レートによって均衡をしなければいけないということなのです。でも、実際にはしていないよね、ということです。
もっといえば、日米の経済規模が同じにならなければいけない
それが、現在では4.12倍なのです。去年くらいまでは3.9倍程度でしたが、
現在、4.12倍です。
これだけでも円安ということができます。アメリカの成長と日本の成長を比較すれば当たり前のことですけどね。
上記はご指摘の通りドルと円を逆に計算しています。ごめんなさい。