おはようございます。
今朝の外電は決算の好調さを受けてダウは上昇。しかし。最近、相関関係が強まっている金利はこういうケーズだと、下がっているはずなのですが金利は上昇。
相関関係が崩れたのか、それとも、数日に限ったことなのか、よくわかりませんが注意が必要です。
本日は、さまざまな情勢について考察していきたいと思います。
パキスタン
パキスタンというとFXに関係ないでしょう、と思う方も多いと思います。パキスタンの情勢はイラン問題とリンクしており、そしてアフガンのタリバン問題ともリンクしており、結果としてアメリカの政策ともリンクしています。
パキスタンの株価になります。これと以下に綿花のチャートを掲載しておきます。
見事に相似をしています。
つまり、パキスタンの主要商品は、アパレルである、ということになります。つまり、アパレルが不振であれば政治が動くのです。
【NHK NEWS WEB】トランプ大統領 パキスタンにアフガン和平仲介を期待
ここにはアフガンとの和平と記されています。主要なイシューであることは間違いないのですが、一番の関心は南にあるイランです。イランの核開発疑惑がありますが、パキスタンはすでに核兵器をもっています。
イランとパキスタンの関係はそれほどよくもなく、アメリカともよくなく、アフガンともよくなく、インドともよくない。まさに四面楚歌の状態ですので、アメリカとだけでも改善しようとするのは当然のことになります。
南にイランのたんこぶがありますので、イラン情勢が変化する可能性があります。
トルコ
【REUTERS】米議会で対トルコ制裁求める声高まる、トランプ大統領に圧力
相変わらず、大活躍なエルドアンですが、このロシアからの兵器購入というのは、結局はシリア国境問題です。
現在、シリア内戦は収束に向かっていますが、トルコは北方にクルド人テロ組織との問題があり非常にナイーブになっています。
シリアは、アサド政権はかろうじて生き延びていますが、そのガバナンスは首都周辺にだけにしか及ばず、実質上、内戦状態になります。
しかし、以前よりはましになっただけです。ですから、トランプは撤退を表明しましたが、すぐに撤回を去年しました。
一方、ロシアは、アサド政権を支援しており、アメリカとロシアの対立が深まっています。このシリア内戦にて、アメリカとトルコの対立が深まり、とくにシリア国境の非武装地帯でのトラブルが今でも頻発をしています。
アメリカの議会は国益の観点から制裁を求めるのは当然の話なのですが、トルコ側からすれば国境を接するシリア問題ではアメリカ、ロシア双方についておきたいのが当然の判断になります。
シリア国境にはさまざまな思惑があり、ここで単純には説明できません。では、今後の展開というと、去年の場合は議会制裁から、トランプの不規則発言がトルコリラを急落させたのです。
今回の場合は、まだ調査不足ですので何とも言えませんが、今のイラン情勢で敵をトランプが増やすことはあまり考えられません。議会は選挙にむけた国民へのアピールがあることを忘れてはいけません。
リッチモンド連銀
リッチモンドの全米での経済規模はどのくらいになるのかを私は知りませんが、この数字をみて株価が上昇をするというのは珍しいことですね。
これはシカゴ連銀です。
こういった各連銀の景況指数をみていると、あまりよくありません。しかしフィラデルフィアは驚きましたが。
ただし、数字でみればアメリカは悪いと感じますでしょうが、いつもいうように去年と比べれば悪い、というのはすでにわかっていることで、絶対値でみれば好調そのものです。
マーケットは二番天井と考えるほかないのですが、この日柄で二番? という疑問がつきまといます。経済指標ともリンクをしていない、金利ともリンクしていない。判断に苦しみます。