おはようございます。

マーケットはテクニカル的にはダウントレンド入りをして果報は寝て待ての状態だと私はかんがえています。

この間にファンダメンタルズや事件・事故のニュースによって何かが起こると下げが加速をするということです。きょうのマイナスな材料は中国の新型インフルエンザの問題です。

正直、こんな材料は弱すぎる、としか言いようがないのですし、バカらしいと考えています。

中国の事情

以前にも記したように、新型であろうがなんであろうが、インフルエンザはインフルエンザであって、日本で発症した中国人は新型インフルエンザの人間と密接にかかわっていたら当然、感染するわな、と思うのです。

そもそも中国人というのは、インフルエンザの感染症対策をよくしらないのではないか、と思うのです。その点は韓国などが検疫体制が不十分ということもあり、要注意だとは考えています。

つまり、新型であろうが、なんであろうが、良く寝て、よく食べて、良くやすめば、免疫が働きインフルエンザになど罹患はしない、ということです。このインフルエンザが新型であっても、しょせん、風邪は風邪、ということです。必要以上に恐れる必要はない、ということです。

前回、SARSのとき、中国政府はその感染者数を隠し続けたことを受けて、今回も隠しているのではないか?

などという記事を散見しますが、そんな頭の悪いことはしないとは思うのです。要するに、アクセスアップを狙いクソ出鱈目な記事を書いて、不安をあおる連中もいるというのも事実ですので、必要以上に恐れる必要はなし、なのです。

そして中国はこれから春節、お正月を迎える訳です。

これは、日本の年末年始休暇や欧米のクリスマス休暇と一緒のことです。

年末年始に散々に解説をしましたが、2週間のお休みの間に資金のつなぎ融資が発生をしますので、中国の金利は上昇をしているはずだ、という仮説を立てて検証をする、という作業をすればいいだけの話なのです。

上記は中国の金利の推移になりますが、実際にこの新型ぃ留守が発生する前まではいつものように金利は上昇していたのですが、反転、急落をしています。

つまり、つなぎ融資をする必要性のない企業が増えたということです。

何度も言いますが、年末のつなぎ融資需要の増加というのは、そのお休みの間に企業は収益がない訳です。しかし、工場や設備は維持しないと年明けから操業できないことになります。収入はないのに維持設備費はかかる訳です。

ですから、つなぎ融資需要が高まる訳です。

しかし、今年はこのインフルエンザによってその需要の高まりがない、ということです。そんなことあり得るか? と思いますが、この需要がない、ということは保有している企業の設備や工場、従業員を保有しない、と推測することができます。

おまけに、2週間のお休みの間、収益がなくなる訳ですから、この中国にとっての年末というのは2週間分の生産を行ってしまう訳です。ですから結果的に毎年、この時期には株価は上昇する訳です。

上記は中国株になるのですが、中国株は上昇するはずなのに、反対に下がってしまうのです。

つまり、新型インフルエンザなんぞ、私にとっては怖くもなんともないのですが、中国の生産性の低下のほうが数段怖いということになるのです。

なぜ、こんなことを提起するのかといえば、非常にかんたんです。

この本日の外電は、知ったかぶりの評論家、専門家連中は、新型インフルエンザが米国までに拡大したことを材料に本日の外電は下がった、と喧伝をしているのですが、因果関係が違うということです。

たとえば、このインフルエンザが収束をした場合、つまり知ったかぶりの評論家、専門家、ニュースを信じた投資家は一斉に買う訳です。

でも、問題の根源はそこではなく、この中国の生産性が回復をしたときに買わなくてはいけないということなのです。

僅かなことかもしれませんが、こういう因果関係が非常に大事なのです。

もちろん、インフルエンザの問題が解消すれば、結果的に中国の生産性は回復をすると思いますが、万が一、インフルエンザの終息と、生産性の間にタイムラグが生じた場合、インフルエンザは終息したのに、生産性が回復をしないのでマーケットがさらなる下落をしてしまい、大損ということもあり得るのです。

つまり原因をきちんと押さえておかなければ、結果はついてこない、ということなのです。

という訳で訳知り顔にて新型インフルエンザの流行によって、マーケットが下落しているなんて言うアホは私が大嫌いな理由になるのです。そうやって、偉そうに言っているお前が、感染源なんだよ、と言いたくなるのです。

原因は中国の生産性の低下なのです。

そして、今回の場合はお休み前の生産性の上昇がみられず、その上に2週間のお休み。全世界で中国製品を見る昨今。世界経済への影響は必至と考えるのは私だけではないことを祈ります。

つまり春節終了後、中国は3週間分の生産性の遅れを回復しなければいけないのです。しかも、新型インフルエンザが終息していない場合、大きなダメージになることでしょう。

マーケットが下落する条件の1つとなり得ると思います。