みなさま、新年あけましておめでとうございます。
本年も当コラムをよろしくお願いいたします。年末から書いていたことですが、中東情勢は荒れ模様です。
そして、一番、カルロースゴーンが密出国したこともお笑い草でした。本日は新年の見通しは後日において、現在進行中の円高についてと、年末年始の動きに関して軽く触れておきたいと思います。
年末年始の動き
カルロスゴーンの密出国にはやっぱりね、というのが主な感想になります。みなさんに一番考えていただきたいと思うのは、トップがルールを犯す自動車会社ってどうなの? ということです。
ご存知のように自動車にはさまざまな法令で安全基準が設けられており、トップが平気でルールを捻じ曲げる会社って、どうなの? と、思わないことが不思議です。
この問題、当該の日産がいくら関係ない、と言おうが、日産という会社は平気でルールを破る会社である体質の会社である、ということを証明したようなものです。
つまり、日産などこれで終わりじゃないよ、と私が言っていることはこれが根拠であり、カルロスゴーンも以前にこんなものじゃ、彼は終わりじゃないよ、と言っていることも予測通りです。まだまだ悲惨なことが待っているよ、ということです。
つまり2020年は企業の不祥事が頻発するということです。おそらく日産は粉飾決算でしょう。ゴーンがいなくなった途端に赤字決算になる会社、おかしいですよね。これはソフトバンクも同様です。
これは以前にも解説しましたが、景気がよくなる初期にモラルハザードが起こるのはいつもの減少で、この日本の失われた10年か20年にインチキをしまくった会社群が全部、表面に出てくることでしょう。
こうやって考えると平成に誕生したカルロスゴーンや孫正義が地に落ちる時代が令和ということです。どうしようもない経営者でした。
しかし、そういった悪い材料を無視して上昇をしていくのがマーケットであり景気の立ち上がりの瞬間なのです。
経済指標をよく見ていると、日本の経済はちっとも悪くなっていません。すなわち、株価はようやく1989年の最高値を超える体制がようやく整ったということになります。
みなさんがよく考えなくてはいけないのは、お金を稼げれば何をやってもよい、という時代はとうの昔に過ぎ去り、今は、どうやって自分自身が満足な生活を送ることができるか否かの時代になったのだ、と認識することです。
お金など稼いでも、稼いでも上には上がいるもので、そんなものを競っても仕方がありません。問題は自分やその家族の暮らし方にあるというのが令和の時代だと個人的にはおもっています。
そのほか、中東情勢は危険だよ、と年末に記した通りの展開です。すべて、私の言っていることが当たっているなんて空恐ろしいことは言いませんが、ほぼ予想通りの展開です。北朝鮮は年末に落ち着いてきている、と記しました。
ゴーンが逃げたレバノンについては機会があれば記していきたいと思います。忘れてならないのは、トランプが就任直後に行った軍事作戦はレバノンで行われた、ということです。
国際社会でも重要な地位を占めているということを忘れてはなりません。中東はアメリカの経済を左右し、結果として世界経済を左右もするので必ず押さえておかなければいけないことです。
レバノン、ヨルダンの混乱は、世界経済に大きな影響を与えていきます。
テクニカルからの視点
予測通り、円高になってきました。
本日は、米国金利が上昇、株価も陰線で悪い線ですが、上昇です。日本は動きませんのでゆえに、円安になります。その前提条件を参考にテクニカルをみると、余計にマーケットが見えてくると思います。
いつものドル円4時間足になります。
誰がどうみても下限いっぱいにきていると思います。私はサポートとかレジスタンスの線など用いませんが、やりすぎなので反発するのは当然です。
その場合、その戻りの目途は、たいていの場合、30までですが離れすぎていることが問題です。現在、30は109.2程度まであります。その値幅は0.6円と大した金額ではありませんが現状のチャートでは大きな幅になります。
問題は、この4時間足の1日6本がどう動くかによって決まるということです。
その答えは日足にあり、30(黄色)が現在、上向きになっているのが平行から下に動こうとしていることです。
この方向が上か下か、横によってその傾向が変わるということです。本日は戻るでしょうが、0.2円程度が限界になると思います。
ただ、NY時間でダウが下がれば、戻りは帳消しになるでしょう。
考えていただきたいのは30の移動平均線と言うのは過去、30日間の平均です。つまり11月下旬からの平均で、本日安値にあると、明日の平均線はナンボになるかを考えることができるようになれば、すぐに明日の値段もわかるということなのです。
新年早々、大きなお年玉プレゼントの記述です。わからないのであれば、過去にさかのぼり、現状を把握すれば、未来は見えるの典型です。
本年もよろしくお願いいたします。