おはようございます。

きのう、日本のGDP二次速報が発表されましたので、今回は復習をも含めて考えていきたいと思います。

日米のGDPを確認

■アメリカ年率

■日本年率

たとえば、2018年の7-9月期にアメリカはプラス、日本はマイナスになっています。このときのドル円相場はどうなっているか、を考えてみましょう。

日本がマイナスということは分母が小さくなり、そしてアメリカは分子が大きくなるのでその答えは大きくなる、つまり円安になるのです。

そして、この2018/7-9月期は日米の経済格差が上記のグラフでは一番、拡大していると推測されますので、大幅に円安になったと想像することができます。

この結果を踏まえて、2018/7-9月期の円安は大幅な円安になったであろう、と予測ができます。実際はどうであったのかを、みてみます。

7-9月は大幅とは言えない円安かもしれませんが、10月に過去1年半の最高値を記録しているのがわかります。要するに、上記のグラフの状態であれば、円安になるというのはほぼ確定するということです。

ただし、GDPの7-9月の速報値が出るのはアメリカが9月末、日本が10月中旬になりますので、かなり発表が遅くなります。つまり、この7-9月の間にGDPがどうなるかを予想して相場をトレードしなければいけません。

 

では今期19/4-6月期はどうなるのか?

■アメリカ年率

■日本年率

上記のグラフと同じものを掲げておきます。

まず、2019/7-9月期の数字を想像するのに大事なことは、去年の同じ時期の数字と先月の数字を把握することが肝要になります。

アメリカは去年の今の次期、年初に減税が確定をして、その減税分の還付がアメリカでは6月くらいから始まります。そうなると個人も企業も余剰資金を抱えますので企業は設備投資、個人は消費に走るのですから、景気が悪い訳ありません。

つまりトランプが大統領になってから経済が最高潮になったであろうと、予測できるのです。

実際に4-6月期が4.2という驚異の数字、そして7-9月期も3.4です。2019/1-3月が意外にも高い数字になったのは、去年の1-3月の数字をみればわかるようにこのグラフでは過去最悪になっています。それと比べるのですから相対的に高くなります。

今期の4-6は去年が4.2なのですから、必然的に悪くなるのが当然のことです。二番目に高い7-9月も同様になります。

つまり4-6月のアメリカのGDPは6月が終わる前に、間違いなく前期よりも、前年比よりも悪くなると想像することができます。つまり分子の数が小さくなるであろう、と思います。

日本は、4-6月期の去年、0.6と変わり映えのない数字ですが、7-9月は自然災害の影響を受けて大幅なマイナスです。

4-6月は変わらずの数字と予想できますが、7-9月は大幅なプラスの数字が期待できます。なぜなら、去年の7-9月の数字が悪すぎたのですから、そこから何パーセント伸びたかが年率のGDPなのです。

つまり、4-6は変わり映えのない数字ですが、7-9月は分母が大幅に大きくなることが予想できます。

 

結論を述べると

いつも、マーケットの値段が去年から決まっているといいますが、今の次期ではほぼ、7-9月は大幅に円安になるだろうね、ということがわかっているのです。なぜなら分子が小さくなり、分母が大きくなるのですから、円安です。

ここから円安になるということは、消費税増税など、去年の7-9月に確定していた、と私は考えていたのです。たぶん、そういうことはちらちら書いていたと思います。大幅な円安になって、増税を延期するとはとてもではないけど考えられないのです。

しかし、アメリカは後退する可能性があり、その株価は、金利安、ドル安に支えられてどうなるか、ということです。株価が買われ過ぎたら、去年と比べて高すぎるということで売られる可能性が高くなります。

こうやって考えると、さらなる金利安をFRBが助長する訳がない、と考えることができ、利下げなんてありっこないよ、と結論することができると思います。

そのとき、アメリカの株価が急落したときに日本経済がどういう影響を被るのかが焦点になると思います。ここまで予測している人やサイトは、私はない、と自負しています。