おはようございます。G20もようやく終わってくれたのですが、トランプの北朝鮮訪問は本当にサプライズ。聞いたときはいつの日か、ということだろうと思っていたのですがまさかの即日実施。

まさしくトランプ劇場という様相でした。

米中会談は何もなし

みなさんは、報道によって米中が何等かの進展があったと思っただけでしょう。しかし、よくよく分析をしていけば何も状況は変わっていません。

今回、きまったのは、米中の閣僚級、事務方による交渉再開だけで、ファーウェイへの制裁など実質、何も解除されていないのに等しい状態です。

では、なぜ、このようなデタラメな報道になっているのかといえば親中国メディアは会談終了時に打ち上げ花火を打ったためだと思われます。きちんと米中交渉の中身を把握している人は、なぜ、このような好意的な報道になるのか、と不思議に思うはずです。

言えることは、日本のメディアは何も把握をしていないのに、適当な報道ばかりしているということはきのうで確信をもったということだけです。

何度も言いますが、米中交渉には何の進展はありません。ただ、交渉中断を再開しただけで中身など何もない、と私は考えています。マーケットは好意的に捉えていますが、これこそフェイクだろうね、と思います。

ファーウェイ制裁について

ファーウエイの制裁については、一番の問題は知的所有権の問題です。いわゆる中国製のスマホやPCからデータを盗み出す行為の禁止ということが一番の問題になります。

GAFAなどの西側IT企業は、個人の同意を得ることが基準ですが、中国系は無断でデータを盗用している、そしてそのデータは中国共産党の一括管理であることが問題なのです。この部分は解決など、それぞれの事情を勘案すれば解決する訳がない問題なのです。

つまり進展などありえないのに、中華系メディアが最初にフェイクニュースを流し、それに日系、アメリカ系も追随しているという構図です。つまり、情報合戦も中華のほうが一枚上手ということです。なんとも情けない話です。

参議院選挙

7/4が公示になることは今週のテーマとして絶対重要事項です。選挙期間中は、株価が下がることはほとんどありません。こういう状況証拠からは政府系によるPKO操作があると読めばいいだけの話です。

さらに、今回の注目は、トランプは日本の参議院選挙に配慮して日米交渉を遅らせていることです。これは、先の日米安保に関する発言も、おそらく盟友アベの応援のつもりで言った節もありますし、大統領選挙前から言っていることでもあります。

要するにアメリカは、日本の選挙の側方支援を行うと言っているのにも等しい行為であり、ロシアからの選挙妨害にはさんざん文句を言うのに、日本への行為はどのメディアも取り上げない、頭のおかしさです。

野党の枝野を筆頭としてアホの代名詞であって、これは、与党叩きに使える徹底的な材料になるのに、意味のない年金問題とか、本当に頭の悪い連中だと思います。もちろん、証拠などありませんが、そもそも年金問題にしろ、何を問題にしているのかさっぱりわかりません。念を押しておきますが私は政治的には中立です。

そして、アベさんは今回の選挙は、安定的な政治が争点になると言っていますが、これは、憲法改正の発議に必要な2/3以上の議席を目指す、ということを指していると誰も指摘していないのです。

もう、本当に日本のインテリというものの低レベルにあきれ果てるだけです。アベさんが遠回しの表現を使い誰も指摘してくれないことに肩透かしを食らっているのではないでしょうか?

雇用統計

先月の雇用統計が記録的な低さで、今月の数字に注目が集まっています。

私は何のエビデンスもありませんが、おそらく5月の数字が本来の数字であり、4月の数字が異常であったのであろうと思います。

何度も指摘するように、アメリカは完全雇用の状態であり、新規に雇用するような状態ではない、ということです。労使双方、経営者はよりよい人材を求めて、そして労働者はよりよいお給料を求めている転職市場が活発なだけで、無職の人を探すほうが難しい状態なのです。

おそらく2月、3月に自動車会社が工場移転、閉鎖のために大量のレイオフを発生させたことが4月の異常な数字であり、5月がまともな数字ではなかったのか、と思っています。

つまり、現在は5月の数字が異常ということがマーケットのコンセンサスになっていますが、私は4月の数字が異常だったと考えています。ほかの指標をみれば、どう考えても5月の数字は正常です。

つまり雇用統計は、悪い数字が出る、特に新規雇用者においては、と思っています。お給料も増えないと思っています。

ISMについて

ISMの先行指標である、フィラデルフィアは以下のようになっています。これで、現在7時前ですが、円安、株高の気配です。

7月の注目点

金利をきちんとみておくほかない、ということです。去年から、今年の7月は急落の月だよ、と言っている通りです。