おはようございます。

九州地方のみなさんには大雨の確率が高まっているそうです。くれぐれもご自愛ください。といいながらも出張で四国にいます。

今朝は、債券のチャートをみていてようやく日足が決まってくるかもしれないと思うことについてお話ししていきたいと思います。

金利低下に一番、反応をしているのは金

たまに金の話をする理由というのは金利の低下に一番、反応をしているのは金になるからいつもそういうお話しをしているのです。

上記は青い線が金のドル建て価格、黒い線は10年債の利回りになります。

見事に金価格と金利は反相関、つまり反比例をしています。金利が低下をしていると、金の価格が上昇ということになっています。とくに、ここ最近はその傾向が顕著になります。

では金の価格だけを観ます。

上記はいつものチャート、ドル建て金、4時間足に単純移動平均に10.30を足したものになります。

すでに4時間足ベースでは、3回のタッチを終えて、下降トレンド入りを示しています。ここでみなさんは売ってしまうのでしょうが、これだけ大きい相場になりますので、二番天井、三番天井を形成する可能性は視野に入れておかなければいけません。

何が言いたいかといえば、金の価格が下がり始めれば、金利が上昇をしていることになり、その結果、アメリカの株価を中心に下げ始めるよ、と言っているのです。

ただし、このことがあまり強調をされないのは、非常に明快なことに、金利と株価の関係においては、タイムラグなどが生じた去年の10月などがあげられます。

ドル円においてはこの水準からより一層の円高になることは考えづらいのですが、その可能性までを否定してはいけない、ということです。

いずれにせよ、本日のドル円は予定通り、円高になり、本来ならここで円高ポジションに円安のパッチをかみ合わせるのですが、独立記念日を控え、あまり動かないでしょうから、たぶん、放置をすると思います。テクニカル的にはいいところにきていると思います。

 

現在の政策金利水準は割高か?

一概には、高い、水準とはマーケット金利と比較をしても言えないような状況です。政策金利が2パーセント台、物価上昇が1.8パーセントになりますので、FRBが以前、声明をだしたような物価と政策金利の関係になっています。つまり極めて正常な形なのです。

今月の中旬に物価指標が出てきますのでそこに注目をするべきでしょう。具体的にはたしか8日になりますが、消費者物価指数が発表されます。ここでどういう数字になるのか、と思います。

 

よもやま話

トランプがパウエルに対して金利を下げろといつものようにくだらないツィートを行っていますが、個人的にはマッチポンプだろ、としか思っていません。

FRB議長と大統領は常に話合いの場があり、我々にわからないところで常に話をしていると思います。選挙の戦略上、金利を下げろ、下げろ、と言いながらも陰で何をやっているのかさっぱりわかりませんが、去年の場合、どうしたかといえば、非常にかんたんです。

去年は、いったんパウエルを言うことを聞かないのでクビにするとか騒いだ結果、でもやっぱりクビにしないとかほざいていたのです。クビにするといったかどうかは記憶は定かではありませんが、結局、彼は有能なのでクビにしないといったのです。

去年の場合、7月から「利下げしろ利下げしろ」と騒いだ結果、それが実現されたのは12.月なのです。QE停止、つまりアメリカ国債の市場への放出をやめたことによって金利の上昇が止まったのです。

つまり、金利を低下させるためには、利下げだけが方法ではないのです。再買い入れをすればいいだけなのです。でも、現実的には買い入れなどの選択の余地もないでしょう。かといって、利下げもないとは思います。なぜなら、物価が上昇すると思っているからです。

要するに、去年のトランプは最終的にFRBに対して、相場の声をよく聞け、こんなに弱い相場をみたことがない、とまさしく相場師気どりでツイッターにて説教を始めたのです。その後に債券の放出をやめて金利が下がったのです。

本気で、彼が何かを訴えたいときにはいつも必ずサプライズが満載であり、今のツィートをみてもとても本気で利下げしろ、と言っているようには思えません。

なんだか、出来レースとか茶番としか見えないのは私だけなのでしょう(笑)。なぜなら、私だけしかもはや、利下げしない、と言っているような気がします(笑)。オオカミ少年にならないことを祈るほかありませんね。