おはようございます。

IMFラガルド専務理事がECB総裁に転出、さらにアメリカのFRB新理事に新たな人事が発表をされています。

よくわかりませんが、FRBの理事は指名され、議会の承認を得ないと就任をできないと思います。出先からですのでご勘弁ください。

本日は、今の相場が何で動いているのかの話をしていきたいと思います。

シナリオ的には?

私のシナリオでは、現在のマーケットは、金利の低下によって楽観モードが形成されている、ということを何度も申し上げています。

これは、ECB、FRBが金利の利下げが検討されているということが、背景に政策金利の利下げ期待というバイアスがかかっているためです。

反対に豪、NZなどは利下げ打ち止めを示しており、次回の金融政策決定会合での利上げが期待されています。

上記はドイツ国債10年物利回りになりますが、ひどい下落になります。

上記はオーストラリア国債10年物利回りになります。

RBAの発表を受けて、安値から切り返し、きのうは、ECBの利下げ懸念から再び2番底を取りに行ったと推測されます。

参考までに日本、アメリカ

アメリカもここ最近の過去最低金利になりますので、株価や金が切り返すのは、シナリオ通りの展開です。

日本も下がっているように見えますが、これはマス目の問題です。アメリカのマス目が区切り10パーセントなのに対して、日本5パーセントです。

つまり、下がっているようにみえてもパーセント表記でみると国際的にはわずかな金利下げになります。

ドル円でみれば、ドルの絶対値と円の絶対値の上昇の幅はアメリカのほうが大きく、日本は小さい。分子のほうが大きくなるので、他の通貨が安くなる割には日本の円安は進行をしないということになります。円安が進行をしない原因などもロジカルに説明できます。

疑問点

ADP雇用統計

ADP雇用統計は予測通り低い数字。コンセンサスはもっと高いと思いますが、私が予測した通りの感じです。

これは、大きな雇用を生み出す自動車産業が軒並み、工場閉鎖や人員削減を行っていますのでその人たちが、転職をしたのが3-4月。

雇用は好調なのですから、その人数が3-4月に雇用に示されたと思います。それが一巡すると、現在の10万人前後の毎月の数字になっていくと思われます。

つまり、あすの雇用統計は16万もないだろうね、とおもっているのが本音です。

ISM非製造業 econodayより

先月は56.9、今回は55.1で、株は新高値です。

つまり、実態はそれほど良くないのに株価は続伸を続ける、これをバブルというのです。過去にバブル期に損をしているのはバッフェット、タイガーファンドなどがあり、バブルはファンダメンタルズをあまりみてはいけないということです。

去年の10月の場合は、金利の上昇を無視して株価が上昇し、バブルが崩壊しました。

今回は金利の低下を背景にバブっている、ということです。つまり、金利が反転したら崩落する可能性は高いと思います。

つまり金利の低下が見込まれるときには株は下がらない、それが次回FOMCまでとは私には考えられないのですけどね。