おはようございます。

本日は、お盆休み最後の更新になりますのでデータでみた貿易問題を考えていきたいと思います。

参考までに、トランプ大統領が貿易問題をかき回し始めたのは2018/5月ころとお考えください。

アメリカ

アメリカ輸出


アメリカ輸入


ドル高なのに貿易量はむしろ増えています。

日本

輸出

輸入


円高の影響で貿易は減少気味


10年間輸出


長いスパンでみると増えています。

勝ち組の特徴

通貨高を示現しているので、貿易数量は変わらないような感じがしますが、むしろ貿易問題が世界経済問題の遡上に上がっても実際の数字は上昇をしています。

負け組

■中国

輸出


輸入

為替

通貨安なのにちっとも貿易は増えていません。

■韓国

輸出


輸入


成長しているのに貿易はむしろ減少、通貨安も味方せず

■ドイツ

輸出

輸入


為替

ユーロ安で輸入が増え、輸出が減っています。ちぐはぐです。

■デモが旺盛な国 香港

輸出


輸入


為替

香港安で貿易不振です。デモが起こるのは必然です。

■つぶれた国 アルゼンチン

輸出

輸入

これだけ通貨安になっても、ちっとも貿易は増えず。つぶれて当たり前です。

■利下げした国々

■タイ

輸出

輸入


為替

バーツ高で貿易不振です。

■インド

輸出


輸入


為替

ルピー安にも関わらず貿易不振です。

■NZ

輸出

輸入


為替

通貨安の影響もありますが、貿易も好調です。通貨安の割には貿易が伸びないともいえますけどね。

 

まとめ

アメリカと日本は貿易摩擦で貿易が減ると言われますが、ちっとも減っていません。むしろ、通貨ベース、ドル建てにすれば貿易量は上がっています。

つまり日本、アメリカの国内景気に貿易は関係がないのに、メディアや学者はこれで日本やアメリカが不振になると騒いでいます。嘘つきですよね。

一方、負け組、筆頭の中国、韓国、ドイツは、どうしようもない、というのがよくわかります。デモや経済不振に陥っているのもNZ以外は理解できますよね。

そしてもう一点です。世界は成長をしています。成長をしているのに、貿易量が増えないということは実質の貿易不振です。

でも、IMFなどの世界成長率は0.1ポイント程度の下方修正で済んでいるのです。つまり貿易問題は日本の80-90年代の貿易摩擦のころと様子が一変しているのに、貿易戦争を始めると世界景気が低迷をする、と言っているのです。

その結果、株が10パーセントも落ちる根拠は何もないのに、それが正しいと言い張る人たちがいかに多いことか、ということです。

あきらかにやりすぎな訳であって、今の、米国や日本株は下値不安があるものの買いになるのです。

勝ち組通貨の実効為替レートは国が貿易に関係なく好調なのですから、上昇します。そこに割り算を実際にすれば為替レートは見えてきます。