おはようございます。大型の台風が日本列島を通過しましたが、被害が少ないようで安心します。被害にあわれた方にお見舞い申し上げます。

お盆休み中はマーケットが荒れると以前、触れましたが、そう予測していた本人はどうなっているのかさっぱりわからない、という状態です。ただはっきりしていることだけを今回は記してまいります。

アメリカは好調

WSJにてバッフェットの動向が特集されたそうです。詳細の記事は確認をしていませんが、銀行株を買い、という相場観は私と一緒になります。

理由は非常にかんたんで、金利は物価と連動しており、このまま金利がズルズルと下がっていくとは考えられません。そして現在、トランプが金利を下げろ、と叫んでいるのですからドル安になるのが必然です。

しかし、世界的な金利水準がおかしくなっており、特に、ドイツになりますが、これに連動してアメリカの金利は下がるかもしれない、ということです。

金利はアメリカ市場で逆イールドが発生していますので、銀行株は売られて当然になります。しかし、アメリカ国内の物価は上昇しているので、このままずるずると下がる訳ないじゃん、と思っています。

これはモメンタムの問題で、トレンドが出ている以上、ファンドは債券を買うほかない、ということです。

よって、株売りになる訳で、株価が今、止まっているのですが、何れ、もう一度安値は下がるだろうということです。

このときに金利が、CPIが1.8で、金利が2年物で1.5の訳です。これだと、お金を借りたほうがよいという企業判断が働くわけで、銀行の業績はあがってくるだろう、という読みに自動的になります。

ただし、銀行は、逆イールド発生ですので資金がない、という懸念があります。銀行が貸し渋ればマーケットからお金を集まるということになります。結果、銀行の業績はそれほど下がらない、ということになります。

今回のWSJの記事に関しては、直近にバッフェットにインタビューを敢行したかどうかの問題になります。バッフェットが動けば相場が動くというのが最近の傾向になりますが、WSJの恣意的な記事ではないか、と確認する必要があります。

つまりWSJがバッフェットの名声を利用して恣意的な記事を書いている可能性もある、ということです。全面的に信用してはいけませんよ、ということです。

アメリカ経済は、この7-9月は悪い、とずっと言っていますが、これは去年と比べて悪いという話であり、10年単位でみればアメリカ経済は絶好調なのです。

しかし、去年と比べて10月以降はよくなり、10年スパンでも10月以降はよくなる、まだ株価の下値懸念はありますが、どこで買うかの問題です。ドルの実効為替レートも9月までは横ばいか、下値低迷でしょうが、10月以降は上昇するでしょう。

そのときに、ドル円は、どうなるか、日本とアメリカがともに上昇し、そして、その上昇率はどちらが強いか、の問題です。個人的には日本の上昇率がよくなるでしょうね、とかんがえています。

消費税など関係ない、と思っています。一時的な凹みはあるでしょうが、長い目でみれば消費増税といいながらも実質の減税ですから。

 

逆イールドの効果は半年後

逆イールドの発生というものをかんたんに再び説明をしておけば、銀行は短期金利でお金を調達し、借りる側は長期金利でお金を返済することになります。

この長短の金利差が逆転した場合、銀行の利ザヤがなくなりますので、銀行株が売られるのは当然なのです。

つまり、今、銀行がお金を貸したら、コストを差っ引くと赤字になりますので銀行融資は活発化をしません。だから、不景気になる、と騒いでいるのです。

しかし、逆イールド発生がイコール即座の景気低迷かと言われるとそうではありません。この効果は約半年後に出るということになります。

つまり現在8月に逆イールドが発生していますので2月には、10月から世界的な好景気循環になれば、急落する可能性があるのです。この場合、この低迷は5月まで続くでしょうね、ということになります。この5月の根拠は秘密です。

物価もこれだけドル安に8月になりますので、その半年後の2月に金利がさらに上昇し始めます。つまり株価の急落はやはり金利次第なのだろうね、と思います。

こういう記憶力が相場では大事なのです。

 

ドイツ

上記は青い線がドイツ株価、黒い点線が債券利回りです。

ドイツの債券—株価関係は6月から一致し、現在、ファンドは株売り—債券買いのストラドルと予測できます。実際に確認をしていませんので、エビデンスが欲しい方はきちんと自身で確認してください。

これはトレンド、モメンタムの発生ですので、この株売り—債券買いのストラドルを崩す材料が必要になります。現在、このストラドルを崩す材料がありませんのでファンドはトレンドフォローでこのポジションを積み増しを行うのが通常のことです。

きのうも記したようんい、ドイツの現在には現状を好転させる材料が、探せばあるでしょうが、大枠の中ではない訳です。労働賃金の上昇は、続くでしょうし、貿易摩擦など解決の見通しもないということです。

 

ドル円4時間

いつも通りのドル円の4時間です。

リスク回避だと叫びながらも上記のチャートになっている訳です。私が円安だという理由はご理解いただけましたでしょうか?

つまりだいぶ前に言いましたが、リスク回避=円高のような方程式など存在せずに、勝手にあなた方自身が正解と思い込んでいる方程式を正義として振り回すのはいい加減にしてほしい、と思うのです。

実際にドイツが危機的な状況なのに円高は進行していません。円高に売り込まれても、おそらく、円安にすぐに戻ると思っています。

要するに、きちんと値動きの基本を押さえておかなければ、リスク回避=円高なんて方程式が正しいなどと思い込んで大損をするのです。これに不満のある方は多いと思いますが、リスク回避だとなんで円高になるのか、明確に説明してほしい、と思います。

誰も説明できないのにそれを正義として振りかざすのはいい加減にやめてほしいと思います。