おはようございます。

イラン情勢は私の予見通り、欧米はイランが犯人の可能性が高いと発表をしています。今回は、この点とそのほかの情勢について解説をしていきます。

イラン情勢

まず、このサウジへの攻撃は以前から言うように、どう考えてもイラン犯人と私は断じてきました。西側諸国はそろってイランの犯人の可能性が高いことを表明しました。

イランの主張は、私が言うように、イラン政府の下にはイラン政府の軍隊がありますが、主力の部隊である革命防衛隊は最高指導者の管轄にあります。つまりイラン政府の管轄外でありイラン政府は、ウソをついていない、ということです。

従前から、イランは制裁の解除が対話の開始、という方針は変えないでしょう。つまり西側諸国が制裁を解除することが条件です。

一方、西側諸国は、無条件の対話を求めています。この国連総会開会中に対話が実現するか否かの問題ですが、現時点ではその可能性は極めて薄いとは考えています。

また、イランはふたたび攻撃を加える可能性が近々にあると記しましたが、今回、西側諸国がイラン犯人説を支持したことによってその可能性は後退したと思われます。早ければ、今週の週末、と考えていましたが、国連総会での一連の動きをみてからの判断になると思われます。

しかし、この一連のイランの行為をみてアメリカが「戦争行為」と断じたことは、緊張が高まっているということです。決して緊張は弱まっていないということを認識しておくことがとても大事なことです。

 

ブレグジット

イギリスの最高裁が、議会、下院を閉鎖したのは「違法行為」との判断を示しました。三権分立ですが、ジョンソン首相は司法の言うことを聞かざるを得ないでしょう。

ジョンソンの選択肢としては辞任からの総選挙しか選択肢がなくなりましたが、本人は否定をしています。本人にもそのつもりはないでしょう。

結局のところどうなるか、よくわからん、というのが本音であり、最終結末がどうなるかの未来予想図がイギリスにはできておらず、その状態でいくら離脱だの、残留だの言っても仕方がない、ということです。

このどこの市場からイギリスは利益を得るかの議論なしにやるから混乱をすると考えています。この状態だとイギリス国内は二分したままです。

結局、どう転ぶかはわかりませんが、最終的には離脱する、という考えには変更はありません。

日米貿易交渉

とくに、従前から決まっている内容の踏襲であり、とくに何もサプライズはない、と考えています。

特段、この交渉をしているからと言って、日米の貿易量が減っているという事実はなく、この締結によって長い目でみれば通商は活発になるので、マーケットにはプラスの材料としかなり得ません。

問題にもならないということです。それよりも消費増税の日本国内のセンチメントの方が問題であり、増税=不景気という刷り込みがなされている方がよほど怖いと考えています。

 

トランプ弾劾

民主党下院院内総務のペロシがウクライナ疑惑に関して弾劾調査をすると、表明をしました。

ウクライナ大統領に民主党の大統領有力候補、バイデンの息子の不正を調査するように、と圧力をかけた疑惑とのことですが、ロシア疑惑と同様に確証、つまりゆるぎない証拠が出てくる可能性は極めて低いのです。

ただし、弾劾は確証がなくても議員の賛成多数で決することができますので、この揺さぶりは小心者のトランプにとっては有効になると思います。

ただし、現状の議会情勢では弾劾が通る見通しは全くありません。しかし、来年の議会選挙後にトランプが再選をされると民主党が議会の半数、下院、上院ともに握っている可能性があり、弾劾が通る可能性が格段に高まります。その際にトランプが辞任をするのではないか、という噂があることも事実です。

要するにこの事実も膠着状態ということです。

 

米中交渉

とくに新しい事実はありませんが、これも年末までにサプライズはあるかもしれません。ただし、そのサプライズの中身は何もない、ということです。

要するに政治ショーとしてのサプライズの合意であって、中身なんて何もない合意が演出される可能性があります。つまりそれによってもともと減ってもいない米中貿易が、増えることも減ることもない、ということです。

つまり解決には時間がかかるということです。

ドル円テクニカル

いつものチャート、4時間ではなく日足になりますが、典型的な買い転換になります。このチャートパターンになると値動きはどうなるか、をきちんとパターンを覚えるべきです。

 

今後の焦点

去年は10/4からマーケットが急落をしています。

去年の場合は金利が上昇し、それが、マーケットの急落の原因となりました。

今年の場合はどうなのか、ということを考えることが大事です。去年からマーケットの値運びはきまっていると私が言うように、どのようになるのか、ということを考えることが大事です。

基本的には同じ形になりますが、今年のアメリカ経済は、去年は10月以降が悪くなる見通しでしたが、今年は10月以降が良くなる見通しであることです。

日本は、10月以降に消費税問題がありますが、この問題をクリアするとどうなるか、ということです。そのほか、国債引き下げ問題なども浮上していますが、面倒なことばかり起こる、というのが心象です。

日本の去年は7-9月は自然災害での安さ、10月は反動高、それ以降は中国経済の不振台頭によって悪かったのです。今年はどうなるのでしょうか?

去年が悪かったので、今年はよくなると考えるのが自然なのではないでしょうか?

本日書いたことは目新しいことは何もなく、今まで全部書いていたことです。