おはようございます。

ようやく日々の動きの解明ができてきたかな、と考えています。きのうは円安になるだろうが、日経平均が高くなると円高になるよ、と記したつもりでした。その通りの展開になり、予測の正しさがようやくロジカルに説明できるようになったのかな、とは思います。

しかし、問題点も多く浮上しており、今後の課題も多くみつかっています。要するにファンダメンタルズを理解していくと、為替相場というのはきちんとロジカルに動いているものであり、決して気迷いなんかでは動いていないのだな、と思います。

ここまで無料で公開しているサイトなど世界のどこにもないはずであり、きちんとマスターをすれば、みなさんも朝の時点できょうはどのように動くかはわかるということです。

そのためには、私がここで書いてあることを十分に理解しなければなりません。

1つの小難しい単語の中にも、100以上の意味があり、文章の上っ面を読んでも何を言っているかさっぱり理解ができないと思います。答えは当面の間、書くと思いますが、いつ辞めるかは私の気分次第です(笑)。

 

トランプ大統領が変節したと感じる

ここのところ、イスラエル、チリ、ボリビアなどでさまざまな事件が起こっています。

言えることはチリ、ボリビアの問題は当コラムでも触れるように金利を引き上げたことが問題の根幹であり、イスラエルの不安定化は総選挙で与党が連立をまとめきれないのですから、ハナから予測できたことです。

問題はトランプであり、トランプは当コラムで再三にわたって指摘をしていましたが、来年の大統領選挙をにらんで政策を立案、実行をしているということです。

今月は来年11/3の投票日を控え、選挙まで1年を切る節目の月である、ということです。これは、今まで書いたことを十分に理解している方にとってはなぜ、これがそれほどまでに重要なのことなのか理解できると思います。

そして、今朝、トランプが講演にて、今までの方針を転換するような衝撃的な言葉を残しています。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-11-12/Q0VD646TTDS101?srnd=cojp-v2

本日は11/13であり、来年の大統領選挙投票日の期日は経過してしまっているのです。経済指標というのは1年前の同じ日付に対していくらの差があるかが経済指標なのだ、と当コラムでは何度も言っています。

つまり来年の投票日が過ぎた11/13、現地時間では11/12は選挙に関係ないから、中国との合意などは、無理にする必要がない、ということを意図していると思われます。

つまり、今年に入って、現在まで、中国との貿易交渉の進展、破談によって株価が売右往左往しているのに、この講演には株価は左右されていません。

つまりトランプのいつもの脅しをかけて有利な条件を引き出し、そこで合意するディールだと安心しきっている人が多すぎることを端的に説明しているものです。

ただ、トランプとしては、中国との合意をまとめる気があるけど、その次期は今では、ないということだけの話です。年末まで、にまとめればよいという理由だと推測されます。

その理由は、去年の株価は11/8-23まで急落をしましたが、12月に本番の下げがきたのです。その次期にぶつければよいという考えでしょう。

また、大統領選挙では中国とのディールの成果を有権者に積極的にアピールしたいという思惑から年内にはまとめたいという気持ちも間違いなくあります。

つまり中国とのディールはまとまるけど、今の時期ではない、ということです。

となると、今週の週末などは突然、中国にまた報復関税を上乗せなんてツイートを発する可能性があります。ただし、株価がその前に急落をしているのであれば、そんなことはしないと思います。その場合は、FRBに対して金利を下げろ、とツイートするのでしょう。

この内容は株価にはふくまれていませんのでトランプの講演内容を注視して本日のNYダウは下げから始まるだろうね、ということです。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-11-12/Q0VC5W6K50XS01?srnd=cojp-v2

さらにトランプは衝撃な発言をしています。要するに、アメリカもマイナス金利にしろ、とシャウトしているのです。

これでますます、債券バブルに拍車がかかるのでしょう。

何が言いたいかといえば、トランプは現時点で中国との交渉をまとめる気なんて「おそらく」ないよ、ということです。これを背景に株を買っているとしたら、その考えは違うと思いますよ、ということです。

 

日本GDP

たぶん、15日前後になると思いますが、日本のGDPが発表になります。

7-9月は台風や豪雨災害によって大きな下振れが予想されますが、そもそも去年の7-9月が0.1と異常に低い数字なのでプラス予測です。

つまり日本の国力の上昇が見込める訳です。

 

総合的にみて

日本>アメリカになっており、本日のドル円は、円高でしょうね。

ただし、アメリカの金利が反転する可能性があります。現在は反転上昇していますが、アップトレンドが修正をされる可能性があるのです。

その場合、株価にどういう影響を与えるかによってまたマーケットは変化をしていきます。米中交渉に緊張が走れば金利は当然下がりますけどね。リスク回避での金利低下とリスク選好での金利下落では全く意味が違います。