おはようございます。
寒くなってきて、だんだんと朝起きるのが苦痛になってきています。みなさまもお風邪などを召さないようにご注意ください。
さて、今週、来週と材料がテンコ盛りの状態です。クリスマスはゆっくり休みたいというのは世界の共通みたいです。
その前に本日は、日本の家計関連の指標の解説を行いたいと思います。
日本の家計関連統計
上記は、日本の消費支出統計です。
間違えてはいけないのは、この数字は絶対値、つまり何かと比較した数字ではなく数字が裸で羅列されているものです。そして単位は日本円です。
また4半期統計になります。つまり一番、右端は7-9月の三か月間になります。
上記のグラフをみているとおわかりになると思いますが、日本の消費支出は上伸していることがわかります。2017/4-6月はなぜ、上伸したのか記憶が定かではありません。
ただ、2018/7-9月が落ち込んでいるのは関西、北海道での自然災害です。しかし、10-12月は反動高になっているだけの話です。
上記は消費支出の隔月の前月比になります。
前回の2014/4月は、8%増税のときです。今回は、それよりもひどいということらしいです。大騒ぎをしています。
しかし、2014年の場合その前後3か月をみると結局、それほど大きな消費減退はないでしょう、とみて取れます。
今回の場合は前2か月の売り上げが異常な数字を示していますので、それだけ落ち込んだだけの話です。
上記は前は各月比でしたが、こちらは前年比です。
去年の10月は、7-9月に自然災害が多発し、その反動がきていますので、去年に対して5パーセント減っても不思議じゃない訳です。
つまり4半期ごとの絶対値で、支出が増え続けていることをみれば、30万の5パーセントが1.5万円なのですから、それを年末にカバーするとかんがえれば、消費不況なんてことはあり得ないのです。
だから、日経平均はこの衝撃的な数字が出ても続伸をしたのです。数字がわかっていない連中が頭をかしげているのは、数字がわかっていないからです。きちんと、その数字がなにを根拠にその数字が出されたかの訓練をいつもしていないから、このような発想になります。
テクニカルで相対力指数が80だから売りと叫んでいるのと一緒のことです。この場合、80なんて出るときは移動平均線がアップトレンドなのですから、下がっても一瞬で、最終的には損切りになるのが必然なのです。
もっと飛躍した話をすると、これはAIの発想とおなじなのです。人間が理解できない数字をAIは理解できると信じている人が多数なのですが、そんなあり得ないことを信じるほうがおかしいのです。
今週の展開
週末もお話しをしたように、今週の展開は、円高だと思います。理由はいつもわからないのですが、火曜日からトレンド転換することが常です。
この法則の原因がわからないうちに、これを妄信してしまうと手痛い失敗をしますので、あまりみなさんには公表をしたくはなかったのですが、たいてい火曜日に転換をします。
30の線がダウントレンドを形成をしている限り、大きな円安にはまだならないはずであり、二番底の探りかと思います。