おはようございます。

トランプの弾劾審議が始まりました。この弾劾は通らない、と言った通りの展開になるでしょうが、問題はトランプの心理状態です。前回のロシアンゲートでも精神不安定になり、思い付きで訳の分からないツィートを連発し、マーケットを混乱させました。

今回もそのようなことにならないことを祈りますが、基本的には警戒は必要です。また、北朝鮮も年末に暴発するのが毎度のパターンです。いきなりミサイル発射をするかもしれません。頭に入れておけば大した問題ではありませんが、何も準備していないと慌てることになると思います。

今回は、年末年始のドル円の傾向についての話をしていきたいと思います。

 

ドル円の毎年のパターン

クリスマス前に円安が進行し、クリスマスを抜けると一たん、小康状態を保ち、その後、年末にむけて円安を維持します。そして新年早々から円高になるというのが毎年のパターンです。

これをなぜ、そうなるか、ということを理解していないから、毎年の円高のパターンが見抜けないのです。

たとえば、本日の入電は金利が急騰というレベルまではいきませんが、上昇をしています。これには材料も何もなく、住宅ローン申し込みも去年と比べ低調です。各連銀の理事も余計なことを言っていません。

それなのに、なぜ金利が上昇をするのか、ということを考える訳です。

これは、おそらくクリスマスを控えた年末年始を控えた資金需要であろうことは想像がつきます。アメリカではトランプももうすでにハッピークリスマス、ハッピーイヤーというようにクリスマスから年初までほとんどのアメリカ人は休暇に入ります。それが21日からになりますので、今年の休暇はすごく長い訳です。

その間の資金需要を今から債券市場が吸収をしている訳です。NY連銀の介入はないのか、と思う方も多いでしょうが、そこまで私も詳しくはありません。

ともかく、ここから21日くらいまでは最後の資金需要がある訳ですから、金利に応じてアメリカのドル円でいう分子が増大しているので、円安の傾向になっていくわけです。

クリスマスが26日に明けると今度は日本の資金需要になる訳です。日本の金利も上昇をするから、年末は円安になりやすいのです。

そこで1/1は旗日になり2日以降に、資金需要などなくなりますので一気に金利が下がり円高になっているだけの話なのです。

その円高になるかならないかは、結局、年末にどれだけ円安になったかの問題であり、結果として、まだ先のことはわからないと思っています。

個人的な見通しとして、今年は株価を先に買ってしまい、ドル円はそれほど追随をしていません。つまり、上がってもいないものが下がる訳ないでしょ、というのが私が今、考えている想定です。

上がったものは下がるのは当然ですが、上がりもしていないものを下がるとは言えません。当たり前すぎて読む気も起きないでしょう。

去年の場合は、年末まで株が急落をしていて、年末に切り返したから、円高になる素地があったのです。今年の場合、あるのかな、とは思います。

クリスマス前までは金利は上昇する傾向になりますが、その後は低下、というだけの話です。つまりいくら計算で見込みを計算をしても、金利が大きく動いているから、あまり意味をなさないということなのです。