おはようございます。

南欧債務危機のころと比べれば穏やかな年末年始になることでしょう。本日の営業が終了すればアメリカは本格的な休暇入りになります。今回はこの辺のことを解説していきましょう。

日程的な面にて

クリスマス休暇前に債券市場、つまり金利に起こることは金利の上昇になります。短期金利はFRBが抑え込んでいますので大きくは動きませんが、10年物は急騰しています。年後半の高値を窺うような姿勢です。

この金利の動きは、本日にて終了になります。

これをドル÷円で考えていくと分子のドルが増大するので、今回の円安が起こったということになります。

クリスマス明けは26.27日、そして年内は30.31日になりますが、この間、主要な金融マンはほとんどお休みです。年初は1/2から出勤になります。

つまり、アメリカ市場は週明け、23日も一応ありますが、年末の資金需要はひと段落をして落ち始めると思います。

すなわち、23日まで金利は高止まりする可能性がありますが、26日以降に金利が急落する可能性があります。

そして日本は27日が役所の仕事納めになりますので、ここが資金需要のピークとなります。

ドル÷円で円の価値が増大しますので、円高になるでしょう、ということが予測できます。その動きはテクニカルとも一致をしています。

そして年明け、日本は1/6からスタートになりますが、27日にピークを迎えて、6日からは年末の資金需要がなくなるので円高になるということです。

これは年末の円安具合によって変わると思います。去年の場合は夏場から大きく金利が下がったことが影響をしていますので、今年から来年にかけてのドル円は去年よりひどいマーケットにはならないだろう、と予測することができます。

アメリカが早ければ23日から金利の低下が始まり、日本は6日からになりますので、6日から大きく金利低下が始まるので、その金利の下がり具合は日本のほうが大きくなると思います。ですから、本格的な円高は6日からとなります。その前に為替は2日からやっているのですから、2日からとも考えることができるのです。

株式は、金利が急騰しているから下がるのではなく、休暇前の手仕舞い売りによって下がるのです。トランプの弾劾など、すでにどのメディアも伝えていますが、あまり関係がないということです。

 

年末年始で注意をすること

FXをやっている方にはみえませんので、注意が必要です。流動性が極端に落ちることが起きます。つまり、板が薄いので約定が飛ぶということです。

この板の薄さを意識する方がFXの投資家には少ないので注意が必要でしょう。株や商品などは板が薄い銘柄などくさるほどありますので、意識をしているのですが、FXにはそれを意識している人が非常に少ないものです。

また、年末年始の事件に関しては、トランプの弾劾でしょう。上記でも触れたように、弾劾が成立する見込みはありません。

これがトランプの選挙戦に不利になると皆さんお感じになると思いますが、クリントンの場合は逆に共和党に向かい風が吹きましたので一概にはトランプに不利ということができません。

問題の根幹は、民主党の側にあり、どうみても、バイデンは勝ちそうもないということで民主党の分裂の可能性があったのです。ペロシは民主党をまとめるために当初、反対していた弾劾に賛成をしたのです。

つまり来年の大統領選は大かたの予想通り、トランプ優位で推移しそうなのです。ただし、ここは私のあまのじゃくなところで、あまりにもトランプ有利と世間が騒ぎすぎると、民主党候補が勝つ可能性を探ってしまう癖があります(笑)。現時点ではその萌芽はありません。

ブルームバーグはトランプから利益を享受している時点でかなりのマイナス材料であり、また、過去NY市長で善戦した候補がいないことを考えると無理、と現時点で判断をしています。

そのほか、北朝鮮がありますが、これはなぜ、年末年始にミサイルを発射するのかよくわかりませんので、あくまでも推測です。

ブレグジットは、頼る相手が決まっていないので、離脱の決定はスムーズでしょうが、そのあとはまたグダグダになるでしょう。

米中交渉は1月の第1週に具体的なものが出てきます。さまざまな憶測が出ていますが、正直、現時点ではアメリカの要求通りのものが出てくるかよくわかりません。

言えることは2018年は減税が目玉で絶好調になり、2020年は貿易摩擦の解消が強烈な買い材料になる予定です。

しょっぱなから、くじかれるとまた混沌としていきます。私がトランプ優勢に疑義を感じはじめているのはこの辺からです。ただし、具体的にトランプ優勢を覆す何か、がないので予測は現状維持なのです。